今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

「猫の日」に追跡! 奄美大島、長崎、南大東島、JFEのノラたちのその後は

2025年02月23日 | ノラたちの幸せを願って
昨日はニャンニャンニャンの猫の日でした。さすがに猫関連の記事が多く保存記事数もいつもの3倍以上。その中でおや?と思った記事が2つ。それまでの記事とはトーンが変わっていたのです。先日はミラクルちゃん事件のその後報道を見つけて紹介しましたが、今回は猫の日にちなんで、4つの大きな問題についての最新調査報告です。

1.奄美大島のノネコ駆除問題のその後
当ブログでも2020.12月と2023.7月に記事にしています。世界遺産目指しクロウサギを保護するためにノネコ3000匹を捕獲するという環境省と地元の共同計画に全国から反対ののろしが上がりました。あれはノネコではなく野良猫で愛護法の対象動物だとか、クロウサギは減ってないとか、補助金欲しさに猫を生贄にしたとか、まあけちょんけちょんでしたね。当ブログでは計画策定側の抗弁も紹介していますが、ノネコ管理計画は2018年から10年間の予定で始まっています。今はどうなっているのかと言うと、どうやら3000匹もいない、そしていまのところ殺処分数はゼロのようです。これは労力と経費をかけて収容された猫(5日後に殺処分)を引き出している民間保護団体の努力の賜物。それでも、罠を仕掛けたまま放置して餓死させたりといろいろ問題が指摘されていますが、昨日は少し趣の変わった記事を見つけました。



2.猫の殺処分や虐待・不審死報道の多い長崎市のその後
長崎が猫の殺処分や虐待報道の多いことは前に書きました。猫島と言えば今では観光スポットになるくらいだけど、長崎市では10年ほど前、離島(高島)の猫30匹ほどを捕獲して殺処分した。多数の抗議を受けて駆除は問題(違法)であったと認識したとある。その後市が改善に向けて動き出したという記事を見たが、昨日は下記(下段)のような記事が。読めばまだ道半ばだとわかるけど、一歩を踏み出したことは素直に評価すべきだと思います。



3.南大東島で野良猫数百匹を勝手に捕獲して殺処分
これは最近の話です。動物愛護法違反として刑事告発されたのは村長と動物病院理事長。下記添付のニュースには役場の抗弁も掲載されています。さらに下段のブログですが、捕獲された猫たちを助けて自宅に保護していた女性が劣悪な環境で多頭飼育したとして逮捕された件で、その女性が先の理事長と役場の民生課長を強要罪で告訴したとある。前2件同様行政の起こした事件だけに問題の根は深く、是非ともメディアがフォローして真実を白日の下に晒してほしいと思います。



4.JFE扇島の野良猫たちのその後
フライデーによるセンセーショナルな報道は2021.11月でした。1000匹とも言われるJFE出島型工場敷地内の野良猫が悲惨な状況に瀕している。しかも工場は閉鎖される予定。野良猫の救済を拒絶するJFEと日和見を決め込む川崎市に非難が集中しました。当ブログでも2021.11月、2022.1月、2022.10月と3度に渡って記事にしましたが、2番目の記事で事態が好転したと伝えました。ある保護団体が積極的に動き出し、JFEも柔軟になったと。時を同じくしてまいどなニュースにも同様の記事が紹介され、同ニュース2022.11月の記事では保護が進みJFEでも地域猫として管理、クラファンで新しい保護猫シェルターも新設したとありました。
今回、その後記事を探して出会ったのがとある個人ブログです。その人はこの問題を追い続けていた。そして現在前述保護団体と係争中です(クラファン訴訟裁判中)。さらに過去記事を見ていくと、前述まいどなニュースの記事内容を完全否定している。状況は変わってないと。裁判は3月に結審するそうなので、是非とも心あるメディアに報じてもらいたいものです。尚、工場内から猫の救出は閉鎖された今も続いています。TNR日本動物福祉病院のブログ「犬猫救済の輪」にてご覧いただけます。
  ※リンクしたのはブログのトップページです。JFE/クラファン関係の記事は2022.9.7からで、
   2022.9.12記事に、ブログ主が本件に関わるようになったいきさつ
     同 12/3記事に、上のまいどなニュース記事の内容否定
   2023.1.27記事に、JFE工場閉鎖とその後の猫たちの記事があります。


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売れ残り猫を救う方法・・これどう思います?

2025年02月18日 | ノラたちの幸せを願って
ペット業界は直接ノラとは関係ないけれど、間接的にノラを生み出し、さらには猫たちをもっと悲惨な地獄に送り込んでいる業界です。
そのひとつが売れ残り猫と引き取り屋の存在。
当ブログでも度々取り上げてきました。主な過去記事は;
◆「それでもあなたは買いますか?」2020.8.1
◆「これでもペットショップから買いますか?」2024.7.7
※'20年の記事には、身動きひとつできない小さなケージに死ぬまで閉じ込められた猫の写真があります。

犬猫を引き取る取ること自体は合法であるため、実態の把握は難しいそうだ。
10匹以上の猫を飼育する施設は「第二種動物取扱業」として届け出、出入りの帳簿を作成する義務がある。
が、当家のように"単なる愛好家"の多頭飼いであればその限りでない。
その狭間に引き取り屋が暗躍する余地が生まれる。「闇」となるには理由があるのです。
さらに引き取り屋に関しては立件が難しいのか摘発報道が非常に少ない。
その理由についてこの問題を追及する太田匡彦記者はsippoの記事で、行政の不作為とその背後にある動物愛護法運用の難しさ(数値規制がない)を挙げている。
参考) 数少ない逮捕も検察によって不起訴になった例:
(クリックしてポップアップ)

まだテツが存命の頃、わが家に顔を出すようになったソトチビ

「引き取り屋」に関する報道はたまに目にするけど、その凄惨さのインパクトは絶大だ。
でも業界とかマクロの問題として読むと、我々一般人は身近な問題として感じにくい。
一方、今現在も劣悪な環境の中で苦しみ助けを求めているワンニャンがいるのです。
彼らにしてみればまさに緊急事態。
しかしペットショップをなくしてしまえと訴えても、果たして何年かかるやら。
それに業界には動物愛に満ちた従事者も多いし、購入する客をみな悪人呼ばわりするわけにもいかないだろう。
本来は業界自体に自浄能力があるべきなのだが、とても期待はできないし。


やがて連れてきたみうが家裏で暮らし始め、ソトチビは通いでみうに合流した

どうすればいいのか。
そんな思いで色々調べていたのですが、ある主旨の記事を見つけました。
ちょっと古いですが、いずれも「ねこちゃんホンポ」の記事(下記)です。
(クリックしてポップアップ)

この記事の提案によれば、なんと売れ残り猫は私たちが引き取れと。
あるいは責任もって里親を探せと!
業界を批判する面々に、よりによって業界の補完勢力になれと言うのです。
はじめは驚き、呆れました。 ・・でも、ちょっと待てよ・・
執筆者はすべてわかっていて、止むに止まれぬ思いで書いたのではないだろうか。
殺処分寸前の猫を保健所から引き出すのと同じように。
繰り返しますが一義的には業界の自浄作用の問題です。
でも、目の前の不幸な猫をこれ以上増やさないために、あなたはこの提案を肯定しますか?

みうを保護すると姿を消し、しばらくすると今度はリン親子を連れてきた
リン親子が家裏で暮らし始めるとソトチビも通いで子育てを手伝ったが
リンたちを保護すると再び姿を消して、そのまま行方不明となった
わが家ではソトチビを「白馬の騎士」と呼んでいます

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追跡! ミラクルちゃん事件

2025年02月16日 | ノラたちの幸せを願って
この1週間ほど右脇腹痛で寝込んでおりまして、調子のいいときはベット脇のPCで調べものしたり記事を書いたりしています。
妻やかかりつけの病院は救急車を呼べと言うのですが、緊急性があるのかわからず呼んでいいものかどうか。
七転八倒の絶望的な痛みがある反面、我慢して歩こうと思えば歩けるときもあるので。
古い人間ほど我慢強く遠慮深いなんてよく言うけど、その通り?

このところ調べているのは、動物虐待事件のその後です。
事件記事のキーワードでさらにネット検索をかける、という手法です。
昨今、ネット上では動物虐待報道が急速に増えてきた。
実際に事件件数が増えたのかどうかはわかりません。
でも(ネット)メディアが、動物虐待を見過ごせない犯罪として報道の対象にし始めたのは進歩だと思います。

生き別れとなったお店のノラたち:シン

で、調べているのですが、意外と事件の追跡報道というのは少ないんですね。
できれば犯罪者が社会的・法的にどのような罰を受けたのか、そこまで報じてほしいのだけど。
追跡報道は事件報道ほどニュースバリューがない、ということでしょうか。
あるいは事件の数が多すぎて追ってられないとか。

クロ

そんな中、ある事件のその後報道を見つけました。
その事件は当ブログでも紹介したものです。
マンションから夜逃げのように引っ越して姿を消した住人に取り残されて、水も食べ物もなしの40℃を越える真夏の部屋で1ヶ月以上放置された。発見されたときはまさに死の淵にいた猫、ミラクルちゃんの事件です。
過去記事、「遺棄・虐待許すまじ・動物弁護団からのメッセージ」で紹介しました。

ミケチビ

大がかりな犯罪ではなくちょっとした出来心の犯罪と言えばそうです。
でもそういう小さな犯罪こそ、余計にその後を知りたくなる。
身近で日常的に発生しているような案件だから。
命を落としそうになった猫のことを思えば、事件の大小など関係ないことだ。

ミセミケ

過去記事で紹介した「まいどなニュース」の記事はミラクルちゃんに焦点を当てています。
ミラクルちゃんは奇跡的にも回復したけど、後遺症(脳障害)には要注意だと。
救出したボラ団体さんのSNSもやはりミラクルちゃん一色。
しかしこの団体が元住人を刑事告発したことで、その後が気になっていたのです。
そして最近になって、その元住人(27歳の女)が逮捕されたことを知りました。

カブキ

警察すごいぞ!
たかが猫一匹。数多くの悲惨な末路を迎える猫たちの一匹に過ぎない話。
原状では逮捕されても、起訴されたり相応の重い判決を受ける可能性は残念ながら低い話。
それでも警察は動いてくれた。これは間違いなく社会を変える一歩だと思います。
いつかこういった犯罪は実名報道が常識となって、法的だけでなく社会的な制裁を受けることが当たり前となってほしい。
小さな事件? そのくらいのことをしたのだよ、あなたは。
そんな時代はもうそこまで来ているのかもしれません。

※ミラクルちゃん事件
(クリックしてポップアップ)
※ミラクルちゃん事件その後報道
(クリックしてポップアップ)


シャッポ (初代看板猫の一角だった)

追伸) 「ミラクルちゃん・27歳の女」でネット検索すると発見時の悲惨さなど詳細が見られます。

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多頭飼育崩壊の不幸をなくすには

2025年02月13日 | ノラたちの幸せを願って
多頭飼育崩壊・・何十匹もの猫が水も食べ物もない部屋に閉じ込められ、糞尿まみれでお互いに傷つけ合い、そして助けを求めている。その悲惨さは目に余ります。自分はこういった記事を目にするたびに保存していますが、最近特に増えてきた。行政やボランティアの人たちができる限り救い出し、記事にして発信しているのです。大抵は隣近所の人からの連絡で発覚するけど、誰にも気づかれず悲惨な結末を迎えることも少なくないだろうと想像するに難くない。

多頭飼育崩壊は、飼育放棄の置き去りやブリーダーによる意図的放置など悪質な例もあるが、多くは独居高齢者による経済的物理的な理由で世話ができなくなり、放置状態になることが原因だ。この場合の特徴は去勢手術をしてないことで、室内交配で意に反して増えてしまう。増えすぎた猫たちは虐待に近い状態で室内に放置されるが、保護者はそれでも猫たちに愛情を持っている場合が多いようだ。孤独死や緊急入院で保護者の意に反して猫たちが取り残される例もよく見受けられる。


「おいおい、わが家は大丈夫だろうな」(モドキ、奥にヒョウ)

中には外にいるかわいそうな猫たちを次々と保護しているうちに、自らが多頭飼育崩壊してしまった例もある。つまり多頭飼育崩壊は悪質な例を除いて、善意の保護だったり独居高齢者の寂しさを緩和するための飼育が要因となっているのです。悪質な例は別として、法規制などで対処すべき問題ではないだろう。

一方多頭飼育の崩壊は、保護ボランティアや行政の野良猫削減活動に深刻な打撃を与えている。多頭飼育崩壊に対応すれば一気に保護猫シェルターが満杯になってしまうからだ。これまで常々書いてきたように、保護ボラさんたちがどんなに頑張ってもそれを上回る猫捨て(多頭飼育崩壊や脱走含む)がある限り、野良猫の数が減ることはない。殺処分寸前の猫たちをボランティア団体が救い出すのも同じ。「命」の救出が最優先だからそれもやむを得ないだろう。こうして、本来の目的であったはずの野良猫を保護して減らす活動が後回しになっているのです。

「オジンのことだから大丈夫だよ」(レオ、下にココ)

いまだに慣習のように行われている猫捨てに関しては、闘うしかない。つまり著名人含め限りなく大勢の人たちが声を上げ、猫捨てが悪であることを社会常識化するのです。現在は一部の人たちの間では常識だけども、社会全体に広がってはいない。この常識が社会全体のものとなればマスメディアが動き、警察が動く。すると動物を物としか見ていない検察や司法(裁判官)の意識も変わり、法(動物愛護法)の意図に沿って今より遥かに重い刑罰を下すようになるのです。(この問題は別記事にて改めます。)

それに対して多頭飼育崩壊の問題にはどう対応すべきか。一人暮らし高齢者の生きる糧とも言うべきワンニャンを取り上げるのは現実的とは思えない。先日紹介した猫愛第14話の後藤さん(仮名)がいい例だ。ただいずれにしても、独居高齢者は誰かに見守られている必要がある。家族はもちろんだけど、最近は家族の縁も薄くなった。やはり隣近所の情報を頼りに、役所などの民生委員が担当するのがいいと思います。各自治体は、そのための人材など確保してほしいのです。そこには保護団体も一枚噛んで、飼育されているワンニャンの情報が届くようにする。

「でもオジン最近調子悪そうだし」(リン)

てなことを考えていたのですが、もっと積極的にとてもいい提案をしている記事を見つけました。横浜国立大学准教授の安野舞子さんの提案です。ヨミドクターの多数の記事の中に見つけました。「心の支えになっているペットと最期まで共に生きたいと願う高齢者には、そういう環境が提供できる社会でありたい」と安野さんは訴える。とても大切なことだと思います。安野さんの提案を下にリンクしておきますので、是非読んで頂ければと思います。 

(クリックしてポップアップ)

「大丈夫よ、オレがオジンを見てるからな」
(最近オジンベッドで寝るようになったニャー)

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「遺棄・虐待許すまじ」動物弁護団からのメッセージ 

2024年10月31日 | ノラたちの幸せを願って
猫に関する記事が集まるように設定しているせいか、毎日毎日遺棄・虐待のニュースばかりで嫌になります。これが氷山の一角だと思えば、日本だけで1日に何十件何百件もの遺棄や虐待が横行しているということか。人間って、そんなにひどい動物だったんですね。まずは昨日まいどなニュースの猫編に掲載された記事を紹介します。


ひどいですね。あまりにもひどい。自分が一緒に暮らしていた猫ちゃんに対して、いったいどういう神経してたらこんな仕打ちができるのでしょうか。まさに前回書いた「たまねこたまびと」に出て来る小市民的悪人のなせる業。遺棄やネグレクトというのは虐待に匹敵する人間の悪行なのですが、"悪"という意識を持ちにくいところが余計に問題なのかもしれません。記事の終わりの方にあるようにこの猫ちゃん、何とか持ちこたえているのが救いです。

シャッポ (2016年)

この記事のもうひとつの特徴は、猫ちゃんの元飼い主が動物愛護法違反の容疑(遺棄)で大阪府警生野署に刑事告発されたことです。 救出に携わった保護団体の副理事長が弁護士さんだったからできた。この犯罪者がしっかりと起訴され"相応の"罰を受けることを望みます。できたらこの団体には事後報告もして頂けるとありがたいですね。

猫の虐待については自分も3度ほど経験があります。店時代、店頭でシャッポが若者たちにいじめられそうになり、この時は自分が駆け寄って注意して未然に防いだ。レオも小中学生の集団に数回にわたって棒で追われ(店の中です)、しまいには巨大なたも網まで持ってきた。これも自分が大声で叱ってその都度事なきを得た。そしてダイフク。ある日両後ろ足を引きずるという悲惨な状態で店に現れ、何とか保護できないかとバタバタしているうちに見失ってしまった。お客さん情報でダイフクは近くのマンションでよく棒で叩かれたりとか虐待を受けていたのでそのせいかと。随分探したのですが結局見つからず・・。しかしすっかり諦めていた5年後に、店で再会したのでした。

レオ (2022年店時代)

今後重大な遺棄や虐待に遭遇したとき自分に何ができるだろうかと考えると、体力的に屈強だった昔ならいざ知らず、今となっては何とも心もとない。それこそ「必殺仕置人」にでも頼まなきゃ気が晴れない? なんて思っている人に朗報です。2年前に立ち上がったNPO法人「どうぶつ弁護団」。この団体が遺棄や虐待の刑事告発を目指して情報を求め、今春より毎月sippoに記事を寄せているのです。

「>動物弁護団・調査員からのメッセージ」と題された最新記事を下にリンクしておきます。そこから過去記事に飛ぶこともできます。同団体のHPも検索すれば見ることができます。今のところ参加している弁護士さんは1桁と少ないようですが、今後どんどん増えて強力な団体になることを願って止みません。もし遺棄や虐待を目撃したら、相談してみては如何でしょうか。


ダイフク (2018年店時代)

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