猫に関する記事が集まるように設定しているせいか、毎日毎日遺棄・虐待のニュースばかりで嫌になります。これが氷山の一角だと思えば、日本だけで1日に何十件何百件もの遺棄や虐待が横行しているということか。人間って、そんなにひどい動物だったんですね。まずは昨日まいどなニュースの猫編に掲載された記事を紹介します。
ひどいですね。あまりにもひどい。自分が一緒に暮らしていた猫ちゃんに対して、いったいどういう神経してたらこんな仕打ちができるのでしょうか。まさに前回書いた「たまねこたまびと」に出て来る小市民的悪人のなせる業。遺棄やネグレクトというのは虐待に匹敵する人間の悪行なのですが、"悪"という意識を持ちにくいところが余計に問題なのかもしれません。記事の終わりの方にあるようにこの猫ちゃん、何とか持ちこたえているのが救いです。
シャッポ (2016年)
この記事のもうひとつの特徴は、猫ちゃんの元飼い主が動物愛護法違反の容疑(遺棄)で大阪府警生野署に刑事告発されたことです。 救出に携わった保護団体の副理事長が弁護士さんだったからできた。この犯罪者がしっかりと起訴され"相応の"罰を受けることを望みます。できたらこの団体には事後報告もして頂けるとありがたいですね。
猫の虐待については自分も3度ほど経験があります。店時代、店頭でシャッポが若者たちにいじめられそうになり、この時は自分が駆け寄って注意して未然に防いだ。レオも小中学生の集団に数回にわたって棒で追われ(店の中です)、しまいには巨大なたも網まで持ってきた。これも自分が大声で叱ってその都度事なきを得た。そしてダイフク。ある日両後ろ足を引きずるという悲惨な状態で店に現れ、何とか保護できないかとバタバタしているうちに見失ってしまった。お客さん情報でダイフクは近くのマンションでよく棒で叩かれたりとか虐待を受けていたのでそのせいかと。随分探したのですが結局見つからず・・。しかしすっかり諦めていた5年後に、店で再会したのでした。
レオ (2022年店時代)
今後重大な遺棄や虐待に遭遇したとき自分に何ができるだろうかと考えると、体力的に屈強だった昔ならいざ知らず、今となっては何とも心もとない。それこそ「必殺仕置人」にでも頼まなきゃ気が晴れない? なんて思っている人に朗報です。2年前に立ち上がったNPO法人「どうぶつ弁護団」。この団体が遺棄や虐待の刑事告発を目指して情報を求め、今春より毎月sippoに記事を寄せているのです。
「>動物弁護団・調査員からのメッセージ」と題された最新記事を下にリンクしておきます。そこから過去記事に飛ぶこともできます。同団体のHPも検索すれば見ることができます。今のところ参加している弁護士さんは1桁と少ないようですが、今後どんどん増えて強力な団体になることを願って止みません。もし遺棄や虐待を目撃したら、相談してみては如何でしょうか。
ダイフク (2018年店時代)