腹部の激痛が治まらずベッド中心の生活が続いています。
背中に違和感を感じたのは先月中旬、今月には激痛になって動けなくなった。
痛みの場所も背中から脇腹、今では下腹部とシフトして(というより広がって)きています。
痛みには強弱があって、多少なりとも動けるときはなるべく起きるよう努力。
だがひどいときは布団を搔きむしるほどの激痛で、身も心も参ってしまう。
クリニックではまだ検査中で、診断結果は先の話。
自分の寝る時間が長くなって、猫たちもベットに集まり始めた。
夜は常連ちび太にニャー、チキン、レオが加わった。
昼間は常連のちび太、レオ、モドキ、ヒョウ、ココにニャーやポニーが加わった。
以前のようにブルーシートで覆ってないので、気持ちがいいのだろう。
でも自分としては、大変困ってます。
夜寝ていると、ちび太とチキンが身を預けてくるので身動きがとれない。
痛みに耐えかねて自分が動くと、少し経ってまた体重を預け直してくる。
昼はベッドが猫たちに占領され、痛み疲れても横になれない。
まあしかし、本当に困っているのは猫たちの方だろうと申し訳ない気持ちもあった。
ところがです。最近になって気づいたのです。
猫たちがみな満ち足りた様子でおっとりしている。
妻の出している猫飯は自分のよりよほど質素なのに、みなよく食べる。
自分があれほど苦労していたサクラへの投薬もいとも簡単に済ませている。
何より給餌(支度から洗いまで)のスピードが自分より圧倒的に早い。
心不全だの腰痛だのと自分には問題あるけど、それだけのせいじゃない。
要領の問題もあるだろう。でもそれだけでもない、と感じさせる何かがあるのです。

「おい、これはオバン賛歌か?」モドキ
タイミングの問題なのかもしれないな。
妻の給餌のタイミングが猫たちの食べたいときに合っているとか。いや、合わせている?
妻は早寝早起きだ。勤めを辞めて遅くはなったが、それでも自分よりは遥かに早い。
そして待たせることなく素早く出す。支度に1時間以上もかける自分とは大違いだ。
妻は自分(オジン)の担当も請け負い、今はすべての家事をこなしています。
それでも今までと変わらないくらい、自分の時間を楽しんでいるのです。
とは言え妻も高齢者。今は気が張っているのだろうけど、いつバッタするかわからない。
感心している場合ではないとわかってはいるのですが・・。
自分が会社(園芸店)を始めて数年後、妻は製薬会社の研究所を辞めて合流してきた。
経理担当だった妻は、やがて持ち前の行動力で店の実行部隊をリードし始めた。
職性は違っても同じ会社に勤務する同じ労働条件。
そのときから自分は家事も折半にするのが妥当だと理解してきた。
ところが自分が妻の仕事を担当すると何倍も時間がかかって全体の流れに支障をきたしてしまい、なかなか家事分担がうまくいかない。
一方それまでも"働く主婦"だった妻は、仕事と家事を見事に両立させてきた。
晩年、年齢とともにくたびれた様子を目にする時もあったが、妻にとっては当たり前のことだったので不満ひとつ口には出さなかった。
自分は今、昭和の女性兼農家の女性のポテンシャルをこの目で見て、驚愕の思いでいます。
行動力(実行力)だけじゃない。判断力や要領や適応力のレベルはかなり高い。
ただ営業力やプレゼン能力に欠けるので、そのポテンシャルが認められにくい。
家事をお金に換算するとどうなる。
ネットで調べてみると、年収200万とか300万とかいった数字が出てくる。
何を言ってるんだ。自分が役員をやっていた外資系で言えば、しっかりした上司の下なら800万~1000万は堅いだろう。
PCスキル以外何もなくてもだ。
昭和の主婦って、みなそうなんだろうな。
妻は働く主婦だっただけでなく、幼少より何匹もの猫と暮らしてきた猫ベテラン。
いやはや、わが家の家事をやらせたら、自分など足元にも及ぶはずがなかったのです。

「いや、単なるおノロケじゃない?」ダイフク