なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

河原の植物たち~今年も咲きました♪

2018-06-05 05:52:57 | 植物
宇治川河原をお散歩していると、毎年同じ時期に、同じ花が咲くことに感動します。
何気ないことですが、生の営みが繰り返され、命が繋がれていることを感じます。
ということで、今日は5月下旬に今年初めて見かけた花をご紹介します。


ツルマンネングサ(ベンケイソウ科)



中国・朝鮮半島からやってきた帰化植物だそうです。
マンネングサといえば、最近メキシコマンネングサが有名ですが、ツルの方はその名の通りつる性に繁殖し、三枚の葉が輪生することが特徴です。

冬の間も葉が枯れずに堤防のコンクリートブロックなどに生えており、今の時期花で黄色に染まります。

 


クララ(マメ科)



今年も見ることができました。
根をかむとクラクラするほど苦いからクララと名付けられた・・・というのは本当の話です。
根は苦参(くじん)という生薬として用いられるそうですが、薬効が強すぎて、素人が使うと危険だそうです。
本州以南の草原などに自生しますが、近年減ってきているようなので、このクララも大事にしないといけませんね。


ヒルガオ(ヒルガオ科)



毎年感じるのですが、宇治川のヒルガオはなぜこんなに美しい?
色の鮮やかさといい、花の大きさといい、園芸種と言っても不思議ではない姿です。
葉の基部が楔型ではないこと、花柄に翼がなかったことから、ヒルガオと思われます。


ヒメジョオン(キク科)、ナナホシテントウ付き。



4月末に行ったときにはハルジオンが花盛りでしたが、ひと月たったこの時期(今も)、ヒメジョオンに変わっていました。
よく知られた見分け方は、茎が中空:ハル、茎が充実:ヒメです。
沢山生えていたら試してみてください。


本日ラストは、ハナハマセンブリ(リンドウ科)



一番咲くのは7月ころですが、もう咲き始めている株がありました。
地中海原産の帰化植物で、最近宇治川で売り出し中です。
侵略植物などの指定がされていないので、安心して愛でてください。
お庭に植えてもいい感じの可愛らしさです。


明日は、宇治川畔で「私が初めて見かけた植物」を載せる予定です。
お楽しみに!













コメント (12)
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河原には地味~が一杯!(鳥さん付き)

2018-06-04 05:54:07 | 植物
春めいてきてから、なかなか投稿の機会がない地味~たち。
堤防にはそんな仲間が一杯!
系統だって投稿したらいいのでしょうが、それほどの蓄積もないので、この際一気に出しちゃいましょう!

枚数が多くて飽きてくるので途中に河原で見かけた鳥さんたちも紛れ込ませました。
最後にちょっとビックリがあるので、よかったらさーっと流してみてくださいね♪

まず初めはイラクサ科のカラムシ。
(しいちゃん、見てね~!)



                      

イラクサ科はどれも似通っていて区別が難しいですが、花が咲いていると区別しやすいです。
もうちょっとオマケ。左がカラムシの生えているところ、右が花です。

 


葉が似ているヤブマオは花が全然違います。
参考までに・・・(左:この間見たヤブマオの葉、右:ヤブマオの花。去年7月の写真です。)

 


宇治川に流れ込む水路にいたセグロセキレイ。




お次はギシギシ(タデ科)。
実の真ん中にぽこっと瘤があるのがギシギシ、ないのがスイバだそうです。
スイバはすっかり枯れてなくなっていました。




ヘラオオバコ(オオバコ科)。
花は下から咲き上ります。こちらはもう終わりかけで、かなり穂が伸びています。




コバンソウ(イネ科)も金色になってもう終盤です。




今満開なのがこちら、ホソムギの花です。小さいし揺れるし、撮りにくい!



                        


クズ(マメ科)がそろそろ出張ってきています。




あれ、ススキ(イネ科)のくるんくるんがまだ残っています!




堤防沿いの道の脇にはチガヤ(イネ科)が・・・





堤防のカラスムギ(イネ科)、穂がかさかさになって、中から実(穎果)が覗いています。
稲作が始まる前は、この実を食べていたそうです。



                   


近くにはスズメがたくさん。カラスムギを食べに来たのかしら。それともホソムギ?
みんな大きい口をあけて私を警戒しています。




カラムシが咲いていた鉄柵の手すりに鳥の糞。小さい種が一杯!




                      川に目を向けると、ウが餌採り中。

                      

お手入れ、お手入れっと。



本日ラストはこれ。
JR宇治側鉄橋より少し下流にある太閤堤発掘地の裏には鷺山があります。
高水敷から望遠でとった画像。肉眼ではなにも見えていなかったのですが・・・
わかりますか? こんもり繁る木々に隠れるように沢山のアオサギの雛たち。




画面左側の雛のトリミング画像。ペリカンみたい。



                         鷺山全体。ちなみに、木はクスノキです。
                         

住宅地の近くにある場所なのですが、子育て中は迷惑になるので、これ以上は近づきませんでした。
迫力ある雛をみられて、十分満足です^^

































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今日の一枚~センダンの一年

2018-06-03 07:35:13 | 植物
5月下旬、待ちに待ったセンダンの花が咲いていました。

下流はもう終わりかけ。でもまだ紫のツートンの花を見ることができました。
センダン科センダン属。



花が沢山咲いている木もあれば、緑の実になりかけている木も・・・

 


上流のほうは少し花が遅いのか、満開でした。



 


毎月のように通っている宇治川、センダンの一年を振り返ると・・・

<4月下旬> 蕾がしっかり付いていました。



                       


<4月上旬> 若木の新緑。

                   


<3月中旬> 新芽が少しずつ膨らんでいます。




<2月中旬> 4月の写真と同じ場所。まだ茶色くなった実が沢山残っています。




<1月下旬> 実(左)と葉痕(右)。



                       


<12月中旬> 緑色の実が少し黄色みがかってきたところ。




<11月上旬> 葉が黄葉してきました。よくみると緑の実が付いています。左手に宇治橋。




<10月上旬> まだ緑の実。




<9月中旬> ぼうぼうと繁っています。




<8月中旬> 若い緑の実。




<7月中旬> 橋の下には沢山の青々したセンダンが・・・




6月はもう少ししたら撮りにいきます。
そっと写真つけておくかもしれません^^
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河原には蝶がいっぱい!(オマケ付き)

2018-06-02 07:29:52 | 植物
宇治川上流の植物をご紹介してきましたが、下流のほうにも見所が沢山。
特に目を引いたのがチョウの多さです。

個体数が一番多そうだったモンシロチョウ。
アレチハナガサにとまっています。
子供の頃、キャベツについた青虫をよくみかけましたが、最近はめっきり見なくなりました。
自然界でちゃんと繁殖していたのですね。




次によく見かけたベニシジミ。
こちらもアレチハナガサがお気に入り。




去年の秋、オオスズメバチを見かけたノブドウエリア。
おっかなびっくり行ってみると・・・
ノブドウに蕾がついていました!



よく見るとクモが巣を張っています。



そんなノブドウの葉で休んでいた2匹のチョウ。

ひとつは、紫色が美しいコムラサキ。
植物好きとしては、ムラサキシキブの仲間のコムラサキを思い浮かべますが、こちらはタテハチョウ科。
幼虫はヤナギ類を食草とするそうで、河川域でよく見られるそうです。
確かに!




もうひとつは、同じく羽を広げて休んでいたテングチョウ(タテハチョウ科)。
頭部が長く伸びているのでこの名が付いたそうです。



堤防のコンクリートや、木を覆いつくさんばかりのノブドウは、なぜか虫たちに大人気。
この日も、一匹だけですが、スズメバチを目撃しました><




林の下で見つけたタマムシの羽。
羽の一枚でも綺麗です。




さて、ここからオマケ。
久しぶりにイシミカワ(タデ科)を見つけました!



これまでは草ぼうぼうで近づけなかったエリアが整備され、戻ってきてくれたようです。
エリザベスカラーのような苞葉に守られ、蕾がついていました。
花は目立たないけれど、青から紫のグラデーションの実は楽しみです。


で、その近くでみかけたこの細いラーメンのような植物は?



茎に巻きついて登っていきます。



その正体はネナシカズラ(ヒルガオ科ネナシカズラ属)。
完全寄生植物で葉緑体を持ちません。
植物の茎に吸盤のようなもので這い登り、寄生根を出して宿主の養分を吸い取るそうです。
その名の通り根もなくて、この黄色い紐をひっぱるとシューっと抜けてしまいました。

イシミカワにも結構沢山取り付いていたので、枯れてしまわないか心配です。
といいつつ、夏から秋にかけて咲く花を見るのがちょっと楽しみ^^;



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今が旬~テイカカズラが満開!

2018-06-01 05:37:03 | 植物
ユキノシタ、ウツギに続いて、今日はテイカカズラです。
宇治橋より下流はいわゆる河川敷や堤防の植物が主となりますが、上流は林道の両脇に色々な樹木や、山林に生える草などがみられます。
今日ご紹介するテイカカズラは、上流域で非常に沢山咲いていました。
まずはご覧ください。



白い小さい風車のような花が特徴。
キョウチクトウ科テイカカズラ属のつる性の常緑低木です。

つる性なので、他の木などに絡みつきます。



平安歌人の藤原定家が死後つる植物に生まれ変わって、愛していた式子内親王の墓に絡みついたことから、「テイカカズラ」と名付けられた・・・
という話は結構有名です。
「絡みつく」イメージは一般に女性の方が多いと思っていましたが、男性も結構執念深い^^;


川沿いのあちこちで見られました。





キョウチクトウ科なので、ご想像通り有毒です。
それを考えると、定家の伝説はなかなか強烈ですね。

勢力をどんどん拡大中。




テイカカズラは結構広範囲に広がることが多いのですが、これまで見た中で一番スゴイ光景はこちら。



こちらも相当なもの。元の木が何か全然わからなくなっています。



どちらも2年前の写真ですが、今見てもその繁殖力の強さが怖くなります。
定家の執念恐るべし!


ところで、全然話は変わりますが、執念深いといえば、今の時期山林に行くと必ずまとわり付いてくるアイツ。
歩いているときは気にならないのですが、立ち止まると目の周りをちらちら飛びまわり、うっとおしい!!
その名はメマトイ。
あまりにも目のすぐそばを飛びまわるので、姿をまともに見たことがありません。
今回、宇治川沿いを散策しているとき、今年初めて付きまとわれました。
どなたか、いい対策ご存じないですか~
コメント (14)
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