今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

ベテラン主婦の力

2025年02月27日 | その他(分類なし)
腹部の激痛が治まらずベッド中心の生活が続いています。
背中に違和感を感じたのは先月中旬、今月には激痛になって動けなくなった。
痛みの場所も背中から脇腹、今では下腹部とシフトして(というより広がって)きています。
痛みには強弱があって、多少なりとも動けるときはなるべく起きるよう努力。
だがひどいときは布団を搔きむしるほどの激痛で、身も心も参ってしまう。
クリニックではまだ検査中で、診断結果は先の話。

自分の寝る時間が長くなって、猫たちもベットに集まり始めた。
夜は常連ちび太にニャー、チキン、レオが加わった。
昼間は常連のちび太、レオ、モドキ、ヒョウ、ココにニャーやポニーが加わった。
以前のようにブルーシートで覆ってないので、気持ちがいいのだろう。
でも自分としては、大変困ってます。
夜寝ていると、ちび太とチキンが身を預けてくるので身動きがとれない。
痛みに耐えかねて自分が動くと、少し経ってまた体重を預け直してくる。
昼はベッドが猫たちに占領され、痛み疲れても横になれない。
まあしかし、本当に困っているのは猫たちの方だろうと申し訳ない気持ちもあった。

ところがです。最近になって気づいたのです。
猫たちがみな満ち足りた様子でおっとりしている。
妻の出している猫飯は自分のよりよほど質素なのに、みなよく食べる。
自分があれほど苦労していたサクラへの投薬もいとも簡単に済ませている。
何より給餌(支度から洗いまで)のスピードが自分より圧倒的に早い。
心不全だの腰痛だのと自分には問題あるけど、それだけのせいじゃない。
要領の問題もあるだろう。でもそれだけでもない、と感じさせる何かがあるのです。

「おい、これはオバン賛歌か?」モドキ

タイミングの問題なのかもしれないな。
妻の給餌のタイミングが猫たちの食べたいときに合っているとか。いや、合わせている?
妻は早寝早起きだ。勤めを辞めて遅くはなったが、それでも自分よりは遥かに早い。
そして待たせることなく素早く出す。支度に1時間以上もかける自分とは大違いだ。
妻は自分(オジン)の担当も請け負い、今はすべての家事をこなしています。
それでも今までと変わらないくらい、自分の時間を楽しんでいるのです。
とは言え妻も高齢者。今は気が張っているのだろうけど、いつバッタするかわからない。
感心している場合ではないとわかってはいるのですが・・。

自分が会社(園芸店)を始めて数年後、妻は製薬会社の研究所を辞めて合流してきた。
経理担当だった妻は、やがて持ち前の行動力で店の実行部隊をリードし始めた。
職性は違っても同じ会社に勤務する同じ労働条件。
そのときから自分は家事も折半にするのが妥当だと理解してきた。
ところが自分が妻の仕事を担当すると何倍も時間がかかって全体の流れに支障をきたしてしまい、なかなか家事分担がうまくいかない。
一方それまでも"働く主婦"だった妻は、仕事と家事を見事に両立させてきた。
晩年、年齢とともにくたびれた様子を目にする時もあったが、妻にとっては当たり前のことだったので不満ひとつ口には出さなかった。

自分は今、昭和の女性兼農家の女性のポテンシャルをこの目で見て、驚愕の思いでいます。
行動力(実行力)だけじゃない。判断力や要領や適応力のレベルはかなり高い。
ただ営業力やプレゼン能力に欠けるので、そのポテンシャルが認められにくい。
家事をお金に換算するとどうなる。
ネットで調べてみると、年収200万とか300万とかいった数字が出てくる。
何を言ってるんだ。自分が役員をやっていた外資系で言えば、しっかりした上司の下なら800万~1000万は堅いだろう。
PCスキル以外何もなくてもだ。
昭和の主婦って、みなそうなんだろうな。

妻は働く主婦だっただけでなく、幼少より何匹もの猫と暮らしてきた猫ベテラン。
いやはや、わが家の家事をやらせたら、自分など足元にも及ぶはずがなかったのです。


「いや、単なるおノロケじゃない?」ダイフク

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ノラたちを救うために不可欠な警察・検察・裁判官の意識改革

2025年02月25日 | シリーズ:ノラたちとの共存を目指して
本記事は、「ノラたちとの共存を目指して・場外編その9」の位置づけとなります 

ノラたちとの共存を目指して様々な議論を重ねてきた本シリーズも、本編あと2つの記事(その9と10)を残すだけです。今回はその前に今一度、司法の役割と現状について確認したいと思います。殺処分をなくし、最終的にはノラのいない社会を築くには猫捨てを根絶することが不可欠。ゼロとまではいかなくても、人間社会での犯罪発生率相当まで猫捨てを減らせれば殺処分をなくせるでしょう。しかし、実はこれが最も高いハードルなのです。

猫捨てをなくす方策には「啓蒙活動」、「法による厳罰化」、「検挙率アップと罰則強化」がある。これらは合わせて行う必要があり、どれひとつ欠けてもうまくはいきません。啓蒙活動は行政や民間ボラ団体あるいは個人ボラさんの輪が広がってきたし、厳罰化は前回の動物愛護法の改正時に行われた。しかしその効果はまだ確認できるほどになっていない。啓蒙活動や法の強化は既に「反猫捨て意識」のある人々には注目されても、実際に猫を捨てたりする問題の人たちには届いていない、あるいは軽く見られているからだ。何故かと言うと、検挙数が低い上に逮捕されても起訴率が低く、起訴されてもまったく甘い判決しか下されないからです。
<参考資料:(最新事例)これだけの犯罪に対してこの求刑>



動物虐待の検挙数は近年になって増えてはいる。法の強化やメディアの報道が増えてきたことで警察や市民の意識が変わり、通報や告発が増えてきたことが要因だろう。それでもまだまだ氷山の一角に過ぎないだろうから、今の変化がもっと大きな広がりになることが期待されます。ただしその対象はネグレクト含む虐待事件であり、一般市民による動物の遺棄に関しては殆ど手つかずなのが現状だ。本シリーズでは、場外編5で日本の社会に現存する「当たり前のように猫を捨てる文化」について述べてきた。猫を捨てるのはごく普通の人たちで、社会の風潮から身を隠し、陰に隠れてひっそり静かに行うのです。しかしその数はとてもじゃないが馬鹿にできないほど膨大だ。この部分に手をつけることができるのは、前述警察と市民の輪しかないだろう。そしてこの部分に手がつかないと、いつまで経ってもボラさんたちの努力空しくノラの数も殺処分も減らないのです。
<参考資料:以前にも紹介した、告発を推奨する「動物弁護団」のHPです>

もう一度繰り返しますが、一般市民の猫捨てを減らすには通報告発の向上と検挙率アップが不可欠です。啓蒙活動だけでは犯罪者(あるいは犯罪予備軍)に無視されて終わり。しかし検挙率がアップしても殆ど起訴されない、起訴されても無罪に近い判決しか下されない、こんな事態が続いたらどうでしょう。検挙そのものが犯罪者(猫捨て者)にとって怖くなくなり、検挙数アップが抑止力にならなくなるのです。検察と裁判所が犯罪を助長していると指摘してきた所以ですが、それにはそれなりの理由があるのです。

虐待の場合は人間社会での児童虐待と同じでまず立件が難しいこと、所有権(児童虐待の場合は親権)の壁があって引き取るなどの執行が容易でないことがあります。(下記参考資料のうち、公益社団法人アニマル・ドネーション のサイト「アニドネ・レポート一覧 - AWGs」参照) 我々市民が情緒的に考えるのと違って実際に人を罰する司法には確固たる根拠(論拠)が必要ですが、動物愛護法の精神が「愛」だけに同法には抽象的な記載が多く、明確な違反が確認されない限り"疑わしきは罰せず"になってしまうのです。猫捨ての場合も同様で、前述動物弁護団が写真など明確な証拠が必要と喚起しているのもそのためです。
<参考資料:Google検索結果・動物愛護法違反の検挙率、起訴率、判例>



今年は動物愛護法が改正される年。(5年毎の改正) 「動物愛護法の改正2025」でGoogle検索すると初めにAI の要約が出ますが、次の事が書かれています。(2025.2.25現在)
【動物愛護法改正の議論の背景】
・国内での野生動物のペット利用が問題となっている
・近年行政の運用の甘さが散見される
・虐待下の動物を救うための制度の整備
虐待行為を明確化し、犯罪として罰しやすくするための議論は行われているようです。しかし同じく重罪であるはずの動物の遺棄については、業者への規制強化は別として一般市民の猫捨てに関してはまったく議論されてないのが実情。昨年、縁日で購入するみどり亀が大きくなると池や川に放流(遺棄)することが問題となった際、環境省は遺棄しないで冷凍殺処分することを推奨した。日本の動物福祉が100年遅れていると言われる所以です。
<参考資料:本年動物愛護法改正に向けての動き>

殺処分ゼロを達成しその先に進むには番外編7に書いたように地域猫活動だけではダメで、新たにノラを生み出さない数々の施策が必要です。その中でこの猫捨て防止だけは国にまかせるわけにいかず、私たち一般市民が対応する問題なのではないでしょうか。確固たる証拠をもって通報すれば、司法も重罰化に舵を切るはずだと信じています。



◆「ノラたちとの共存を目指して」目次  ※予告編(期日未定)含む
その1  資料編「現状と動向調査」(追記:餌やり、地域猫問題) 2017.2.27
その2  現場編「ノラを守るのに理由は要らない」(報道されたボラさんたち) 2017.5.31
その3  エサやり問題・続編「裁判事例の検証・他」(司法が肯定したもの、否定したもの) 2017.8.31
その4  一服編「ノラだからこそ・・かわいい!」(ニャー&みう+テンちゃんの日常) 2017.11.30
その5  闘魂編「許さない、虐待に不法投棄に暗闇ビジネス」 2018.4.29
その6  原点回帰編「再確認・人間性とは?」(食肉、動物駆除と保護活動) 2018.8.31
その7  形而上学編「ノラの幸せとは」(シャッポやソトチビの行動に想う) 2020.1.31
その8  地域猫問題・続編「殺処分ゼロに向けて」(目的達成のために必要なこと)2022.11.30
その9  理想追求編「殺処分ゼロの先にあるもの」(対等の精神と真の共存)
その10 最終章「共存の終焉」(ノラのいない社会)
番外編
番外編1「罪と罰」(法の実行と刑罰の妥当性) 2019.3.29
番外編2「動物愛護の精神を問う」(餌やり議論の本質) 2019.10.31
番外編3「エサをやるなは殺せと同じ・第3弾(前編)」(特別加入) 2020.6.30
番外編4「エサをやるなは殺せと同じ・第3弾(後編)」(特別加入) 2020.8.31
番外編5「政治とメディア」(ノラたちの未来を決める人たち) 2021.1.31
番外編6「保護に奔走する人たち」(その2とその6の補足) 2023.7.31
番外編7 「殺処分と暗闇ビジネスからの脱却」2024.7.31
場外編
場外編1 猫の煩悩とはこれ如何に 2021.7.10
場外編2 続・死刑に処すべし? ~死に体・動物愛護法の復活を期して~ 2021.7.21
場外編3 どうしてこんなに軽いのか <続・続・死刑に処すべし> 2021.11.10
場外編4 メディア批評、の・つもりが・・(国民の鏡としてのメディア) 2021.11.24
場外編5 社会の闇 (残存する「当たり前のように猫を捨てる文化」) 2022.6.29
場外編6 ジレンマ(猫捨てを補完するノラ保護活動)2022.7.31
場外編7 ノラたち自身のためのTNR ~命と生活を守るには~ 2022.12.8
場外編8 猫捨て防止啓蒙活動 ~それでもやらなければならない~ 2024.5.19
場外編9 ノラたちを救うために不可欠な警察・検察・裁判官の意識改革
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「猫の日」に追跡! 奄美大島、長崎、南大東島、JFEのノラたちのその後は

2025年02月23日 | ノラたちの幸せを願って
昨日はニャンニャンニャンの猫の日でした。さすがに猫関連の記事が多く保存記事数もいつもの3倍以上。その中でおや?と思った記事が2つ。それまでの記事とはトーンが変わっていたのです。先日はミラクルちゃん事件のその後報道を見つけて紹介しましたが、今回は猫の日にちなんで、4つの大きな問題についての最新調査報告です。

1.奄美大島のノネコ駆除問題のその後
当ブログでも2020.12月と2023.7月に記事にしています。世界遺産目指しクロウサギを保護するためにノネコ3000匹を捕獲するという環境省と地元の共同計画に全国から反対ののろしが上がりました。あれはノネコではなく野良猫で愛護法の対象動物だとか、クロウサギは減ってないとか、補助金欲しさに猫を生贄にしたとか、まあけちょんけちょんでしたね。当ブログでは計画策定側の抗弁も紹介していますが、ノネコ管理計画は2018年から10年間の予定で始まっています。今はどうなっているのかと言うと、どうやら3000匹もいない、そしていまのところ殺処分数はゼロのようです。これは労力と経費をかけて収容された猫(5日後に殺処分)を引き出している民間保護団体の努力の賜物。それでも、罠を仕掛けたまま放置して餓死させたりといろいろ問題が指摘されていますが、昨日は少し趣の変わった記事を見つけました。



2.猫の殺処分や虐待・不審死報道の多い長崎市のその後
長崎が猫の殺処分や虐待報道の多いことは前に書きました。猫島と言えば今では観光スポットになるくらいだけど、長崎市では10年ほど前、離島(高島)の猫30匹ほどを捕獲して殺処分した。多数の抗議を受けて駆除は問題(違法)であったと認識したとある。その後市が改善に向けて動き出したという記事を見たが、昨日は下記(下段)のような記事が。読めばまだ道半ばだとわかるけど、一歩を踏み出したことは素直に評価すべきだと思います。



3.南大東島で野良猫数百匹を勝手に捕獲して殺処分
これは最近の話です。動物愛護法違反として刑事告発されたのは村長と動物病院理事長。下記添付のニュースには役場の抗弁も掲載されています。さらに下段のブログですが、捕獲された猫たちを助けて自宅に保護していた女性が劣悪な環境で多頭飼育したとして逮捕された件で、その女性が先の理事長と役場の民生課長を強要罪で告訴したとある。前2件同様行政の起こした事件だけに問題の根は深く、是非ともメディアがフォローして真実を白日の下に晒してほしいと思います。



4.JFE扇島の野良猫たちのその後
フライデーによるセンセーショナルな報道は2021.11月でした。1000匹とも言われるJFE出島型工場敷地内の野良猫が悲惨な状況に瀕している。しかも工場は閉鎖される予定。野良猫の救済を拒絶するJFEと日和見を決め込む川崎市に非難が集中しました。当ブログでも2021.11月、2022.1月、2022.10月と3度に渡って記事にしましたが、2番目の記事で事態が好転したと伝えました。ある保護団体が積極的に動き出し、JFEも柔軟になったと。時を同じくしてまいどなニュースにも同様の記事が紹介され、同ニュース2022.11月の記事では保護が進みJFEでも地域猫として管理、クラファンで新しい保護猫シェルターも新設したとありました。
今回、その後記事を探して出会ったのがとある個人ブログです。その人はこの問題を追い続けていた。そして現在前述保護団体と係争中です(クラファン訴訟裁判中)。さらに過去記事を見ていくと、前述まいどなニュースの記事内容を完全否定している。状況は変わってないと。裁判は3月に結審するそうなので、是非とも心あるメディアに報じてもらいたいものです。尚、工場内から猫の救出は閉鎖された今も続いています。TNR日本動物福祉病院のブログ「犬猫救済の輪」にてご覧いただけます。
  ※リンクしたのはブログのトップページです。JFE/クラファン関係の記事は2022.9.7からで、
   2022.9.12記事に、ブログ主が本件に関わるようになったいきさつ
     同 12/3記事に、上のまいどなニュース記事の内容否定
   2023.1.27記事に、JFE工場閉鎖とその後の猫たちの記事があります。


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ポニーくんノラ返り?

2025年02月21日 | チキン,キリン,ポニー
脇腹の激痛が相変わらずで、いまだに殆ど寝たきりの生活を送っています。
3ヶ所に通院中なのに、たらい回しのような状況でなかなか受診できなかった。
科が違うとどうのとか、紹介状がどうのとか、患者の容体より手続きの方が大事なようです。
結局いつものクリニックに頼み込んで検査中なれど、いまだに原因わからず。
この状態、もうしばらく続きそうです。


業者さんが来てコタツの中に避難した猫たち
(リン、ポニー、キー、クウ、サクラ、チキン)

保護者がこんなことになって、猫たちの生活も変わりました。
掃除に給餌や投薬はオバンがやってくれているので、困ってはいないはず。
(オバンの与える量は少な目なので、それが悩みの種かも。)
ただ、いつもリビングにいたオジンがベッドに引きこもってしまった。
するとニャーにちび太、チキンにレオはオジンベッド中心の生活に代わりました。
一方困ったのはリンにキーにポニー。

リンはオジンがコタツに座った時に膝の上で寝るのを日課にしていた。
キーはやはりそのタイミングで、横に来て「撫でて~。」
ポニーは、オジンがソファに座ると横に来て「撫でて~。」
キーとポニーはその時以外はオジンが近づいただけでさっさと逃げる。
キーは当初からこんな感じで変わらない。
一方ポニーは、ここ2年か3年で少しづつ近づいてようやく今の状態になった。
そんなキーとポニーの、「撫でて~」の機会がめっきりなくなってしまったのです。

熱帯植物の温室化した物干し部屋にて
ポニー、ちび太、チキン

リンとキーは自分がリビングにいれば早速やって来る。
問題はポニー。まだダイフクが怖いせいか2階の物干し部屋にいることが多い。
夜になるとリビングに戻って来るけど、ダイフクを見ると「シャーッ。」
たまにオジンがソファに座っていても隣に来なくなりました。
それどころか最近は、自分が物干し部屋に入ると「シャーッ!」と一喝して逃げていく。
ダイフクと自分が同じ待遇になってしまいました。

何だかポニーが急速にノラ化しているように思えて。
この腹痛、いい加減早く直さないと。


まだ下半身の毛が十分に生えないポニー

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売れ残り猫を救う方法・・これどう思います?

2025年02月18日 | ノラたちの幸せを願って
ペット業界は直接ノラとは関係ないけれど、間接的にノラを生み出し、さらには猫たちをもっと悲惨な地獄に送り込んでいる業界です。
そのひとつが売れ残り猫と引き取り屋の存在。
当ブログでも度々取り上げてきました。主な過去記事は;
◆「それでもあなたは買いますか?」2020.8.1
◆「これでもペットショップから買いますか?」2024.7.7
※'20年の記事には、身動きひとつできない小さなケージに死ぬまで閉じ込められた猫の写真があります。

犬猫を引き取る取ること自体は合法であるため、実態の把握は難しいそうだ。
10匹以上の猫を飼育する施設は「第二種動物取扱業」として届け出、出入りの帳簿を作成する義務がある。
が、当家のように"単なる愛好家"の多頭飼いであればその限りでない。
その狭間に引き取り屋が暗躍する余地が生まれる。「闇」となるには理由があるのです。
さらに引き取り屋に関しては立件が難しいのか摘発報道が非常に少ない。
その理由についてこの問題を追及する太田匡彦記者はsippoの記事で、行政の不作為とその背後にある動物愛護法運用の難しさ(数値規制がない)を挙げている。
参考) 数少ない逮捕も検察によって不起訴になった例:
(クリックしてポップアップ)

まだテツが存命の頃、わが家に顔を出すようになったソトチビ

「引き取り屋」に関する報道はたまに目にするけど、その凄惨さのインパクトは絶大だ。
でも業界とかマクロの問題として読むと、我々一般人は身近な問題として感じにくい。
一方、今現在も劣悪な環境の中で苦しみ助けを求めているワンニャンがいるのです。
彼らにしてみればまさに緊急事態。
しかしペットショップをなくしてしまえと訴えても、果たして何年かかるやら。
それに業界には動物愛に満ちた従事者も多いし、購入する客をみな悪人呼ばわりするわけにもいかないだろう。
本来は業界自体に自浄能力があるべきなのだが、とても期待はできないし。


やがて連れてきたみうが家裏で暮らし始め、ソトチビは通いでみうに合流した

どうすればいいのか。
そんな思いで色々調べていたのですが、ある主旨の記事を見つけました。
ちょっと古いですが、いずれも「ねこちゃんホンポ」の記事(下記)です。
(クリックしてポップアップ)

この記事の提案によれば、なんと売れ残り猫は私たちが引き取れと。
あるいは責任もって里親を探せと!
業界を批判する面々に、よりによって業界の補完勢力になれと言うのです。
はじめは驚き、呆れました。 ・・でも、ちょっと待てよ・・
執筆者はすべてわかっていて、止むに止まれぬ思いで書いたのではないだろうか。
殺処分寸前の猫を保健所から引き出すのと同じように。
繰り返しますが一義的には業界の自浄作用の問題です。
でも、目の前の不幸な猫をこれ以上増やさないために、あなたはこの提案を肯定しますか?

みうを保護すると姿を消し、しばらくすると今度はリン親子を連れてきた
リン親子が家裏で暮らし始めるとソトチビも通いで子育てを手伝ったが
リンたちを保護すると再び姿を消して、そのまま行方不明となった
わが家ではソトチビを「白馬の騎士」と呼んでいます

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