今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

報道が伝えること

2020年10月30日 | ノラたちの幸せを願って
空前のペットブーム猫ブームで、Yahooなどネットニュースには関連記事が溢れています。特にやさしい人々の手で不幸なノラが幸せになった話は読み手の心を和ませる。書き手の方もほっこりした記事になるよう、心がけているのかもしれないな。最近見た記事を挙げてみます。

◆ゴミ袋に入れて捨てられていた瀕死の子猫たち。保護して懸命に介抱すると1匹が奇跡的に持ち直し、今では里親さんのもとで活発な子として暮らしている。
◆虐待で母猫が死亡。しかし子猫たちは何とか保護された。2匹は衰弱激しく力尽きたが、残った2匹は里親さんのもとで仲良く暮らしている。
◆一つの部屋に140匹もの猫を閉じ込め餌も水もやらず、扉が開かないように外から針金で固定(典型的なネグレクト虐待)。糞尿まみれに共食いという凄惨な現場から生きていた2匹が助け出され、今は普通の生活を取り戻した。
◆店じまいが近いペットショップで売れ残ったワンちゃん。ケアもされずに病気になるがやさしい人に引き取られて幸せをつかんだ。
◆中国の流通倉庫で5000匹もの猫をはじめとする動物たちが段ボール箱に入れられたまま放置された。生きていた数十匹が助け出され、里親探しが始まった。
◆滋賀県では7、8年も前からノラを中心とする猫の虐待が続いている。頭を割られたり手足を切り取られたりと聞くに堪えない猟奇的な事件で、何度も通報されているのに警察が動かず、ボランティアによる見回りが続いている。
◆コロナ禍の自粛で猫でもと購入した飼い主が、3日で飽きて動物愛護センターに持ち込む。殺処分直前でボランティアに引き取られ今では幸せに暮らす。
◆8畳2間に160匹のワンちゃん(主に大型犬)。数年前より近所から通報あるも役所は動かず、民間保護団体が動き始めた。出雲市長は今日のニュースで動物愛護法違反と立件できず市としては手が出せなかった、ボランティアに任せるしかないと発言。
etc,etc,etc・・・

我々夫婦が保護猫活動を始めるきっかけとなった猫、みうです(2019.8.9没)

いやあ、悲劇のどん底から幸せをつかんだワンちゃんニャンちゃんは本当によかった。確かにこの世の中、やさしい人が多くてまだまだ捨てたもんじゃない。特にボランティアさんたちの献身的な活動には頭が下がります。でも・・、上に挙げた例はそんなに美談なのだろうか。

写真はすべて再掲写真です

記事のまとめ方からして、もう言いたいことはわかるでしょう。実際の記事は猫たちが助け出された後、幸せになるまでの過程がインタビューなどを含めて強調されているわけです。でも自分にはそれを素直に受け止められない。冒頭の1、2行に書かれた救い出されるまでのいきさつに、どうしても思いがいってしまうのです。

捨てられた猫が死んだ事実。虐待で死んだ事実。有名無実化された動物愛護法の実態。幸せになった猫たちの陰で謂れのない、無念の死を遂げた仲間たち。いや野良ネコが殺された話なんて、記事にもならない例が無数にあるのだ。



わが家では夫婦でノラ救済を始めたのが5年前。今では家もいっぱいで、新しくノラに出会ってもおいそれと手を出せないでいる。老齢夫婦がパートで得た報酬は殆どが保護猫たちのために消えていく。それでも、ノラたちを救ったという達成感など微塵もない。相手は無尽蔵にいるからだ。



このままでは、当のノラはおろか保護活動するボラさんたちも疲弊する。ノラ保護を美談にするのではなく、源流管理に焦点を当てなけれなならないのです。そもそも、殺処分する場所の名前が「動物愛護センター」だなんていったいどういう神経をしているのか。猫捨てや多頭飼育崩壊やペット業界の闇や無実化した動物愛護法の問題をもっと強く指摘して、みんなで声をあげて糾弾しなければならないのだと思います。

リンとみう

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いくつになっても・・

2020年10月27日 | ちび太
童顔のちび太は顔だけじゃなくてやることなすこと子供っぽい。
今年もベットが冬モードになって厚手の掛布団に変わると・・
やっぱり始めました、恒例のフミフミ。



でも、ちび太は人間で言えばもうアラサーでしかもわが家で一番でかい。
なのにまだまだ子供っ気が抜けないらしい。
と、これは・・・
       ・
       ・
       ・
いやはや、まさにおっさんフミフミ



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人知を超えた精神力 ~ルイ一周忌に捧ぐ~

2020年10月24日 | (故)ルイ(新手、顔白)
ルイ、あれからもう1年になるんだな
テンにみうと看取りが続いた昨夏
まさかお前まで続くとは
そして、ただのノラだったはずのお前が
あれだけ多くのことを教えてくれるとは

最初につけた名前は「顔白」、甘えん坊のノラだった

お前と出会った昨年の2月
はじめから人懐こかったお前は、元家猫だったに違いない
サクラやキジロとも折り合いをつけ
中のネコたちに挨拶するのが日課になった
お前はずっと、次のお迎えの候補だったよ


まるで家中ネコ社会の一員のような行動

お前がいた頃は楽しかったな
他人に迷惑をかけないお行儀のいい子だったし
愛想はいいし愛嬌もたっぷりだった
そう言えば
サクラに対して"その気"になっちゃったときもあったっけ


サクラとは仲がよかったが、そのうち色気づいてふられた 

周りを明るくする存在
ノラにもそんなのがいるんだな
サクラが新猫に追われたとき
お前が果敢に向かっていったのも覚えているよ


ルイの挨拶はどんどん積極的になっていった

お前をもっと早く迎えていたら
食べる量が落ちた理由をもっと真剣に考えていたら
まさかお前がFIPを発症するなんて・・
どんなに後悔しても、尽きることはない

勝手口を開けると入ってきそうな勢い

ただ事ではないお前の姿に
慌てて病院に連れて行ってからの1週間
お前の最後の闘いは3つの記事にしっかりと書き綴った
「頑張れ、ルイ」「ルイよ、ノラのど根性見届けた(前後編)」
そこには当時の自分の気持ちも素直に書き留めてある
お前の頑張りは、お前を介抱しながら感動で胸が詰まるほど見事だった


妻の撮ったこの写真、お腹の異様な膨らみが明白だった

本当に、お前たちノラには負の感情というものがまったくない
どんなにひどい目に遭っても、誰か(何か)を恨むということがない
どんなに不幸でも、自分の境遇を憂いたりはしない
逆境も悲運も降りかかる苦難としてありのままに受け止め
その中で自分ができる限りのことをする
そしていつも明るい未来を目指して、決して諦めることがない
そう、お前も最後の最後まで、生きようとしていたんだよな

最後まで意識を失うことなく、苦痛に耐えて頑張った

人間界では、トップアスリートと言えどもそれだけの精神力はないだろう
それはもう人知を超えた、神々の世界
あのときの感動は、お前の頑張りがあまりにも純粋で厳かなものだったからだ

ルイよ
短い付き合いではあったけど
お前には本当にたくさんのことを教わった
だから、このオジンがこの世にいる限り
決してお前の死を無駄にはしない
そして
いつかあの世で、巡り合えることを楽しみにしているよ


天国のルイは、また穏やかな暮らしを手に入れたに違いない
ありがとうな、ルイ

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ずっと仲良し

2020年10月22日 | リン(旧イエミケ),クウ,キー
生まれた時から一緒のふたり
危険も困難もふたりで乗り越えてきた
だから何より信頼し合う
キーとクウ、兄弟っていいもんだな

リンに連れられわが家にたどり着いたのは3年前
生後まだ1ヶ月そこそこの
かわいいだけが取り柄の幼児だった
リンについて来れたのはふたりだけ
ふたりの強運は、そこから始まった

3年前の12月、わが家に来てひと月ほど経った頃

オジンやソトチビに何度も救われながら
ふたりは母親リンと家裏でひと冬を過ごした
ソトチビとのアパート形式の寝床も
今となっては懐かしい

翌春、ふたりはわが家の子になりました
同時に店からちび太も加わり
先住ニャーとみうに迎えられて大家族に
そしてふたりの家猫修行が始まった


2年前の秋、何とか手術を終えたふたりは1才になりました

昨年はチキン、キリンにポニーといった後輩を迎え
ぐっとお兄さんぽくなったふたり
ちび太との悪ガキ同盟は卒業したけど
ふたりの仲はますます強くなっていった

やがてニャー一派のしんがりに潜り込んだキー
一方のクウはニャーに追われる立場に
さらに傍若無人な新悪ガキ同盟(チキンとポニー)に追われたりで
ふたりが一緒に過ごす機会がなくなった


1年前の暮、出会えば変わらぬ信頼を確認し合うふたり

それでも、ふたりの関係は変わらない
隠れに隠れ、耐えに耐え、
まるで密会のように周囲を気にしながら
互いの無事を祝うかのように喜び合う
ネコだって人間と同じです
嬉しいときは、嬉しいんだ

そして今年
運気が再び、ふたりにほほ笑みかけてきた
オジンの変身、ニャーの変身
ニャーが穏やかに変わってくれれば
新ガキ同盟なんて怖くない
プロレスごっこの迫力だって、新ガキ連中の比じゃあない


逃げ隠れの生活から解放されつつあるふたり、昔のように堂々とつるみ始めた

キーとクウ、人呼んでツインズ
人間社会にだって、こんな兄弟愛はめったにない
猫、それは愛と平和の使者
彼らにふさわしい環境を作ってあげれば
その恩恵はそれこそ「十倍返し」です


ツインズのお母さん、リンです(うしろはクウ)

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モドキ応援歌

2020年10月20日 | モドキ
急に寒くなってきました
冷雨長雨が続いています
ノラたちにとって、また厳しい季節がやってきた

食べないわけにはいかない
冬に備えて脂肪もつけなけれればならない
サクラもキジロも、そしてモドキも
びしょ濡れになっても必死の思いで食べに来る



モドキの記事は1ヶ月ぶり
でもレオとココの記事にはよく出てるので
そんなに久々感はない

季節の変わり目で当方も忙しく
夜遅くまで店にいるとよくモドキと出会います
時としてご飯を食べるのも後回しで
盛んにレジ観葉室の中を伺う
寒くなって入りたいのか、中の2匹が気になるのか



モドキよ
お前はいいノラになった
でもどんなにノラとして優れていても
安心できる生活は人間との距離を許容しなければ得られない
この世を支配しているのは人間だからね

人に心を許さなくても
クウやココみたいに人と暮らすことはできるんだ
お前が変われば、レオもココもきっと変わる
店では既に、お前を迎える準備はできてるからな

あとはお前次第、もう少しだ
頑張れ!
モドキ

モドキがまた目の周りから出血しました
怪我というよりただれているような
とりあえず抗生物質を与え続けて
今はすっかり治っています
真菌性の病気なのかどうか、診てもらう必要がありそうです


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