今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

猫愛 ~ほんわか、でもやっぱりせつない猫たちの物語・第12話~

2024年11月28日 | 猫愛 ~特選・猫たちの物語~
「まいどなニュース」や「ねこちゃんホンポ」の新人ライターさんたちは題材をSNSから選んでいるようです。語り口も「~だそうです」が主体で、いまいち情感が伝わってきません。それでも自分が読んでいるのは最初の数行、その猫が幸せになる前の状況が気になるから。捨てられた、ガリガリに痩せた、ノミダニ被害、劣悪な環境・・・。保護した時に胃洗浄したら出てきたのは小石、木くず、ビニール等々。ノラたちの真実がそこにあると思うからです。

こういった記事を読むのはもともと猫好きで、ノラの置かれた立場を憂慮する人だから、幸せになったノラよりむしろそうでないノラの方が気になってしまう。例えば過酷な環境で暮らしていた親子ノラの子供たちが保護されて幸せになった記事。幸せそうな子猫たちの描写とは裏腹に、読者は思うのです。母猫はどうなったのかと。かつてコメント欄にそういった質問が沢山ついた記事があった。それでも読者は、どんな猫ライターさんたちでも応援しているのだと思います。



今回紹介するのも、結構あっさりとしたまいどなニュースの記事。
道端に行き倒れていた猫を助けようと奔走した人たちの話です。自分には紹介したい物語がたくさん溜まっていますが、今回は先日目にしたこの記事を紹介することにしました。ノラの悲哀、そして助けようと奔走する人たちの心情は書き方などに関係なく伝わってきます。哀しい話ではあっても、こういった人たちがいることに勇気が湧く。

実はこの話を読んだ時、覚えがありました。少し前に読んだブログの記事です。元のブログ記事には終わりの方に自分が最も共感した部分があったのですが、まいどなの記事では省略されていました。なので併せてそのブログ記事もリンクしておきます。(ブログ主さんには連絡しておりませんが。)


(クリックしてポップアップ)

安心安全、不都合のない贅沢な暮らしが幸せなんじゃない
どのくらい愛されているか
周囲の愛情をどのくらい感じているか
幸せの指数とは、そんなことなのかもしれないな 
(過去記事「テンちゃんFOREVER」より)

Back No.
第1話 「飼い主を亡くし野良になった母猫 ボロボロの姿に『幸せにしたい』とさしのべられた手」
第2話 「お日様はあたたかいって知った」7年間も閉じ込められた母猫、病魔に倒れるも幸せつかんだ最期の日々
第3話 「ヨロヨロの野良猫「困ったらおいで」 すると翌朝わが家に現れた (庭猫スンスン)
第4話 海辺の街に捨てられ、漁師たちに可愛がられた猫の「最後の日々」
第5話 最後の力を振り絞って子猫を託しにきた母猫、保護主のもとに運び終わると……
第6話 河川敷に餌をもらいに来ていた白猫「シロ」 ふたりのおじさんに愛され、生き抜いた
第7話 もうすぐ28歳!路地の人気者、黒猫「ぴーちゃん」 地域猫として町の人に見守られて
第8話 「母の愛」は炎より強い!全身やけどを負って子猫を助け、伝説になった母猫 米国
第9話 ①「猫の神様」がくれた生きる力、後ろ脚なくても生き抜き天国へ…その名は今も“二代目”に受け継がれ
   ②下半身不随の猫「らい」が“家族”に与える笑顔。認知症犬「しの」と過ごしたかけがえのない時間 ・他
第10話 路地でクルクル回っていた全盲の子猫 あるがままの自分を生きる
第11話 いったい多摩川でいま何が起きているのか?棄てられ、虐待される猫たちの現実をまず知ってほしい
番外編 新宿東口の巨大猫の話
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ハチ、いよいよデビューへ

2024年11月26日 | ハチ(キジロ)
ハチが家猫化プログラムを終了し、家の中全面開放となりました
ケージ生活1週間と保護部屋生活2週間、計3週間の隔離期間でした。
必要な工程とは、①保護者馴れ、
②ノミ駆除(マイフリガード)、③腹虫駆除(ドロンタール)、④湯浴全身シャンプー、
⑤ケージを自分の隠れ家として認識する(何かあった時に逃げ込めるように)。

保護部屋のハチ (4台の大型ケージはそのままなので入り放題)

外生活時代に6年間の付き合いがあるハチ。①は初めから問題なく②③もすぐに完了。
時間を要したのは⑤で、この段階を終えた頃④を行って、晴れて全面開放となった。
シャンプーでは洗い水も汚れずノミもいなかったが、一応ノミ駆除スプレーと爪切りも。
実は気になることがあって、耳下の毛がまた少し赤味がかって濡れてきたのです。
かつてモドキやダイフクにもできたぐじぐじ丸ハゲになりそうな予感。
これは真菌による可能性が高いので、とりあえずシャンプーの後に消毒しました。
家猫になればすぐに手当、ノラ時代とは雲泥の差だ。

水飲み中 (水桶は部屋に3ヶ所あります)

ハチはとにかく甘えん坊。保護者が部屋に入ればだみ声で鳴きながらスリスリゴツゴツ。
自分の(腰痛)リハビリ体操を保護部屋で行い、ハチと一緒にいる時間を増やした。
ときとしてちび太やココレオが乱入してご挨拶。
保護してわかったのは、ハチはとても穏やかな猫。
そう言えば外時代も喧嘩らしい喧嘩はまったくなかった。
唸り合いは1回。と言っても追い詰められて一方的に唸られて、結局自分が加勢した。
そんなハチだから、リビングデビューは問題ないと思われた。

シャンプー後 (身体を乾かしてます)

いざ保護部屋を開けてみると、ハチは全然出る気配なし。
部屋の入口から廊下を見渡すのがせいぜい。
一方家の猫たちは興味津々になって、代わる代わるハチと鼻ツンツンのご挨拶。
ココはちょっと唸りかけたけどハチが応じず。
問題はダイフク。一触即発?の至近距離睨み合いがあった。
その時はハチが視線を外して収まったけど、今後も要注意だ。
しかしその後、何故かダイフクが保護部屋に入ってハチと過ごす時間が多くなった。

日向ぼっこ (箱の中でダイフクが寝ています)

解放して3日目、今もハチは開放された保護部屋で過ごしています。
まだリビングに顔を出したことはありません。でも部屋を出るときがある。
ご飯の時です。
どんなノラでも食べ物への執着心は絶大だ。まさに死活問題だから。
保護されても、もう食べ物には困らないとわかるまでは同じです。
ハチも保護者がご飯準備を始めると察するのだろう、ビービーと鳴きだす。
部屋を開放した日、ビービー鳴きながらキッチンまで出て来た。
待機する他猫たちが啞然とするその真ん中に陣取って、ひたすら上を見てくれくれ鳴き。
他の猫たちが目に入っているのかどうか。
少し食べると落ち着いて、部屋に戻って残りを食べた。
かくしてハチは、リビングデビューならぬキッチンデビューを果たしたのでした。

キッチン前廊下でご飯待ち (奥はヒョウ)

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なにこれ?

2024年11月22日 | ダイフク
またしてもモドキとダイフクの登場
この1ヶ月間は昨秋保護した子たちの記事ばかり
10匹もいる先住の子たちはどこへやら
というのも・・


・・これ喧嘩ではありません
昨日夫婦の遅い夕食中、目の前での光景です
ジェンダーレス恋愛? (Panromantic) 
いや、そうでもなさそう
モドキはちょっと迷惑そうだし



どうやら2匹だけの猫団子、と言ったところでしょうか
知らぬ間にくっついて、知らぬ間に離れてました
それにしても1年前まで出会えば喧嘩
わが家に来てからも何度か修羅場を演じてきた2匹
猫って、人間以上に変われば変わるもんですねェ


今日の夕食時もやってました

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扁平上皮癌を正しく恐れる

2024年11月20日 | ダイフク
先日、ダイフクの耳から採取した組織の検査結果を聞いてきました。
外部検査機関の仰々しい報告書を渡された。
しかし内容的には、新しい情報が何もなかった。
その場でダイフクの耳組織を顕微鏡で見た先生の言とまったく同じだったのです。
「悪性の可能性が高いので、確定するためには病理検査をして下さい。」
そう言われたので、外部の専門検査機関への依頼を承諾したつもりだったのに。
先生の診断では心もとないだろうと謙遜して、専門機関での検査を勧められた?

まあそれはそれとして、問題はその後の話。
先生の行った検査は「針吸引検査(FNA)」と言って、生検(病理検査)とは違うらしい。
病理検査をするには耳を正常な部分で切除して提出する必要があると言う。
いやはや、それが困った。
ダイフクは高齢のため去勢手術を断られた猫。理由は麻酔のリスクが高いからでした。
しかし耳を切除するとなると麻酔が必要。
なので癌が確定した後に最後の手段として耳を切除する、という話だったはずなのに。
切除して見なければ癌だとわからない? う~ん。

実は最近同じようなことがあった。夏前に切除手術した妻の腫瘍の判断です。
お腹の腫瘍の組織をとって検査した結果は「良性と推定されるが断定はできない。」
腫瘍を切除した後、病理に回して検査しないと断定はできないと。
結局病理検査の結果は担当医と同じで、良性か悪性かはわからずじまい。
そのため転移の可能性について後日検査することになったのです。
要は"断定"と言えばそうなってしまうけど、推定判断が診断結果ということなのだ。

最近のダイフクはリビングにいい場所を見つけました

その時はダイフクの耳切除に関して即答できませんでした。
先生は猫耳の扁平上皮癌についていろいろ教えてくれた。
耳が先端部分から欠けていき、しまいには頭から顔へと進行する。
最後には骨が浮き出て、見ていられないほど凄惨な状況になると。
実はわが家にも経験があるのです。
かつて文太というワンコがいて、その子が晩年鼻の扁平上皮癌になった。
進行が早く、診断結果が出たときはもう手術不能の状態。
そのうち鼻の骨が浮き出て、褥瘡で腰や手足の関節部分の皮が剥け肉が削げ・・。
痛み止めが効かないのか毎晩悲壮な鳴き声を上げるので、夫婦交代で寝ずの看病をした。
「頑張れ」などと言えない、回復する見込みのない病気。
一方文太の気力と生命力は感激するほど、そして悲しすぎるほど強かった。
半年間の闘病の後、文太は17才で旅立ちました。
食べ物が喉を通らなくなって、最後は見かねた担当医の提案で安楽死を選んだのです。

若き日の文太 (左はテツ)

先生からはダイフクの今後を判断するためのいろいろなアドバイスを頂きました
中でも重要なのは耳異常の進行速度に関する観察。
ネットで調べると、この癌は進行が速いとか遅いとかいろいろ書いてあって混乱する。
予後数か月という記載が多いけど、何を基準にしているのかが曖昧だ。
とりあえず、ダイフクの過去写真をチェックして耳の先端の変遷を調べました。

ダイフクの前記事で、保護時耳先にかさぶたがあったと書いたのは自分の勘違いでした。
みうの耳先がそうだったので、それが脳裡に焼き付いていたのかもしれません。
保護したときのダイフクの右の耳先は少し欠損して、その内側に黒ずんだ部分があった。
汚れと間違えるほどの小さなシミだ。
その黒ずんだ部分は今年の6月になってもあまり変わっていません。(下写真②)
10月の出血はその黒ずんだ部分からによるものです。(下写真③)
血糊で見難いけど、傷口(旧黒ずんだ部分)の大きさはやはりあまり変わってない。
下写真④は、10月出血した時にできたかさぶたや血糊が取れた時の様子です。
実は一昨日また出血して、今は耳先の欠損部分を含めた大きなかさぶたになっています。


ダイフクの耳先:左より①昨年10月保護直前②今年6月③10月3日④11月16日
③と④は出血後の写真で血糊がついて見難い。患部の大きさは②と同程度に見えた
①の時点で耳先端にわずかな欠損あり。患部は先端よりやや内側にある        .

さて、これを見てどう判断するかです。
上の写真④などはネットで見る猫耳扁平上皮癌の写真と酷似しています。
患部広がりの進行速度に関しては、先月の出血でそれ以前と較べるのが難しくなった。
ただ、出血したこと自体が間違いなく進行していることの現れだろう。
幸いなことに、耳先の場合は癌の進行が滅茶苦茶早いというわけではなさそうだ。
(上記写真を見ての自分勝手な推測です。)
外科的な切除手術ができるうちに、麻酔のリスクについてもう少し調べてみたい。
何事にも即決判断というのがどうしてもできない自分は、現在心の準備中です。

本日のダイフクの耳:先端部分の患部と赤い点々は血が飛散したものです

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ココのオシッコ詰まり再び

2024年11月17日 | レオ(テンチビ)とココ
ココの再度の異変は前回開通を確認してから10日ほど経った頃。
前回、ココのオシッコ詰まりに気づいたのは微量の血が混じっていたことが発端でした。
粗相常習犯のココ、オシッコしそうな場所はシートで防御している。
それで多頭生活の中でもオシッコの異常(血尿と量が少ない)に気付けた。
血尿に気づいた5日くらい前から、ココは珍しくケージに入って動かなかった。
その時すでに出が悪かったのだろうと推察しています。

オシッコの量はどんどん少なくなり、やがて殆ど出ず、たまに微量程度となった。
当時は保護者が多忙を極め、大捕物をして通院させる段取りを考えているうちに、急にココが元気になったのです。
ココの開通が確認できたのはそれから5日後のこと。
様子を見て抗生物質の投与を止めて、カリカリも結石用からココの好物に戻した。

前回開通した後のココは落ち着いたもんだったけど・・

今回の異変はココの行動でわかった。1日中トイレに入り浸りになったのです。
1日の7割くらいの時間はトイレで過ごしている感じ。
それもある日突然。前日まではまったく普通の生活だった。
食欲はいつもと変わらず。何より表情が明るく病猫の様子はまったくない。
長いときは3分くらいトイレにいて、終わるとすぐに別のトイレに入る。
わが家には13個のトイレがあるのですが、次々とトイレを渡り歩くのです。

その日以来、昼も夜もココのトイレツアーが続いた。
各トイレの使用前後には盛大に砂(やペレット)を掻き散らすので夫婦は掃除に追われた。
朝起きて、家の中の惨状を見るのが恐怖で憂鬱になった。
しかし事態は極めて深刻、ココから片時も目を離せない状況が続きました。
一方ココはと言うと、悲壮感まるでなし。
穏やかな顔で、相変わらず活発で、レオとじゃれ合ったり他猫たちにも甘えたり。
食欲も、結石用の療養食にしたので不満そうではあったけどそこそこ食べた。
尿道閉塞はニャーとチキンで経験しているけど、ココにはあの深刻さがまったくなかった。

トイレの中でも悲壮感は全然なかった

ココのオシッコの量はできる限りチェックしています。
ココは各トイレで座っているだけじゃなく、結構気張っていることがわかった。
しかしまったく出てないことが9割方。出ても1cc以内、数滴だったり。
そのうちオシッコに血が混じって来た。
前回と同じで膀胱炎の可能性が高いと思ったけど、シート上の血の出方が気になった。
均一に染まるのではなく中心部だけがピンクに染まる。残渣のようなものがある。
オシッコが出た後に出血した感じだったのです。

ココが容易に通院できればもちろんすぐにでも連れて行くのですが、果たしてニャーやチキンのように麻酔なしで処置ができるかどうか。
それに膀胱炎だとすれば処置してもまたすぐに詰まるだろう。
などとあれこれ考えながら、ココの元気な姿に救われつつ時が徒に経ってしまった。
一応前回と同じように抗生物質を与え、ダイフクが通院してからはおすそ分けでステロイド系止血剤というのを与えています。
で、ここにきて、たまにだけどオシッコの量が少し多く出たときが。

「舐めて~」とチキンに甘えるココ

今はトイレツアーも前ほどでなくなって、回数が多いなという程度。
多めのオシッコを確認することも1日に2,3回と増えてきた。
まさにココの頑張りの賜物です。
オシッコ詰まりというわが身の危機に際して、家庭内ノラのココの対応を見ていると、ノラや野生動物はこうして頑張るんだなという様を見た気がするのでした。
一昨日先生を訪ねて相談した時、先生の当面のアドバイスも同じ薬の処方でした。
ただ、何と言っても先ずいの一番に連れて来い。
そして尿道閉塞は、その後のケアも重要なのだと。
ちなみに、この時期は猫の尿道閉塞のトラブルが多いそうです。
理由は寒くなって水を飲まなくなるため。

箱の中でレオとじゃれ合うココ (箱の上はキーとリン)

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