今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

病名確定

2024年12月21日 | サクラ(新顔)
昨日サクラを連れて病院に行ってきました。
外部検査機関の測定結果が出揃って病名が確定。
前2記事「容体急変」では検査途上の結果を小出しにして時々の推測を加えたため、少し混乱気味になってしまった。
自分の動揺の現れなのでご容赦下さい。
サクラの病気は「心不全・ステージC」
何と、自分(オジン)と同じ病気でした。

点眼のためオバンに抱かれたサクラ

猫の心不全に関しては、Googleで「猫 心不全」か、さらにはそれに「胸水」や「腹水」とキーワードを加えて検索すると、初めにAIの要約が出てくるので参照してください。
要は胸水や腹水は心不全と密接な関係があるのです。
猫の心不全(ステージC)の予後は数か月から長くて2年ほどとある。
自分のようにペースメーカーを入れることもできないので、最適の処方を模索しながら投薬を続けて延命することになります。

素早く逃げられなくなって諦め顔

昨日はまた腹水を抜いてもらったので、今日のサクラは幾分楽そうです。
胸水もあったけど心臓や肺と密接しているため、ある程度量が多くないと抜けないと。
呼吸困難に直結する胸水は増えるとより深刻。
病院が休みに入ってしまうので年明けまで増えないことを願うばかりです。
それまでのものに新たな強心剤を追加してもらいました。
ステロイドは元の量に戻すことに。抗生物質は猫風邪(鼻詰まり)が治るまで続けます。

昨日病院でまた腹水抜いてもらって少しスマートに

サクラは通院を始める直前から、この10日ほどコタツの中で突っ伏したまま。
腹水を抜いてもらってからは少し元気になって、トイレ(粗相)と食事時は出てきます。
今後こんな生活が続くのだろうか。
家の中を闊歩したり2階に行ったり出窓に上ったり、もうできないのだろうか。
今はとにかく、この年末年始を乗り切ることだけを考えます。


コタツの中の腹這いサクラ。普段は頭も突っ伏したまま

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

容体急変「サクラの長~い1日(後編)」

2024年12月19日 | サクラ(新顔)
先生の話は続いた。「このままだと危ない、輸血ができるといいのだが。」
貧血の度合いがひどいらしい。先生は輸血の段取りについて説明してくれた。
わが家にたくさんの猫がいることは既に話してあった。
1匹1匹病院に連れて行って血液適合性の検査をする。適合する確率はそう高くない。
数が多いと言っても、エイズの子や家庭内ノラの子を除外すればさほど多くないのです。
それにそんなことをしている間、サクラの身体が持つとは思えなかった。
それより検査を続行し、先生に頑張って原因を見つけてもらう方に懸けた。

それからというもの、心中穏やかでない状態で連絡を待ちました。
さらに2時間ほど経って、検査終了の連絡が来た。
(よかった、サクラは生きている。) 急いで病院に向かった。

先生はX線、エコー、心電図の画像を何十枚も撮っていた。
さらに血液検査、尿検査、腹水検査の膨大な分析値。
診療時間外の午後、そのひとつひとつを時間をかけて説明してくれた。
右心房肥大、左心室拘束心筋症、血液の逆流・・。心不全の自分には聞き慣れた話。
血液検査ではとにかく赤血球が異常に少ないが(正常の1/4)、それ以外はまあまあだった。
懸念していたステロイドの副作用も出てなかった。
心不全と腹水胸水による圧迫で心臓のポンプ機能が落ちている。
さらに赤血球が少ないので(貧血)、結果的に肺から酸素を取り込めない呼吸不全。
また腹水による臓器圧迫で食欲不振。
重度の猫風邪による鼻詰まり。
エコーの解析から炎症が起こっている可能性があり、貧血の原因かもしれない。
「リンパ腫のような陰があるのも気になる」と写真を見ながら言った。
先生の話は長かったが、まずやってみたい対策は2点。
強心剤を投与して心臓の機能を維持する。
ステロイドと抗生剤を投与して、もし炎症を起こしていれば沈静化する。
とりあえず臓器圧迫を緩和するために腹水の半分と胸水を除去した。

だいぶお腹がしぼみました

当面水を抜いてもらったのがよかったようだ。
サクラは朝の状態より随分元気が回復して生気があるように見えた。
10万越えの費用はトホホだけど、先生はやるべきことをやってくれた。
帰ってからコタツの中で落ち着くと、サクラは食欲も回復してきたらしい。
口を痛がりながら、かるかんスープ半袋とカロリーエース1缶飲んで眠りについた。
ようやく自分も落ち着いてきた頃、いろいろ先々のことが頭を過った。
心不全は治らない? 強心剤は未来永劫? 果たして炎症なのか。
もし腹水の増加が止まらなかったり赤血球異常が続くようであれば、リンパ腫の可能性?
いやいや、とにかく今はサクラの介護に集中しよう。

その日の夜から薬の投与開始。ステロイドと抗生剤は既に家にある。
驚いたのは指示されたステロイドの量で、1日1錠はそれまでの6倍だ。
口内炎の痛み解消にも期待が持てそう。
サクラは元気回復とともにトイレもすっかり元に戻った。
大は玄関で、小はコタツから少し出て粗相。
懸案のおしめも再検討しなければならなくなった。
その日夜はサクラがコタツから出てきて、久々にキッチンでくれくれ鳴きした。

サクラの食欲は翌日(昨日)にはさらに復活。
コタツから出てきてはくれくれ鳴きするけど口が痛くて食べれない。
取り敢えず体力をつけさせようとカロリーエスを与え続けた。(1日2缶)
すると今日になって下痢気味になったので、徐々に固形分を増やしてます。
飯時トイレ以外は腹這いでじっとしてるだけだけど、目線はしっかりしている。
相変わらずよろけながらも歩くスピードは速くなった。
階段や段差はまだ上れません。
とにかく体力をつけさせることが先決だと思っています。
ただ、今日の夕方になって気になることが。
サクラのお腹,一昨日病院から帰宅した時と比べるとまた出てきたような・・・

炎症止めなので即効性のないことはわかっています。
それにしても気になる。心臓の鼓動はどうなのか。
明日また病院に行く予定です。

※次記事「病名確定」に続きます

コタツの真ん中にサクラ(リン一家が奥)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

容体急変「サクラの長~い1日(前編)」

2024年12月18日 | サクラ(新顔)
サクラの容体(容態)が急におかしくなったのは一昨日のことでした。
朝はまだよかった。飯時にはキッチンまで来て待機する気力があった。
夕方から具合が悪くなって、夜には殆ど動けず意識朦朧として寝そべったまま。
その様相はこれまで看取ってきた子たちの最後の夜に似ていた。
彼らは何故かみな早朝に逝ったのです。
急転直下の状況に気持ちが追いつかないまま、夜を徹して付き添いました。

猫というのは最後の最後まで平常を装うから、突然力尽きたようになる。
翌朝(昨日の朝)サクラはまだ生きていた。が、臥せったまま目の焦点が合ってない。
シロキが遺してくれたカロリーエースをやったら、下顎を浸けながら少し飲んだ。
今週末には本格検査を予定していたが、とてもそれまで持ちそうにない。
翌日は休院。電話で無理にお願いし、初めは断られたけど何とか診てもらえることに。
料金が高めでさほど混まない上、手術が直前キャンセルになったことに救われた。
急いで動けないサクラを連れて行った。状況を説明し、サクラは検査入院となった。
とにかく腹水の原因を付き止めないことには治療もできない。
検査は、昼前から始まった。

一昨日の朝はまだ少し気力があった

話を進める前に、この2ヶ月ほどのサクラの状況について。
先の10月頃サクラの生活は安定していた。
毎日夕刻には介助してスープを飲ませ、隔日で投薬を行う。その他は自分で食べた。
が、相変わらず自分で水を飲まず、トイレを使わず粗相しまくり。
夏から秋にかけて食欲が増し、カリカリもかなり食べるようになった。
太れないガリガリサクラのお腹は見る見る膨れ、満腹時の幼猫体型に。
11月に入って、先生と相談してステロイドを減らして隔日1/3錠にした。
すると次第に食べるときに痛がるようになり、11月後半には激しく痛がった。
食欲はあるのに食べれない。ひと口ごとに痛がるカリカリはついに食べなくなった。
12月になってウェットも食べる量が減り、そのうち自分では食べなくなった。
ダイフクの耳やココのオシッコ詰まりに気を取られて、サクラへの対応が遅れた。
ステロイドの量を元に戻そう。そう思った時、
食べてないのにさらにお腹が膨れていることに気づいたのです。
FIPの診断治療に力を入れている病院を選んだが、初診検査の結果はFIPに否定的だった。

一昨日夕方のサクラ (この後、コタツに入って動かなくなった)

さて、先生から電話があったのは検査が始まって2時間くらい経った頃でした。
X線検査のために腹水を少し抜きたいと。
前回診察時、自分がルイのFIPで腹水を全部抜いた失敗談をしたので気にしたらしい。
その件は了承した。先生からは他にも検査結果についての話が合った。
まず呼吸困難を来していること。心臓のポンプ機能がかなり落ちている。
そして、猛烈な貧血状態であること・・。
何と、自分(オジン)と同じ心不全だった。でも貧血は・・・。
実は貧血は腹水(ウェットの場合)と並んでFIPの特徴なのです。
「状態は大変良くない、検査中に死んでしまうかもしれない。」
先生はそう言った。

(後編へと続きます)

昨日のサクラ通院前、コタツの中でカロリーエースを少し飲んだ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

診断結果

2024年12月15日 | サクラ(新顔)
今は亡きルイのカテゴリーは、最初の記事のタイトルが「改名サクラとルイ」。
ルイは家裏で幼い頃のサクラやハチ(キジロ)と同じ時代を過ごした。
当時家裏は群雄割拠していた時代。ルイは他猫を追い払いサクラやハチには手を出さなかったので、結果的にまだ幼い2匹を守った形になった。
そのルイカテゴリーの記事数が少ないのは、ルイが若くして急逝したからです。
FIPでした。当時は自分もまったく知識がなく、ルイを看取った後に闇雲に勉強した。

サクラの記事でFIPのことを書くなんて、何か因縁めいたものを感じます。
当時FIPは致死率100%で予後数日と言われていたが、実は希望の光が見え始めていた。
バカ高いけど効果のある薬が確認されたのです。
その後パンデミック(コロナ騒動)をきっかけに「レムデシビル」という薬が開発された。
これがFIPに大変効果あるらしい。何故ならFIPもその原因がコロナウィルスだからです。
ただごく近年の動きなので、まだ知見のある病院とない病院があるようだ。

FIPの自己診断としては、発熱やお腹の膨れ(腹水:ウェットタイプの場合)がある。
ルイ亡き後、自分は食欲減退やお腹の膨れには先ずFIPを疑うようになった。
5年前にルイを病院に連れて行った時のことで、今でも後悔していることがある。
無知な自分が(ルイを楽にするために)お腹の水を抜けないかと頼んだとき、
先生(今は登院していない院長先生)は不安気だったけど対応してくれた。
「随分抜けましたね」と言って結果的にどのくらいだろう。500mlビーカーに1杯半近く抜けるだけ抜いた。
帰宅してからルイは一気に具合が悪くなり、立つこともできなくなった。
後で調べたら、腹水は抜いてはいけない。臓器を圧迫する場合は最低限だけ抜くと。

"腹這い"のような姿勢になってしまうサクラ

その病院はとても患者に優しく説明が丁寧なので、今でも当家のメインの病院です。
ルイはいずれにせよ持たなかった、ということもわかっています。
それでも心しておかなければいけないこと、医者は何でも知っている神様ではない。
先生を妄信したりその言葉を鵜呑みにするのはリスクがあるのです。
ルイだけでなく前庭疾患のみうのときも(違う病院)、自分には何度もそう思う時があった。
そんなことはもうあってはならない。猫たちの命を預かっているのは保護者なのだから。
今回サクラを連れて行ったのは事前に入念に調べて、FIPの診断治療に力を入れている病院を選んだのでした。

病院での検査には事前の問診含めて3時間かかりました。
最終的にはPCR検査を行うが(人間と同じだ)、その前に確認することが何段階もある。
夜遅くまで対応してくれた病院で、他客が皆終わって誰もいない中で先生から話を聞いた。
結論から言うと、FIPの可能性は低いと。
お腹の出っ張りはやはり腹水だった。でもさらさらした透明に近い液体。
ルイの時に見た粘稠性のある黄緑色の液体(FIPの特徴)ではなかった。
発熱もなくお腹が膨らみ始めてから日数が経っているので、もともと可能性は低かった?
いや、サクラはステロイドを飲んでいるので進行が遅くなる場合も考えられた。
念には念を、です。

まずは一安心だけど、では原因は何なのか。
サクラはもう階段を上れないなど生活に支障をきたしている。
今週末に、また本格的な検査を行います。

活発には動けないけどまだ気を強く持っています

※次記事「容体急変」に続きます

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おとぼけサクラの雲隠れ

2024年12月13日 | サクラ(新顔)
少し前の話になりますが、リンの歯が抜けかかって食べれなくなり通院したとき、
ノラの子がこうなったらどうするんだろうと先生に訊いてみた。
先生は「ノラだったら遮二無二頑張って自分でとっちゃう」と言っていた。
家猫になるとそうやって頑張る力が削がれちゃうんだと。
つまり家猫が野に放たれたら確実に生き抜く力は衰えている、ということだ。

それ以来、改めて脱走防止の意を高くしたのでした。
当家でも本ブログを始めた頃は、脱走トラブルが絶えなかった。
過去記事「ニャー脱走の軌跡」(2017.9.17)では7回にわたるニャーの脱走劇を要約。
「大脱走・・」のカテゴリーには3つの脱走劇(シリーズ過去記事)が収録されています。
他にも「屋根の上のクウ」「同ちび太」「キーの大冒険」・・etc,etc.
でも幸いにして、いずれの脱走劇も"終わりよければ全てよし"。
この5年ほどは脱走劇らしいトラブルもなかった。

今日はサクラの出番です:リビングで日光浴 (右はポニー)

何しろ当家では夫婦揃って自分のボケを自覚しているので、ひとつひとつ確認です。
ドアや窓の開閉は勿論、1日何回も猫たちの所在を確認する。
まさに念には念を。いや、さらにもう一度念を、と言った具合です。
ではあるのですが、先日のこと、サクラがいなくなった。
食事介助の時間になってもいつもの出窓にいない。
(何だよもう時間なのに・・)と下りて1階を探してもリビングにもいない。
自分は階段の上り下りがきついので(いい加減にしろよ)と思いつつ探したけどいない。
ついにはオバンまで引っ張り出して本気で捜すはめになった。

ここまでくると、嫌な思いがよぎってくる。サクラを捜しながら、
まず窓やドアを確認。次にいつ誰がドアを開けたか思い起こす。
ドアを開けた隙に出ちゃったら、普通は気付くと思うけどそれでも疑心暗鬼。
結局その時は、どんなに2人で捜しても見つからなかった。
やはり外に出ちゃったということになり、日没迫る外に出た。
その時はサクラが外に出たとしたら玄関からということになり、まず前庭から、そして家周りを念入りに捜した。
サクラの気配はまったくなかった。いや猫が本気で隠れたら人間になんてわかりっこない。
次に家を中心に町内を捜したが、これはもう諦めパターンだとわかっていた。
いつの間にか日が暮れて、辺りは夜になっていた。

サクラの得意技:並んで寝ていたモドキとココの間に強引に割り込んで・・(サクラ下向き)

諦めて帰宅し、重い雰囲気の中で猫たちに夕飯を与え、続いて夫婦の夕食を済ませた。
サクラはもともと家周りで暮らしていた子だ。まだ外を覚えているだろうか。
妻は「きっと自分で帰ってくるわよ」と言った。自分もそう思った。
帰って来るとすれば外に出た場所、玄関からだ。
でも帰ってきたところでどうやって気づいて、どうやって家に入れるか。
昔と違って今は猫の数が多く、"ドア開け作戦"はできそうにない。
結局朝まで待って、サクラの姿を確認してから2人でドア開け作戦をするしかないと。
夕食の後もう一度サクラを捜しに出て、それから猫たちのカリカリの支度に入った。

例によってキッチンに集まってカリカリを待つ猫たち。
保護者はサクラのことで頭がいっぱいだけど、他の子たちには関係ないし。
そのとき・・、ん? あれっ?
その中にサクラがいるではないか。
寝ぼけ眼で、いかにも寝起きという風体で他猫に交じって座っていた。
驚いたの安心したの何のって。
まあ、それだけの話なんですが。
結局サクラは、保護者の脱走防止意識を一段と高めてくれたのでした。

すっかり納まってしまいました

さて、サクラの近況は・・・異様なお腹の膨らみが下写真の通り。
病院は予約済。いつもと違う病院です。
詳細はサクラの次回記事で。

お腹はぷよぷよ、心配が尽きません

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする