今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

追跡! ミラクルちゃん事件

2025年02月16日 | ノラたちの幸せを願って
この1週間ほど右脇腹痛で寝込んでおりまして、調子のいいときはベット脇のPCで調べものしたり記事を書いたりしています。
妻やかかりつけの病院は救急車を呼べと言うのですが、緊急性があるのかわからず呼んでいいものかどうか。
七転八倒の絶望的な痛みがある反面、我慢して歩こうと思えば歩けるときもあるので。
古い人間ほど我慢強く遠慮深いなんてよく言うけど、その通り?

このところ調べているのは、動物虐待事件のその後です。
事件記事のキーワードでさらにネット検索をかける、という手法です。
昨今、ネット上では動物虐待報道が急速に増えてきた。
実際に事件件数が増えたのかどうかはわかりません。
でも(ネット)メディアが、動物虐待を見過ごせない犯罪として報道の対象にし始めたのは進歩だと思います。

生き別れとなったお店のノラたち:シン

で、調べているのですが、意外と事件の追跡報道というのは少ないんですね。
できれば犯罪者が社会的・法的にどのような罰を受けたのか、そこまで報じてほしいのだけど。
追跡報道は事件報道ほどニュースバリューがない、ということでしょうか。
あるいは事件の数が多すぎて追ってられないとか。

クロ

そんな中、ある事件のその後報道を見つけました。
その事件は当ブログでも紹介したものです。
マンションから夜逃げのように引っ越して姿を消した住人に取り残されて、水も食べ物もなしの40℃を越える真夏の部屋で1ヶ月以上放置された。発見されたときはまさに死の淵にいた猫、ミラクルちゃんの事件です。
過去記事、「遺棄・虐待許すまじ・動物弁護団からのメッセージ」で紹介しました。

ミケチビ

大がかりな犯罪ではなくちょっとした出来心の犯罪と言えばそうです。
でもそういう小さな犯罪こそ、余計にその後を知りたくなる。
身近で日常的に発生しているような案件だから。
命を落としそうになった猫のことを思えば、事件の大小など関係ないことだ。

ミセミケ

過去記事で紹介した「まいどなニュース」の記事はミラクルちゃんに焦点を当てています。
ミラクルちゃんは奇跡的にも回復したけど、後遺症(脳障害)には要注意だと。
救出したボラ団体さんのSNSもやはりミラクルちゃん一色。
しかしこの団体が元住人を刑事告発したことで、その後が気になっていたのです。
そして最近になって、その元住人(27歳の女)が逮捕されたことを知りました。

カブキ

警察すごいぞ!
たかが猫一匹。数多くの悲惨な末路を迎える猫たちの一匹に過ぎない話。
原状では逮捕されても、起訴されたり相応の重い判決を受ける可能性は残念ながら低い話。
それでも警察は動いてくれた。これは間違いなく社会を変える一歩だと思います。
いつかこういった犯罪は実名報道が常識となって、法的だけでなく社会的な制裁を受けることが当たり前となってほしい。
小さな事件? そのくらいのことをしたのだよ、あなたは。
そんな時代はもうそこまで来ているのかもしれません。

※ミラクルちゃん事件
(クリックしてポップアップ)
※ミラクルちゃん事件その後報道
(クリックしてポップアップ)


シャッポ (初代看板猫の一角だった)

追伸) 「ミラクルちゃん・27歳の女」でネット検索すると発見時の悲惨さなど詳細が見られます。

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多頭飼育崩壊の不幸をなくすには

2025年02月13日 | ノラたちの幸せを願って
多頭飼育崩壊・・何十匹もの猫が水も食べ物もない部屋に閉じ込められ、糞尿まみれでお互いに傷つけ合い、そして助けを求めている。その悲惨さは目に余ります。自分はこういった記事を目にするたびに保存していますが、最近特に増えてきた。行政やボランティアの人たちができる限り救い出し、記事にして発信しているのです。大抵は隣近所の人からの連絡で発覚するけど、誰にも気づかれず悲惨な結末を迎えることも少なくないだろうと想像するに難くない。

多頭飼育崩壊は、飼育放棄の置き去りやブリーダーによる意図的放置など悪質な例もあるが、多くは独居高齢者による経済的物理的な理由で世話ができなくなり、放置状態になることが原因だ。この場合の特徴は去勢手術をしてないことで、室内交配で意に反して増えてしまう。増えすぎた猫たちは虐待に近い状態で室内に放置されるが、保護者はそれでも猫たちに愛情を持っている場合が多いようだ。孤独死や緊急入院で保護者の意に反して猫たちが取り残される例もよく見受けられる。


「おいおい、わが家は大丈夫だろうな」(モドキ、奥にヒョウ)

中には外にいるかわいそうな猫たちを次々と保護しているうちに、自らが多頭飼育崩壊してしまった例もある。つまり多頭飼育崩壊は悪質な例を除いて、善意の保護だったり独居高齢者の寂しさを緩和するための飼育が要因となっているのです。悪質な例は別として、法規制などで対処すべき問題ではないだろう。

一方多頭飼育の崩壊は、保護ボランティアや行政の野良猫削減活動に深刻な打撃を与えている。多頭飼育崩壊に対応すれば一気に保護猫シェルターが満杯になってしまうからだ。これまで常々書いてきたように、保護ボラさんたちがどんなに頑張ってもそれを上回る猫捨て(多頭飼育崩壊や脱走含む)がある限り、野良猫の数が減ることはない。殺処分寸前の猫たちをボランティア団体が救い出すのも同じ。「命」の救出が最優先だからそれもやむを得ないだろう。こうして、本来の目的であったはずの野良猫を保護して減らす活動が後回しになっているのです。

「オジンのことだから大丈夫だよ」(レオ、下にココ)

いまだに慣習のように行われている猫捨てに関しては、闘うしかない。つまり著名人含め限りなく大勢の人たちが声を上げ、猫捨てが悪であることを社会常識化するのです。現在は一部の人たちの間では常識だけども、社会全体に広がってはいない。この常識が社会全体のものとなればマスメディアが動き、警察が動く。すると動物を物としか見ていない検察や司法(裁判官)の意識も変わり、法(動物愛護法)の意図に沿って今より遥かに重い刑罰を下すようになるのです。(この問題は別記事にて改めます。)

それに対して多頭飼育崩壊の問題にはどう対応すべきか。一人暮らし高齢者の生きる糧とも言うべきワンニャンを取り上げるのは現実的とは思えない。先日紹介した猫愛第14話の後藤さん(仮名)がいい例だ。ただいずれにしても、独居高齢者は誰かに見守られている必要がある。家族はもちろんだけど、最近は家族の縁も薄くなった。やはり隣近所の情報を頼りに、役所などの民生委員が担当するのがいいと思います。各自治体は、そのための人材など確保してほしいのです。そこには保護団体も一枚噛んで、飼育されているワンニャンの情報が届くようにする。

「でもオジン最近調子悪そうだし」(リン)

てなことを考えていたのですが、もっと積極的にとてもいい提案をしている記事を見つけました。横浜国立大学准教授の安野舞子さんの提案です。ヨミドクターの多数の記事の中に見つけました。「心の支えになっているペットと最期まで共に生きたいと願う高齢者には、そういう環境が提供できる社会でありたい」と安野さんは訴える。とても大切なことだと思います。安野さんの提案を下にリンクしておきますので、是非読んで頂ければと思います。 

(クリックしてポップアップ)

「大丈夫よ、オレがオジンを見てるからな」
(最近オジンベッドで寝るようになったニャー)

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「遺棄・虐待許すまじ」動物弁護団からのメッセージ 

2024年10月31日 | ノラたちの幸せを願って
猫に関する記事が集まるように設定しているせいか、毎日毎日遺棄・虐待のニュースばかりで嫌になります。これが氷山の一角だと思えば、日本だけで1日に何十件何百件もの遺棄や虐待が横行しているということか。人間って、そんなにひどい動物だったんですね。まずは昨日まいどなニュースの猫編に掲載された記事を紹介します。


ひどいですね。あまりにもひどい。自分が一緒に暮らしていた猫ちゃんに対して、いったいどういう神経してたらこんな仕打ちができるのでしょうか。まさに前回書いた「たまねこたまびと」に出て来る小市民的悪人のなせる業。遺棄やネグレクトというのは虐待に匹敵する人間の悪行なのですが、"悪"という意識を持ちにくいところが余計に問題なのかもしれません。記事の終わりの方にあるようにこの猫ちゃん、何とか持ちこたえているのが救いです。

シャッポ (2016年)

この記事のもうひとつの特徴は、猫ちゃんの元飼い主が動物愛護法違反の容疑(遺棄)で大阪府警生野署に刑事告発されたことです。 救出に携わった保護団体の副理事長が弁護士さんだったからできた。この犯罪者がしっかりと起訴され"相応の"罰を受けることを望みます。できたらこの団体には事後報告もして頂けるとありがたいですね。

猫の虐待については自分も3度ほど経験があります。店時代、店頭でシャッポが若者たちにいじめられそうになり、この時は自分が駆け寄って注意して未然に防いだ。レオも小中学生の集団に数回にわたって棒で追われ(店の中です)、しまいには巨大なたも網まで持ってきた。これも自分が大声で叱ってその都度事なきを得た。そしてダイフク。ある日両後ろ足を引きずるという悲惨な状態で店に現れ、何とか保護できないかとバタバタしているうちに見失ってしまった。お客さん情報でダイフクは近くのマンションでよく棒で叩かれたりとか虐待を受けていたのでそのせいかと。随分探したのですが結局見つからず・・。しかしすっかり諦めていた5年後に、店で再会したのでした。

レオ (2022年店時代)

今後重大な遺棄や虐待に遭遇したとき自分に何ができるだろうかと考えると、体力的に屈強だった昔ならいざ知らず、今となっては何とも心もとない。それこそ「必殺仕置人」にでも頼まなきゃ気が晴れない? なんて思っている人に朗報です。2年前に立ち上がったNPO法人「どうぶつ弁護団」。この団体が遺棄や虐待の刑事告発を目指して情報を求め、今春より毎月sippoに記事を寄せているのです。

「>動物弁護団・調査員からのメッセージ」と題された最新記事を下にリンクしておきます。そこから過去記事に飛ぶこともできます。同団体のHPも検索すれば見ることができます。今のところ参加している弁護士さんは1桁と少ないようですが、今後どんどん増えて強力な団体になることを願って止みません。もし遺棄や虐待を目撃したら、相談してみては如何でしょうか。


ダイフク (2018年店時代)

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ゆうパックで猫を郵送?

2024年09月06日 | ノラたちの幸せを願って
本記事には猫にとってむごい内容があります。苦手の人はパスして下さい。

5年ほど前、情報番組「特ダネ」で報道された中国での蛮行について書きました。マンション32階のベランダから2mほどの細い棒を突き出し、その先端の10cm四方くらいの小さな板の上に若い猫。風が強くバランスをとるのに必死だ。その怯えるさまをけらけら笑う撮影者(女)の声。遙か下に豆粒のような車が行き交う。終了直前の小倉MCの言葉「この猫はダメだったようです」は途中で切れた。閲覧数欲しさの最低最悪低能極まりない行為。このシーンが、いまだに脳裡をよぎって離れません。

自分は猫の虐待報道をフォルダに保存しています。残念ながらこのフォルダ、保存記事数が一番多い。日本はひどい国だ。しかし「特ダネ」のこの報道を境に、中国はもっとひどいことがわかってきた。さらに驚きの報道があったのはその翌年だったと思います。段ボール箱に詰めて配送予定の生きた動物(犬猫中心)5,000匹が倉庫に放置され、死に至ったという。あまりのひどさに言葉を失うが、一体何でそんなことが・・調べてみました。

中国で流行しているブラインド・ボックスは、開けるまで中身がわからないサプライズギフトや福袋のようなものらしい。この対象商品として生きた動物も使われるのだという。多くの通販があって売上もうなぎ上りだとか。ブラインドボックスなので当然外からわからないように箱は密閉されている。要は、先の5,000匹は金儲けビジネスの犠牲になったのです。実は中国では生きた動物を郵送することは禁止されている。なのに何故こんなことが起きるのか。しかもそれ以後も売上件数は著しく伸びており、輸送中の死亡事故も後を絶たないと。
※この報道は「中国 生きた動物を箱詰め 5000匹」で検索すると沢山でてきます。



まさか日本では・・と思って確認すると、ヤマトもゆうパックも佐川も動物の取り扱いはしないと書いてある。日本もひどいけど中国よりはましなんだと思ってました。ところが先日、動物福祉協会・杉本彩さんのあるコラム記事に出会った。ゆうパックで配送されたミーアキャットが死亡した話です。何と日本では生きた動物の郵送が可能なのでした。政府のプロジェクトチームが禁止するかどうか検討の段階だと。漏れだらけの動物取扱業者指定にも問題が大ありだと杉本さんは言う。いやはや、日本は中国より遅れていたのです。

調べてみると、日本でもワンニャンはじめ様々な(生きた)動物が郵送され、死亡事故も多発していることがわかった。配送業者は「死亡時の責任は持ちません」と事前了解を求めた上で取り扱うそうだ。責任とらないで済めば死んでもかまわない。まさに杉本さんが指摘する通り、このスタンスには動物愛護のかけらもないのです。恥ずべきは中国人? いや、やっぱり日本人なのでした。



<参考記事>

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これでもペットショップから買いますか?

2024年07月07日 | ノラたちの幸せを願って
ペットショップやブリーダーなど生体販売の闇の部分についてはこれまで何回も書いてきました。もう十分意識を持っている愛犬家愛猫家の中には、そういった記事を嫌う人が多いことも知っています。でも、先日(6/27)も書いたばかりなのにまた書きます。本来は「これから買おう」と思っている人に読んでもらわないと意味がないのですが、心ある人たちにはぜひ拡散してもらえればと願いを込めて。

今回は悲惨な状態で飼い殺しにされている繁殖犬の話です。
狭い檻の中で糞尿の上で暮らし、散歩はもちろん一切の手入れなし、病気になろうが失明しようが手当てなし。さらに、吠えないよう声帯を切除することもよくあるそうだ。ただひたすら孕ませ、子を無事に取り出すために帝王切開が頻繁に行われる。先日書いた埼玉のブリーダーは、年齢的に繁殖できなくなったワンちゃんを窒息死させていた。長野の無免許無麻酔での帝王切開など400匹以上の犬を虐待した繁殖業者への判決が、無罪に等しいほど軽いものだったことも書きました。2番目にリンクした記事によれば、そんな事例は珍しくないそうです。

「それでもあなたは買いますか?」という記事を書いたのは4年前の8月11日。その後もこういった問題が"定期的"と言っていいほど繰り返し報道されている。報道される事例が氷山の一角であることは火を見るより明らかだ。一部の経営者や政治家の金もうけのために動物たちが生贄にされている。その仕打ちは人の仕業とは思えないほど残忍だ。ここまでくると、販売目的での繁殖を禁止するしかない。でも献金されている側の政治家たちはそう簡単には動かないだろう。他に動物たちを救う手立てはないのか。 ・・実はあるのですよ。みんなの力で営利繁殖販売を止めさせる方法が。

ブリーダーやペットショップから一切買わなければいいのです。

※今回参考にした記事 (昨日と本日付の記事になります)

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