今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

おかあさん登場

2016年09月30日 | (故)みう(おかあさん)
こんなタイトルを見たら「一体何をしでかしたんじゃい、」なんて怒鳴られそう。
でもわが「おかあさん」は、思いやりがあって自由奔放、そして少々ブス?(ごめん・・)
      
       朝、窓を開けると車の上で「おはようさん」

      
          「で? 今日はどうするの?」

こんな会話でおかあさんの一日は始まります。
そう、おかあさんはソトチビが連れてきた、家の周辺に生息するノラなんです。


我が家はバブル期の最後にできた分譲地の一角にあり、街が袋小路になっているので交通量も少なく、静かでとても良い環境です。近所の何軒かに外飼いニャンコがいる他は、殆どノラも見かけませんでした。

一年ほど前になる昨年の秋、その頃は何とかテツに食べさせようとあらゆるニャンコの食べそうなものを買いあさって、そして空しく捨てるはめになって・・・。

そんなある日、何かの気配を感じて勝手口を開けると、まだ幼いキジトラの子猫がいました。子猫なのに怖い顔で威嚇されて、でもテツの残したものを何でも食べるのでこちらも助かって、それがソトチビです。彼は普段どこにいるのか、朝晩には勝手口に顔を出してテツの残りを片付けるようになりました。そして1ヶ月くらい経った頃、ここが気に入ったのでしょう、何処からかおかあさんを連れて来ました。

(注)ソトチビは勝手に男の子と決めているだけで、まだ確認はとれていません。
   また、二匹が本当に親子かどうかも確認してません。(夫婦ではないようです)

      
             ソトチビとおかあさん
    (今年の6月の写真なので、ソトチビが少し成長しています)

今年の冬、二匹は家裏に続く開放状態の倉庫で、ダンボール箱の中で身を寄せ合って過ごしました。食べ物はテツの残りがふんだんにあるし、箱には毛布と毎晩カイロまで入れてやったので、さぞかし感謝されて・・と思いきやさにあらず。なかなか馴れないどころか、春になるとソトチビは姿を見ない日が多くなりました。

一方おかあさんは当家の周辺に居付いたようです。彼女(確認済)は大の世話好きで、常にどんなときもソトチビの世話を優先。食事もソトチビが中心でした。それで、「おかあさん」と名付けたのです。

      
         家の周辺で一日を過ごすおかあさん

もうひとつ、おかあさんは大のテツ好きでした。テツは庭の草をよく食べるので、(リードを付けて)外に出してやるのですが、今年になってからはそんなとき必ずおかあさんがやって来て、テツの前でデレデレそしてゴロンゴロン、とにかく最大限の親愛の表現をします。一方テツは(去勢済の超オジンなので)まあつれないもんでしたが、それでもまんざらでもない様子でした。
      
       ソトチビを探すおかあさんに、「どうした?」 とテツ


一人暮らしのテツにとっては刺激になっていいかな、と思ったのですが・・・。
テツがいなくなって、おかあさんの暮らしも新局面を迎えるかもしれません。


追伸)
最近になってソトチビが再び、たまに現れるようになりました。特にエサを食べるわけでもなく、ことによるとお礼参り? そんなときもおかあさんは、せっせと彼の世話を焼いています。


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くものこと ~二度と後悔しないために~

2016年09月29日 | (故)くも
今日は休みで一人家にいました。
いつもと変わらないはずの家が、テツがいないだけで何と無機質なことか。
こんな時はまた思い出綴りで、自省の念を込めてくものことを書いてみようと思います。


ニャンコのまどろんだ顔、あれには本当に癒されますね。
でも気をつけなくちゃいけないのは、ニャンコは苦しかったり嫌なことに耐えているときも、あの柔和な顔をしてるんです。しかも彼等は最後の最後まで、前向きに生きる気力を失いません。だから尚更、彼等の真の状態を注意深く見ていないと、後悔することにもなりかねないんです。


生まれて間もないくもが3匹目のニャンコとして家に来たのは、かれこれ17年前のこと。妻の知り合いから譲られたときは血統書付だの何だのと、でもそんなの本人にとっても我々にとっても、まったく関係ないことでした。

一度屋根から落ちて両足骨折という大事故を経験しましたが、手術と矯正、必死のリハビリの結果多少の後遺症で済み、それ以外は順調に成長しました。物心ついてからは先住のハナと居場所を住み分け、その人生(猫生?)の殆どを2階で過ごすことに。

      

散歩、食事とトイレ以外は殆ど2階のベッドで過ごし、特に夜はベットの主(=私)と寝場所の奪い合い。まるで人間の彼女のように腕枕で寝たがるところまではよかったけど、とにかく寝相が悪い悪い、おそらく30分間隔で写真を撮ると、仰向けのままプロペラのように回転する彼女が写っていたことでしょう。朝、目が覚めるとたいていは彼女がベットの真ん中で、こっちが落ちそうになっていて・・(本当に落ちたことも度々

      
          人間のように寝るくも

15才になった頃(2年半前)から痩せ始めました。その後しばらくは腎臓の値(cre)も一進一退、でも今度は黄疸が目立ち始め、そして何より、4kg以上あった体重が2kgを割るくらいまでに落ちて・・。

2年前にハナが亡くなった後、くもは居住を1階に移したのですが、いまにして思えばあれは階段の上り下りがきつかったんだと思います。性格も急におとなしくなってより一層、人のそばにいるようになりました。
      


このときに、もっとしっかり対応しておけばよかった。
これがくもに対する最大の謝罪で、今でも後悔に苛まれ続けることになったのです。

当時を振り返ってみると、テツが既に激痩せに陥り(一日数回嘔吐)、そしてハナの死と、とにかく落ち着いた日々がなかった頃でした。で、くもは、痩せてるとはいえ手がかからなかった。そしていつも、あのまどろんだ顔でじっとしていて、平和そのものに見えたのです。たまに帰省してきた子供達が、(痩せ方が)変だと騒いでもあまり気にせず、くもは大丈夫だと思い込んでいました。

それは、ハナが亡くなってからまだ3ヶ月後の、昨年1月25日のことでした。
その日の朝、いつものようにまどろんでいたくもです。
      
      黄疸が目立つけど、幸せ顔に見えるくも


しかしこのとき、彼女の状態はすでに限界を超えていたのででしょう。
その日の夜、まるで模型が倒れるようにばったりと倒れ、それ以後立つことはありませんでした。
      

翌朝慌てて病院に、そのときは腎臓の値も数倍に上がっていてイオン濃度も異常に高く、かかりつけの先生はやさしい先生なので何も言わなかったけど、「何でこんなになるまで放っておいたんだ」と我々を責めたかったに違いない。実際、3ヶ月前にハナが亡くなったときのくもの検査結果はむしろ快方に向かっていたのに、先生に言わせれば、そばにいる人の観察が一番大事なのだと・・・。


くもはその2日後、病院で亡くなりました。
そのときは退院の準備もしていて、病院から訃報を受けるまで、死ぬなんて夢にも思っていないアホ振りでした。倒れた夜、翌朝入院するまで一晩抱いて温め続けたのが、彼女との最後になりました。
15年と3ヶ月の、猫生でした。

ハナのときも今回のテツのときも、悲しくはあるけど精一杯やったので後悔はありません。
でもくものことだけは、一生後悔し続けるんだな、と思っています。



      
         在りし日のくも、テツ、そしてハナ
          (3年ほど前の写真です)




後日訂正)
文中、両足骨折と書いたのは記憶違いでした。
正しくは右大腿部骨折。

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こんな場所で暮らしてます

2016年09月29日 | ご挨拶・解説・お知らせ
お店のニャンコ達の生活環境です。
当店は大きなショッピングセンター(SC)内の片隅にあります。

      
店の正門前の駐車場から。ニャンコ達は自由に出たり入ったり。

      
店の角から見た正門前の駐車場、左手にSCの出口、後方には店の裏門があります。

      
店の裏門前の駐車場。写真右手はバス通りに、奥は遊歩道に接している。
ニャンコ達は基本的に、店の敷地か駐車場のどこかで過ごしています。ちょっと危ないけど、SCの中は車がスピードを出せないようになっているので、まだましなんです。

      
外から見たSCの出口、奥に当店が見える(SC建物の手前)。写真手前を横切っているのがバス通り。このバス通りは交通量が多く、車のスピードがあるのでかなり危ない。

      
遊歩道です。右手がSCの擁壁、先に見えるのがバス通り。
遊歩道には川も。写真右手のSC内に当店があります。

      
SCに隣接するバス通り。右側に遊歩道とSCの出口が見えます。
この街は公園と遊歩道が多く、通常幹線道路とは立体交差なのですが、ここは平面交差です。(この状況がチビの悲劇を生みました。)

      
特に朝と夜のラッシュ時、このバス通りは猛烈に交通量が多くてとても危険。


バス通りのSCと反対側100mくらいのところに大きな遊歩道や公園があって、そこにはエサやりおじさん(?)も出没するらしく、ノラ達の集合場所になっていると聞いたことがあります。そんなノラたちがさらにエサを求めて、たまに住宅街やバス通りを横切ってSC内まで遠征し、店にやってくるのでしょう。

やはりここでも、ノラ達の生活は危険と隣り合わせ。
にもかかわらず彼等はしたたかに生き抜く挑戦を続け、時として、つかの間の安らぎを満喫したりするんです。

      
車の少なくなった夜の駐車場で。シャッポ(手前)、ニャー(奥の車の下)と、今は亡きチビ。


****************************

◆本日のニャー
  (ただ今お泊り中)

◆本日のシャッポ
  (???)

シャッポはまだお泊りできません。かまってくれる人がいなくなるとふっと消えてしまいます。どうやらSCの外に出ているようなので、何とか引き留める方法はないかと模索しているところです。
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本日の看板ニャンコたち

2016年09月28日 | ニャー
このブログの主役はカテゴリーに登録してあるニャンコ達。
彼等はお店のニャンコ、家(周辺)のニャンコ、思い出のニャンコに分かれます。お店のニャンコはスタッフ全員で可愛がっていて、情報量的にはこちらが中心になりそう。
一度にたくさん登場したときのカテゴリーは適当に振り分けるので、あまり気にしないで下さい。

さて、始めた途端に最愛のテツとのお別れを迎えちゃったこのブログ、彼との思い出も織り交ぜながら、さらに前進していきます。
(正直なところ、ここにいろいろ書くことで早く立ち直ることができそうです。)


◆本日のニャーとシャッポ◆

ニャー、(人間の)トイレに興味津々。
      
     「いくらあたしがトイレ好きだからって、箱まで用意しないでよ」

シャッポ、生花コーナーの出入り口に陣取る(しかも得意のポーズ)
      
     「へーい、いらっしゃい。お客さんにはちゃんと道を開けてるぜ」


最近のニャーはどことなくつまらなさそう。
穏やかな性格が、ますますおしとやかに。

シャッポは、今日は店に戻ってきました。
そして一日中ゴロゴロ。相変わらずよく食べてます。



次回は、この2匹の環境について少し説明します。
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テツ追悼 ~葬儀終わる~

2016年09月27日 | (故)テツ 
テツの葬儀がおわりました。
旅立ちのときはとても穏やかな顔で。
今はハナとクモに合流しています。




一昨日は少し感傷的になって、テツは幸せだったのかと自問し続けました。
でも今は、彼は幸せだったと断言できます。
彼は自らの内にある野生を捨て、我々夫婦を選んだのだと。

あれは今年の6月頃、テツがまるで先祖返りしたかのように外に出たがったときがあった。当時はトシのせいかボーッとしていることが多かったのに、夜になると突然出たい出たいと騒ぎ出して。それで、夜の散歩が始まったのです。長い時は1時間以上も、毎晩毎晩、おぼつかない足取りで。もともと外出時はリードをつけていたので彼も慣れたもんです。歩く歩く、今まで行ったことがないようなところまで。そして、ついには自分で帰れなくなって・・。
あれって、野生を思い出したのだろうか。しかしその散歩は一ヶ月も続かず、それ以来外には興味を示さなくなった。


こちらはテツのしたいことがすごくよくわかったし、彼も、自分のしたいことを我々に伝える術を知っていた。我々夫婦にはまるで人間の子供のように抱かれるのが好きで、抱かれると片手でしがみついて、もうひとつの手で人の顔にちょっかいだして・・・。  もうあんな猫に会うことはないんだろうなあ。

不幸なニャンコを少しでも救済しようなどと、たいそうなことを始めたつもりが、突然テツがいなくなって気力がしぼんできそうで、何だインチキ博愛かと、化けの皮を剥がされているのかもしれません。全てはテツのためだった? 数日前の初記事「はじめまして」に書いたニャンコ賛歌は、まさに自分のテツへの気持ちそのものだったんだ。


でも、違うんだよ。
そうだよな、テツ。
ニャンコはみな、同じなんだよ。
選んではいけないんだ。
お前からもらったたくさんのやさしい気持ち。
その恩返しを、残った人生をかけて続けていくことをお前は望んでいるんだよな。

さよなら、テツ。
少しの間、虹の橋で待っててくれ。


(追伸)
カテゴリーにあるテツはまだ存命のようになっていますが、もう少しこのままにさせて下さい。ところで献花にあったニャンコの顔がテツに似てると思っていたら、実はこれ、スタッフのTAさんがわざわざテツに似せて作ってくれたそうです。 いやあ、本当に面影が似てるんだよね。
TAさん、素敵な花をありがとう。
     
      (生前のテツの写真は25日の一度目の記事にあります)



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