昨日に引き続き、植物生態園の山野草たちです。
今回は白以外の花たちということで、集めてみたら結構ありました。
まずは紫から。
最盛期だったのがこちら。
ラショウモンカズラ(シソ科ラショウモンカズラ属)です。
渡辺綱が羅城門で切り落とした鬼の腕が由来の名前ですが、この紫色の斑点を切り口に見立てたとか。
横から見たところ。
それにしても、想像力が豊かすぎですよね。
腕がいっぱいありすぎやん!
ちょい群生していました。
もう一つ。
分かりにくい所に数輪だけ咲いていたこちらはホタルカズラ(ムラサキ科ムラサキ属)。
先ほどのラショウモンカズラといい、どうして葛なのかと思いました。
調べてみたら、このホタルカズラ、花の後に茎を横に伸ばして新しい根を出すからなんだそうです。
実際に咲いていたのはこんなところ。
望遠で撮りましたが、もうちょっと手前に咲いてほしい!
色が絶妙に美しいです。
紫ではありませんが、白に近い青系ということで・・・
シャガ(アヤメ科アヤメ属)が咲き始めました!
結構その辺の里山や、山ですらない林縁、お寺の庭などどこでも見られます。
名前を知らなくても、見たことがある人は多いのでは・・・
次は赤系。
名残のオオミスミソウ(雪割草)です。
キンポウゲ科ミスミソウ属。
こちらは二輪だけ湿地ゾーンに咲いていたクリンソウ(サクラソウ科サクラソウ属)。
あちこちのブロ友さん宅ではサクラソウブームのようですが、こちらも日本に自生するサクラソウの仲間です。
上にどんどん輪状の花が伸びていき、塔の上の九輪のようにみえることから名づけられました。
花を見ると、なるほどサクラソウですね~
赤系といえば赤系の花。何かおわかりでしょうか。
花の感じは、ウマノスズクサ科カンアオイ属ですね。
葉を見たら分かりやすいかも・・・
こちらは徳川の紋所、ミツバアオイのモデルになったフタバアオイです。
京都では、葵祭のときに斎王が付けることでも有名です。
最後は紅一点ならぬ、黄一点。
エンコウソウ(キンポウゲ科リュウキンカ属)です。
キンポウゲ科の花独特の光沢がある萼片が水辺でよく目立ちます。
今回、植物生態園で見た花はこれでほぼ全てです。
いかがでしたでしょうか?
これらの花を見終わったのが15時頃。
まだ行けるかな~
実はもう一か所、行きたいところがあったのです。
それはどこかというと・・・
(明日に続く)
【撮影:2022/4/9 京都府立植物園】