なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

新・新緑シリーズ(4)~トチノキなど

2018-05-21 05:26:49 | 植物
今の時期、生態園に行って必ず撮る写真があります。



見上げるトチノキ(ムクロジ科)。
今年は少し時期が遅かったので、葉の緑が濃いです。




定番、ミズキ(ミズキ科)は花が散り、実になりかけている微妙なところ。



望遠で・・



全景です。いつみても気持ちいい光景。




ユリノキの小道にあった赤い葉。



名札を見ると「ニッサボク」と。
ヌマミズキ科で中国原産、カンレンボク(キジュ)と同じ科だそうです。
初見ですが、なんと調べてみたら世界三大紅葉木のひとつとのこと。
どうりで、新緑から赤いはずです(って違うか^^;)

木自体はいたって普通の感じ。
和名は某自動車メーカー由来ではなく、属名がニッサだからという単純な命名でした。
それにしても、紅葉シーズン絶対に見に行かなくては・・・




最後は、うんと望遠で撮ったこれ。初めて確認した、イヌザクラの花です!
もう終わりかけていましたが、ブラシ状の花序(総状花序)であることはよく分かります。



木自体は、独特の迫力ある姿。



ご存知ウワミズザクラとよく似た花ですが、一番分かりやすい見分け方をひとつ。
ブラシの柄に葉が付いていないのがイヌザクラ、付いているのがウワミズザクラだそうです。
確かに、上の写真、分かりにくいですが葉は付いていないようです。

参考までに、ウワミズザクラの花。
確かに、花の柄に葉が付いていました!


(去年の写真です)

山で見かけたときに参考になりそうです。
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道草日記:2018年5月上旬

2018-05-20 07:40:27 | 道草日記

なつみかんの通勤途上のお楽しみは、道に咲く雑草を見ること。

先月から、月に一度くらいのペースで見た植物を記録することにしました。
今回は、前回見た場所の草が全部除草されてしまったので、別の場所の植物を紹介します。
写真は今回撮ったものの他、一部過去の写真を参考に載せています。
アメリカフウロの実のように、改めてハッとさせられる姿も多いです。

皆さんの地域の花に比べてどうでしょうか。
ちょうど同じ感じ? もう終わった花が多い? これから咲きそうな花が多い?


〇花が咲いていたもの(五十音順、以下同様)

・オッタチカタバミ
・オニタビラコ
・カタバミ(実もある)
・キキョウソウ

(左手前の花。右奥にはカタバミ)

・キュウリグサ
・コマツヨイクサ

(奥にはコメツブツメクサ)

・コメツブツメクサ
・シロツメクサ


・スズメノカタビラ
・セイヨウタンポポ
・ツタバウンラン
・ツボミオオバコ
・ナガミヒナゲシ


・ニワゼキショウ

(手前の草はツボミオオバコ)

・ネズミムギ
・ノゲシ
・ノミノツヅリ
・ハタケニラ


・ハハコグサ


・ヒメコバンソウ


・ヒメジョオン(蕾)
・ヒルガオ

(隣の実ができている草はアメリカフウロ)

・ムラサキカタバミ


・その他、イネ科2種類(名前不明)


〇葉、芽のみ
・イタドリ
・オオアレチノギク
・ツユクサ
・トゲヂシャ
・ヘクソカズラ
・ヤブガラシ
・ヨモギ


〇実、種、終わりかけ
・アメリカフウロ


・ウラジロチチコグサ


・カタバミ(花もある)


・カラスノエンドウ
・セイヨウカラシナ
・タチイヌノフグリ
・タチチチコグサ
・ツメクサ




以上39種類(観察日:5月10日)
先月は23種類でしたが、増えました^^




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新・新緑シリーズ(3)~シダレエンジュなど

2018-05-19 06:51:01 | 植物
まずはご覧ください。



こちらが本日の新緑一枚目、シダレエンジュです。
少し寄ってみます。



いかがでしょうか、この枝ぶり。
冬に撮った写真がこれです。



この荒ぶる姿の印象がとても強く、新緑のシーズンにぜひ見たいと思っていました。

マメ科クララ属。マメ科らしい奇数羽状複葉で、葉だけ見ると爽やかな緑のカーテンです。
学名はSophora japonica f. Pendulumで、japonicaと付くのに、中国原産です。
7~8月にクララに似たクリーム色の蝶形の花を咲かせるようなので、今年こそ見てみたいです。





遠くから見るとこんもり。去年6月の写真です。




新緑二枚目は、アメリカキササゲ。



ノウゼンカズラ科。キササゲと同属で、アメリカ原産の落葉高木です。
幹に絡みつくツタも新緑で、見上げて撮ったら何がなんだかわからない写真になりました。



花の時期には遠くからでも白い花に彩られた木がよく目立ち、ちょっと気になる木のひとつです。
去年6月の写真。別の個体ですが、高木ぶりがよく分かると思います。
今年も見に行かなければ・・・




三枚目は新緑というより、初めて花を見たのでご紹介~
コヤスノキです。



葉の感じはちょっとクスノキに似ていたのですが、調べてみたら何とトベラ科!
日本では兵庫・岡山県境付近にのみ自生し、社寺林に多く、準絶滅危惧種に指定されているとのこと。
子安木という名前からか、安産信仰に関係して、社寺に多いのではとも言われているそうです。



花はとても小さいのですがよく見ると可愛い形。
見つけにくいところに一本だけ生えているので、花がみられてラッキーでした。






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蕊蕊しい哉

2018-05-17 05:50:49 | 植物
京都府立植物園植物生態園、蕊の美しい白い花が目白押し。

あちこちで見られた、マルバウツギ(ユキノシタ科ウツギ属)。



花をアップにすると、蕊の根元にオレンジ色のドーナツのようなものが・・・



調べてみたら、こちら花盤と言って、花托が肥大したものだそうです。
で、花托って何?という話ですが、「花を支える部分が花托」とのこと。
私たちが食べるイチゴは花托なんだそうです。

薄暗い生態園に白い花が浮かび上がって、良く目立ちました。




お次、ズイナが期待どおり咲いていてくれました!
見上げると、新緑とズイナとズイナの影が綺麗です。



ユキノシタ科ズイナ属。
庭に植えられるのは北米原産のコバノズイナが多いそうですが、こちらは正真正銘の日本の木。
樹名板によると、暖地に成育し、近畿南部・四国・九州に分布するとありました。
別名、ヨメナノキといい、若葉は食用になるそうです。

花は試験管ブラシタイプ。



びっくりするくらい沢山の花を付けていました。
なお、後ろの赤っぽい木はバクチノキの幹です。

 


こちらは最近街中でもよく見かけるカナメモチの花。
少しクリーム色がかっていますが、蕊の多い美しい花です。



バラ科カナメモチ属。モチと付いていますが、モチノキ科ではありません。
本州中部以南の暖地に分布し、レッドロビンなどの改良種が生垣などによく使われています。
赤い葉が点々と混じるのが特徴で、林の中などで見かけても比較的区別が付きやすいです。




まだあります。
木ではありませんが、光を浴びてすくっと立つ姿はとても目立ちます。
ヤグルマソウです。



ユキノシタ科ユキノシタ属。
子供の頃は、キク科の色々な色の花を咲かせるヤグルマギクをヤグルマソウと呼んでいました。
本当のヤグルマソウがこんなに迫力のある草とは全然知りませんでした。
葉はよく見かけるのですが、花は初めて。
近づくと蕊蕊しかった!




ここで生態園を離れます。
観覧温室の脇、サクラ園の中に咲いていたアメリカテマリシモツケ。



コデマリを豪華にしたような花ですが、蕊の美しさに感激。
新緑とのコラボもいい感じ。




ラストはやっぱり見上げる蕊で・・・ってなんや(笑)



森のカフェ前に植えられていた、エキウムの仲間です。
この時期、姿形花とも迫力あって目立つので、植物園に植えるのが流行りみたいです。
(去年、宇治市植物公園でも見たし)

一つ一つの花はとっても蘂蘂しいピンク色。
近づいても遠くからでも見所のある植物です。



探してみたら、京都府立植物園で去年6月に花の後のエキウムを撮っていました。
大きさの感じがわかるのではないでしょうか。




これでおしまい。
沢山書きすぎましたね。
見てくださってありがとうございました!









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新・新緑シリーズ(2)~カエデの仲間

2018-05-16 05:48:50 | 植物
週末、一ヶ月ぶりに行った京都府立植物園では久々の晴天に恵まれ、のんびり木々を楽しむことができました。
新緑というには少し緑が勝ちはじめていましたが、まだまだ爽やかな緑が楽しめます。

ということで、今日は沢山仕入れた写真の中からカエデの仲間をピックアップ。
目に優しい緑をどうぞ!

北門入ってすぐのところにあるトウカエデの巨木。
クリスマスシーズンに電飾される、あのトウカエデです。
噴水とトウカエデのコラボは、植物園テッパンの光景。





今の時期、沢山の緑の実が付いていました。



例によって見上げると・・・



トウカエデはその名の通り原産地は中国ですが、丈夫で秋の紅葉も美しいので街路樹などにも良く使われています。
他のカエデとは違い、葉が少し厚く、ツルツルしています。


トウカエデを通り過ぎたところに、カラコギカエデが赤い実を付けていました。



この実はほぼ一年中落ちずに付いており、茶色くなった実はまるでセミの羽のように見えます。
・・・ということを書いて投稿したこともあります。→ こちら


カラコギという名前からてっきりこれも中国産と思っていましたが、なんと日本全国の山に分布しているそうです。
(今、知った^^;)
カラコギは、鹿の子木がなまったもので、樹皮が次第にはがれて鹿の子模様になるからだそうで・・・

冬に撮った幹の写真(左)と、4月に撮った花の写真(右)
 


植物生態園に入ります。
少し歩くと、葉に模様? いえ違います。カエデっぽい翼果が・・・



見上げると、イタヤカエデの新緑!
イタヤカエデはイロハカエデなどとは違い、葉に鋸歯がなく、掌形の切れ込み自体浅いです。
大きさも少し大きいので比較的区別は付きやすい方です。



もう実はほとんど落ちており、まさに新緑真っ只中でした。
かなりの大木です。




最後は六甲高山植物園に戻りまして、駐車場脇に生えていたウリハダカエデの新緑。



若い幹が緑で、縦に模様が入ることから「ウリハダ」と名付けられたそうですが、年月を経るとゴツゴツして全然「瓜」っぽくありません。
マイアルバムを探したら15年も前に滋賀の山で撮った花の写真があったので、ご参考までに載せておきますね。
幹が緑色でしょう。




沢山みていただきありがとうございました。
最後は、オマケを2枚。

照葉樹と青空。




ホンコンドウダンの新緑。
これまで変化の様子を追っていましたが、黄緑色の新緑は初めてです。
くるんちゃん、みてね~^o^/














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