今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

人が怖いのに介護される猫

2023年08月29日 | サクラ(新顔)
サクラのことです。
クウやケン同様に警戒心がひと際強く、保護後も家庭内ノラ路線まっしぐら・・、、
だったはずが、
口内炎の激痛トラウマのせいか、いまだに自分から水を飲もうとしません。
食べる方も相変わらずでシーバだけ(丸飲み)。
で、毎日数回リハビリと言うか、飲み食いの補助(介護)を続けているのです。

難治性口内炎という病名。要は治し方がわからないという都合のいい病名だ。
ネットで調べると、どの先生も外科的手術を薦めている。
つまり歯を全部抜いちゃえ、ということです。
サクラは歯周病はなくて歯ぐきもきれいなのに・・。
しかも全抜歯しても口内炎が治る確率は70%だとか。

いつもカーテンに手が引っかかってるサクラ

一方サクラの痛みは確実に増している気がする。
今は投薬治療に頼っているが、中でも頼みの綱はステロイドだ。
副作用が懸念されるこの薬(ブレゾニドロン)。
当初は平均3~4日空けていたのが、今では2~3日、場合によっては中1日で与えている。
それ(中1日)が先生の処方で、その場合は定期的に内臓の健康診断が必要だ。

サクラの痛みは飲み食いのときとは限らない。
少しでも動いたときにグアーッとくる。
後足で立ち上がって首を振って、両前足で頬を掻きむしる。
その痛さ、わかります。重度の虫歯の痛みと同じだろうから。
どうにもならない絶望的な痛みなんだよね。

時として滅茶苦茶によじれて・・これ、口の中の痛みに堪えてるんです

薬もいろいろ試してます。
当初は抗生物質を併用していたがあまり効いてない感じだった。
傑作だったのはキエールという怪しげな消臭剤。(失礼! 商品自体は怪しくありません。)
ネット上で口内炎に効くと噂がひとしおだったので、藁にもすがるつもりで買ってみた。
いやあこれは見事なガセネタでした。
獣医さんも相手にしないような情報に頼るなんて、まったく自分としたことが。
ちなみに、メーカーはあくまでも消臭剤として販売してます。
それでも懲りずに、今はバイオデンタルというサプリをお試し中。

肝心のサクラはと言うと、QOLは下がるばかり。
最近は動き回ることが殆どなくなりました。
解放した保護部屋から出ることもなく、1日中カーテンの下から外を眺めてます。
夜になると雨戸を閉めるので、ケージの上でうずくまっている。
空調はこまめにチェックして暑からず寒からずで問題ないと思う。
なので居心地はいいはずなんだけど、口の中が痛くて何する気にもなれないのかな。

ケージ上でうずくまるサクラ・・壁の汚れ(口から出る反吐)が痛みの凄まじさを物語る

人が部屋に入れば警戒し、逃げ回っていたが最近は少し変わった。
ケージの上にあがれば追われないと分かったようだ。実はそこが飲み食い介護の場所だから。
ただし上る度にグアーッとなり、ひどいときは暴れて落ちてしまう。
それでもやらなければならない。
チュールを使ってだましだまし、モンペチスープを水で希釈して飲ませる。
初めは頑として飲まない。でも一度舌を使って飲み始めると後は続いて飲み干す。

結局は自分で飲んでるのだけど、何故か自分からは飲もうとしない。
最後まで拒んで飲まないときもある。
そもそも自分が飲みたいから飲むのであって、勝手に飲めと言われても無理な話だ。
猫育ての大先輩である古女房殿に言われて試してみた。放っておけば自分で飲むか。
それは確認しました。今のサクラは死んでも自分から飲もうとしないようだ。
これを介護と言うのかリハビリと言うのか、いつかサクラが自分から飲みだすまでは続けます。


両手の汚れ、そのせいでお腹も汚れ放題

家庭内ノラと言っても、サクラは怖がりだけどまったく攻撃性のないおとなしい猫。
そして滅多に鳴かない。
深夜にそっと覗いたとき、ひとりで仁王立ちになって口を搔きむしって痛みを堪えている様を見ると、本当に悲しくなってくる。
難治性口内炎。侮るなかれ。
人間の場合と違って、これは本人(猫)にとっても保護者にとっても大変な病気です。


毎日毎日外を眺め続けるサクラ(新調したカーテンが寸足らず)


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2 コメント

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Unknown (わさびちいたん)
2023-09-05 23:19:02
難治性口内炎について。
こんにちは。いつも記事を拝見しております。
難治性口内炎の猫を2匹看取った経験から、ご参考までにコメントさせていただきます。
1匹目の時は、担当の獣医がステロイドの使用にかなり慎重な人で、少量のステロイドの飲み薬とサプリメント(かなり高価なものもいろいろ試した)を併用しましたが、2年で何も口にできなくなりました。なんとか食べられるだけの最低限の薬しか与えなかったため、発症から亡くなるまで2年間ずっとその猫は痛みに耐えていました。
2匹目の時は上記の経験から、別の獣医の診察を受け、さらに別の獣医のセカンドオピニオンも受けて、両者ともステロイド注射と抗生剤注射を定期的に打つのがいいだろうと言いました。注射の後は、数時間で痛みなく食べられるようになりました。注射の効き目は最初は2ヶ月ほど、だんだん短くなり最後は1週間ほどでした。発症から3年後、最後はステロイドの副作用と思われる腎不全と糖尿病で亡くなりました。けれども口内炎の痛みが軽減されたことにより、1匹目よりもQOLは格段に高く、ステロイド注射にしてよかったと思いました。
長くなりすみません。
大変な手術を控えながら、猫たちの保護やお世話にと頑張られていて頭が下がります。
どうぞご自分のお身体も大事になさって下さい。
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Unknown (オジン)
2023-09-07 10:45:32
励ましのコメントありがとうございます。やはり何と言ってもQOLが大事ですよね。でも介護の甲斐なく2,3年で看取られたとのお話、やっぱり悲しいです。治療の進歩が期待されます。
返信する

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