わち山野草の森の中で一番標高が高い場所が標高173mの天蓋山。
天蓋山に登る途中で見たスミレを昨日ご紹介しました。
さらに登ると、「イワウチワ」の名札がありますが、もう花は終了~
葉だけが残っていました。
でもそのすぐ近くに咲いていたのがこちらの可愛い花。
そう、オオイワカガミ(イワウメ科イワカガミ属)です。
ちょうど咲き始めたところで、見頃の花がそこここに見られました。
濃いピンク色が基本ですが、少し薄めのピンク色も。
もっと鮮やかなピンクも。
目線より上に咲いていたので、結構撮りやすかったです。
でもこちらのオオイワカガミのメインはここではなくて林の下。
奥の休憩所の前から登る急な階段の横手は、満開時にはピンクの花が一面に広がります。
今はまだ少しだけ。
もうちょっと後まで楽しめそうです。
ちなみに、オオイワカガミの由来は、まるで鏡のようにツヤツヤした厚手の葉。
花が終わっても結構目立つので、山で気づいたら次のシーズンに行ってみてもいいかもです。
前に行った時、もう1種類初見の花がありました。
イワナシ(ツツジ科イワナシ属)です。
葉は沢山ありましたが、花はない・・・もう終わったのでしょうか。
あ、1輪だけ咲いていましたよ!
・・・虫食ってる・・・
天蓋山に咲いていたクロモジです。
休憩所の横に咲いていたカリン。
休憩所の横手の道から下に下りると、湿地があります。
ミズバショウが咲いてるかも・・・ありました!
たった数輪ですが、何とか見られた~
ヤマルリソウ(ムラサキ科ルリソウ属)もこの辺りに咲いていたはず・・・
ありました!
う~ん、他の草に交じって今一つ目立ちません。
ムラサキ科だけあって、ワスレナグサやキュウリグサと似ていますね。
こちらは時々山の中でも見かけることがあります。
果樹園に出ました。
気持ちの良い光景。
平凡ですが、下草が可愛いです~
ヒメオドリコソウ(シソ科オドリコソウ属)に
キンポウゲ(キンポウゲ科キンポウゲ属)、本名はウマノアシガタ。
ムラサキケマン(ケシ科キケマン属)も。
あの光る綿毛は何でしょうか。
フキ(キク科フキ属)でした~
八重桜はまだ咲き始め。
遠くに見えるあの大きな木。
この間、大阪公立大附属植物園で勉強したので分かりました。
ホオノキ(モクレン科モクレン属)の新芽です!
ウメやアンズ、スモモの花は終わっていました。
こちらは何でしょうね?
ナシでしょうか。リンゴでしょうか。
こちらだけなぜか樹名板が。
でも「グミ」とだけ・・・(笑)
閉園時間が近づいてきました。
鉄橋を渡る223系近郊型電車です。
下にはシャクナゲが沢山。
暗くてうまく撮れませんでした。
そして、出口近くの斜面にあったのがこちらの花。
そう、イワナシの花が残っていました!!
駆け足でしたが、色々見られて大満足です~
ということで、今回の京都北部ワンデイ花散歩はここまでです。
お楽しみいただけましたでしょうか~
【撮影:2023/4/8 わち山野草の森】
綾部の楞厳寺に行った帰り、例によってわち山野草の森に寄って帰ることにしました。
去年は確か3月下旬に行ったので、ちょっとタイミングが遅いとは思いましたが、何かあるでしょう。
有料エリアに入り、緩やかな坂道を登っていきます。
桜はとうに終わり、新緑が萌え始めていました。
さらに登っていくと、右手にイロハモミジの新緑が現れます。
この右下の方にカタクリの園があり、名残の花が何本かありました。
ところが、少し前まで雨だったせいか、どれも閉じてました・・・
突き当り左下にはユキワリイチゲが沢山咲いていたはずですが、もちろん何もありません。
代わりに咲いていたのは・・・
ひょっとしてアメリカスミレサイシン??
周りにハコベやミチタネツケバナなどゴチャゴチャ生えており、葉が見えません。
(単に、確認するのを忘れていただけという説も・・・)
近くには、カキドオシが群生。
カキアゲにすると美味しいです!
さらに登り、果樹園の手前で右折します。
前に雪割草(オオミスミソウ)が咲いていた場所、期待していたあの花は・・・
結構沢山咲いていました!
雨のせいでちょっと元気がありませんでしたが、十分綺麗です。
そう、イチリンソウ(キンポウゲ科イチリンソウ属)です。
例によって、白い花弁のように見えるのは萼片です。
なぜかニリンソウがなかなか見られないのですが、イチリンソウは結構繁栄。
今年も春の妖精を見ることができました。
花の裏がピンク色でとても可愛いです。
本州以南の林床などで春先に咲くスプリングエフェメラルのひとつです。
この辺りの山にも自生しているそうですが、野生の花は見たことがありません。
花の裏がピンク色で可愛いです。
ということで、多分今年最終のスプリングエフェメラル、駆け込みで見ることができてラッキーでした。
前には沢山咲いていたオオミスミソウ、当然終わっていると思ったら一輪だけ待っていてくれました。
園路を池の方向に歩いていきました。
右下に沢山の花が落ちています。
去年も沢山咲いていた、淡いピンクのツバキです。
池の方まで行ってみましたが、何も花がなさそうだったので、Uターン。
小川に沿って歩いていきました。
川沿いに咲いていたこちらの植物、Gレンズ先生に聞いてみたら「ヤマスズメノヒエ」とのこと。
イグサ科でした~
フキの雌花。もうすぐ綿毛に変身しそうですね。
果樹園の手前に咲いていたサクラです。
品種は不明。
この春らしい景色が気に入りました!!
オオシマザクラかと思いましたが、違うでしょうか・・・
もう一つ、お勧めの植物があるので、天蓋山の方に上っていきました。
ほとんど何も咲いてませんでしたが、唯一スミレが・・・
ピンク色がかった花もありますが、種類は同じように見えます。
え~、どちらも名前は分かりません。
長くなるので、もうひとつのみたい植物は明日にしますね!
【撮影:2023/4/8 京丹波町】
関西花の寺の第2番札所でもある、京都府綾部市の楞厳寺。
何の花の寺かというと、春のコバノミツバツツジと、夏のハス。
今年はミツバツツジの開花が早そうなので、そろそろ咲いているかと思い行ってきました。
自宅からは高速使って1時間半ほどで到着です。
この日は風が強く、晴れたと思ったら雨が降るけったいな天気でした。
さて、咲いてるかな~
お~、結構咲いてますね!
この池の向こうの小さい山が、ミツバツツジ(コバノミツバツツジ)で埋め尽くされています。
池をぐるっと回って、山道に入ります。
ドウダンツツジも満開!
山道はちょっとした九十九折れになっています。
ここは上り始めで、右手はドウダンツツジ、左手はコバノミツバツツジが沢山咲いています。
この山道は、四国八十八か所のミニ霊場にもなっており、お参りしながらお花見できます。
ドウダンツツジ
ドウダンツツジ越しに、楞厳寺を臨むことができます。
目を下に向けると、まだショウジョウバカマが綺麗に咲いていました。
コケも綺麗!名前は不明~
さらに進みます。たまに人とすれ違いますが、ほぼお山を独り占めです。
しばらく進むと、分かれ道にきました。
上の方に進むことにします。
分かれ道の下に咲いていた、淡いピンクのショウジョウバカマ。
上に歩いていきます。なだらかな坂なので、楽々です。
お天気が良くなってきました。
見上げてみると、こんな感じです。
雄蕊が10本あるので、間違いなくコバノミツバツツジですね。
でも面倒なので、この記事の中では「ミツバツツジ」と書かせていただきますね。
イロハモミジの花が咲いていました。
こちらは何の花でしょうか。
幹が緑色だったので、ウリカエデ!?こんなに葉が赤っぽくなったでしょうか?
ウリカエデとミツバツツジのコラボ~
山頂まで来ました。
ここで一番綺麗なミツバツツジのトンネルが見られました。
こんなにいっぱいミツバツツジが咲いてるみたいですけど、実は全然満開ではありません。
蕾も沢山ありました。
沢山見たので、そろそろ下りることに・・・
一番奥から下の方に下り、また池沿いの道に戻ってきました。
山肌には苔が綺麗です。
こんなコケも。どれも名前は分かりません。
こんなコケと併せて、沢山見られたのがこちらです。
ミツバツツジの子供でしょうか。沢山芽が出てきました。
これがまた大きく育ってくれたらいいですね。
どんどん風が強くなってきました。
そろそろ下山します(大袈裟!)
風のせいで、水面にさざ波が・・・
駐車場所に向かいます。
最後に、ミツバツツジを眺めて、次の場所に向かいました。
【撮影:2023/4/8 京都府綾部市】
4月に入ってからもほそぼそ居残っていた地元の池のカモたち。
ついにほぼほぼ去ってしまったようです。
居なくなってから投稿しようと撮りためていた写真を投稿することにしました。
まず最初は4月2日の光景。
朝9時台にお散歩に行くと、キンクロハジロの姿が見えず、いつものマルバヤナギの下にハシビロガモ。
みんな朝寝中。と思ったら、目は開いていますね。
頭の羽の色は、日の当たり方や角度によって緑にも紺色にも見えます。
あとは不法投棄自転車にいるミシシッピアカミミガメだけ・・・
同じ日の夕方、また同じ場所を通ると、なんと朝にはいなかったキンクロハジロが大集結。
左から。
右から
一塊になり、同じ方向に泳ぎだしました。
結構います。思わず何度もシャッターを押してしまいました。
どこに向かっているのか、みな左の方にどんどん泳いでいきます。
北に帰るために集結したのでしょうか。
この一群とは別に、道路に近い側に5羽のキンクロハジロがのんびり泳いでいました。
うん、顔を覚えているわけではないけど、こちらはいつも近くに来て餌をねだっていた群れですね。
もう一羽、オスが来ました。
平日はなかなか池の方に行けないので、次に通ったのが翌週の9日です。
あのキンクロハジロの群れは当然いませんでした。
マルバヤナギの下には、まだハシビロガモが二羽くつろいでいました。
時刻は7時台、やはり寝ています。
池に新緑が写って綺麗。
まるで枝の上で寝ているようです。
遠くの方に、キンクロハジロもまだいました!
ご夫婦二組ですね。やはり寝ていました。
カモの写真を撮っていると、どこからか綺麗なさえずりが・・・
あ、あそこにいます。イソヒヨドリです!
いつも高いところにいるので豆粒写真ですが、よく見ると右手にもう一羽いました。
二羽が競うように囀るなんて、初めてです。
縄張り主張か、彼女を呼んでるのか、何なんでしょうね~
時間も遅くなってきたので、この後帰宅しました。
そして、次は昨日、4月16日です。
朝通ると、池にはなーんにもいません。
いえ、一羽顔を出した鳥がいます。
せっせと潜っては顔を出すを繰り返していたカイツブリです。
すっかり夏羽。
買い物にいったついでに、15時頃に再度池の横を通ってみました。
やはり何もいなくて寂しい限り・・・・と思ったら、いました!
たった2羽でしたが、キンクロハジロのオスが泳いでいました。
4月2日に6羽(オス4、メス2)、9日に4羽(オス2、メス2)、そして16日に2羽(オス2)。
すごく計算合ってますね。
さて、この2羽はいつまで留まってくれるのでしょうか。
何もいないと思っていたら、遠くの新緑の木にサギが止まっているのが見えました。
下の方にいたサギ。コサギ?
よく見ると、手前にはカルガモが1羽。
カメだけやたらと活発に自転車争奪戦をやっています。
ということで、「そしてほぼ誰もいなくなった」池のレポートはいったん終了です。
予定では「そして誰もいなくなった」と締めるつもりでしたが、もうちょっと観察が必要なようです。
なお、オオバンはまだ時々姿を見せています。
近いうちに、北池湿地の様子をお知らせしますね~
【撮影:2023/4上旬~中旬 宇治市】
昨日は自分でも2問しか正解できないクイズを出してしまいました。
チャレンジしてくださった皆様方、お疲れさまでした。
今日はお口直しということで、ほぼ全問正解間違いなし!の木の花クイズをどうぞ~
まずは、その名も「花木園」の花です。
<第1問>
お庭にあるよ~ご近所にあるよ~公園で見たよ~
という声が聞こえてくるような・・
遠目に、真っ赤。
はい、ベニバナトキワマンサク(マンサク科トキワマンサク属)です!
花が咲き始めるとあっという間に全体が濃いピンクで包まれます。
<第2問>
近くにあったこちらの木、黄色いぶら下がり系の花です。
咲き始めの蕊は葯が赤っぽいですが、花粉が出てくると黄色に。
全体はこんな感じです。
樹名板ではトサミズキ(マンサク科トサミズキ属)とのことですが、ちょっと派手!
しかも花期が少し遅いですね。ほんまかな~
<第3問>
近くの小学校に結構大きな木があり、昨日通りかかると満開になっていました。
大阪公立大附属植物園で見た木は、まだ咲き始め。
答えはムラサキハシドイ(モクセイ科ハシドイ属)。
別名はライラック、またはリラ。
北海道のイメージですが、こんなに暑くなる場所でもちゃんと育つんですね~
花木園にツグミ!
ついつい追いかけて~
帰る前に会えてよかった~
前方を見ると、春めいた景色!
お次はここから問題です!
<第4問>
右手前の花です。
こちらはビバーナム・ティヌス(ガマズミ科ガマズミ属)。
蕾のときからピンク色が目立っていますが、咲くとこれこの通りガマズミ属ですね。
<第5問>
真ん中のショッキングピンクの花は・・・
枝が見えないほどびっしりと付いていますね。
奥に見えている白い花は、色違いです。おや、まだ蕾なのでスッキリしています。
お分かりですよね。
こちらはハナズオウ(マメ科ハナズオウ属)。
今からもう30年以上前の一時期、花の写真を撮るのに夢中になっていました。
(もちろん、今みたいなコンデジはなく、いっちょ前に一眼レフのフィルムカメラでした)
その時、生まれて初めて見たハナズオウを青空バックで撮った写真がとっても気に入りました。
あの写真、どこにいったかな~
<第6問>
春の景色の写真で、ハナズオウの左下に写っている少し色の薄いピンクの花。
小さいハナズオウかと思ったら花が全然違ってた・・・
こちらはニワザクラ(バラ科ニワザクラ属)。
ニワウメは一重ですが、その八重咲みたいな感じで、中国原産なんだそうです。
<第7問>
花木園の最後は、一番奥に写ってる白い花が咲いている比較的大きな木。
あ、分かった!という方が多いかも・・
リキュウバイ!と答えた方、残念でした~
こちらはヤナギザクラ(バラ科ヤナギザクラ属)。
リキュウバイと同じ属で花もそっくりですが、背が高く、幹も太いです。
花木園を離れ、日本産樹木見本園へ。
昨日ご紹介したニワトコなどもそこに咲いています。
そこからの問題です。
<第8問>
ご存知ウグイスカグラ(スイカズラ科スイカズラ属)。
毛がないので、ミヤマウグイスカグラではありません。
<第9問>
誰でも知ってるこの花は・・・
ドウダンツツジ(ツツジ科ドウダンツツジ属)です。
春は可愛い釣鐘型の花、秋は目が痛いのどの真っ赤な紅葉が楽しめます。
<第10問>
葉が見えなかったらちょっと難しいかな~
ほとんどまだ蕾でしたが・・・
こちらはミツバウツギ(ミツバウツギ科ミツバウツギ属)です。
葉が三つ葉になっていることから名前が付きました。
空木という名前ですが、中空ではありません。
最後はクイズではなく、ご紹介~
というのも、多分誰も見たことがないと思うので・・・
(私も初見でした)
こんな雰囲気の花を知ってる人~
こちらはオオバメギ(メギ科メギ属)。
なんと日本固有種で、メギに比べて葉が大きいそうです。
と言われても、メギも知らないので、比べようがありません。
葉は先の方が広くなって、うちわ型のようになっています。
大阪公立大附属植物園の木の花クイズ、いかがでしたでしょうか?
やっぱり、色のある花は覚えやすいですね!
【撮影:2023/4/1 大阪公立大附属植物園】