今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

ヒョウの不妊手術

2024年03月29日 | ヒョウ
先週の土曜日、ヒョウが不妊手術を受けました。
猫のストレスを最小限にするため手術はもう少し人馴れしてからと思っていたのですが、そうも言っていられない事情ができまして。
最大の懸念は半ボケの高齢保護者、つまり自分自身です。
前回ヒョウの記事(2/28)で、発情したヒョウをモドキやダイフクと一緒にしてしまったうっかりミスについて書きました。しかも何回も。

ヒョウはなかなかの美猫さんです

当時は幸いヒョウの妊娠には至らず、そのうちヒョウの発情も一段落した。
雌猫が発情しなければ雄猫も発情しない。これで安心だと。
ところがその直後、保護部屋から脱走したヒョウの上にココが乗っているのを目撃。
いやいやいやまだまだだと細心の注意を誓った矢先の、今度は最大級のうっかりミス。
モドキとヒョウを3時間もの間保護部屋でランデブーさせてしまったのです。
さすがに自分自身に愛想が尽き、翌日に手術を申し込んだ。
早くて2週間後の予約。それが先週の土曜日だったのです。

モドキケージの前でゴロンゴロンするヒョウ
(左レオに手前はココ)

ヒョウの確保はケージの中だったので比較的容易でした。
まず大き目の毛布にくるんで、少しづつネットに移し、キャリーケースに入れた。
車中でも病院でもひと声も発せず。簡単な健康観察(診断)にも問題なかった。
翌日の引き取り、無事にわが家に着いて自分のケージに納まりました。
先生の話では、ヒョウは妊娠していなかった。
気にしていたモドキとのランデブーだったが、やはり発情は終わっていたのだと思います。

術後のヒョウ

もうひとつこの手術で期待したのは、恐怖の連続鳴きが止まってくれることだ。
ヒョウはとにかく1日中よく鳴いた。声が枯れても鳴き止まないほど。
何をしたいのか、何をしてほしいのかがわからない。
暖かくなって窓を開ける時期が来る前に何とかしないと・・いや、その前にこっちの頭がおかしくなるに違いない。
手術から帰って来たヒョウは、72時間もの間まったく鳴かなかった。
食欲もトイレも復活していた。ことによると性格が変わった?
4日目になると少し鳴き始めたが、手術前と較べればぐっと少ない。
この調子でいってくれれば万々歳だ。

いずれにしても、これで自分自身への懸念は解消したし、ヒョウ自身も他猫と一緒にケージから出せるので、お互いに自由の時間がぐっと長くなります。
勢いに乗って来月は雄猫3匹分の手術を予約しました。
特に大型のモドキやダイフクの確保はヒョウのようにはいかないだろうけど、それで少しでも落ち着いてくれるならと期待してます。

ヒョウにはかわいいピンク色の首輪をつけてもらいました

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卒業?それともただの逃避?

2024年03月26日 | サクラ(新顔)
被介護猫サクラの近況です。
最近は自分の部屋(物干し部屋=旧子供部屋)にいることが殆どありません。
容体がよくなったのでしょうか。

リビングの窓辺で日光浴するサクラ

先日キーを病院に連れて行ったとき、サクラの話をしました。
ただし先生はいつもの女医さんではなく若い男の先生。
最近は日を決めて応援に来ているそうで、自分が会うのは初めて。
サクラを保護し介助を始めてから1年半、ステロイドの副作用が気になっていた。
その話をするとメタカムを紹介された。

メタカムは女医さんに言われて試したけど、サクラの痛みが緩和せず止めた経緯がある。
その時は高い薬だからと小分けしてくれたので助かった。
ところが迂闊にも、先日はそのことをすっかり忘れていたのでした。
ひと瓶購入してしまった。5500円。
帰ってからよく調べてみると、やはり副作用は結構あるようだ。
いやはや、トホホの買い物だったと後悔した。

他の猫たちの存在はまったく気にならないようです
ただし保護者からはひたすら逃げまくる (*_*)

そこで与え方を工夫して、1日置きに所定量のブレを5回、3日空けて1日置きにメタを5回。これを繰り返し行ってみることにした。
すると案の定、メタの4回目頃からサクラの痛がり方がひどくなった。
中3日の薬フリーにサクラが耐えられるかどうか、注意深く見守りながら続行。
すると、何とその空白日の初日にサクラが活発になってきたのです。
メタカムが効いてきたのだろうか、痛がる素振りもほぼ見られなくなった。

先日の猫夕食の支度をしている時でした。我慢できない早飯組の中にサクラがいた。
えっ? 一瞬わが目を疑ったが間違いない。
こっちを見上げながら、他猫の間をひょこひょこと歩き回っている。
結局その時は他猫と同じものを食べて、おかわりも2回した。

廊下を回ってキッチンにやって来たサクラ (手前はココ)

その後リビングに来て、コタツ掛布団の上でニャーと並んで休息に入った。
それ以来、サクラは大半の時間をリビングで過ごすようになったのです。
サクラが他猫を気にしないので、他猫もサクラが気にならないようだ。
ただ人間に対する警戒心は強く、保護者が動き回ると2階に逃げていく。
でもそれまでの物干し部屋や押し入れではなく、夫婦どちらかのベッドが中心だ。
そのうち人の動きにも耐性ができてきたらしくあまり逃げなくなった。
先週あたりはコタツの中を覚え、他猫に交じって1日中入っていることも。


「あれ? 誰これ」サクラの傍を通り過ぎてから思わず振り向くキー

さらに、サクラがリビングやキッチンの猫用水桶から自ら水を飲んだ。
まだ夫婦で3回しか目撃していないが、おそらく保護して初めてのことではないか。
それまであらゆる工夫をしたが効果なく、いつしか飲まないもんだと決め込んでいた。
保護者にとって、何よりサクラ自身にとって、将来への希望が見えた瞬間でした。

その反面困ったことも。
自分で食べ自分で飲むと言っても、1日の必要量と較べればまだ圧倒的に少ない。
人を怖がるので強制給餌ができない以上、自分で飲み食いしてもらうしかない。
これまでは物干し部屋の出窓が飲食介助の場所で、それはサクラ自身も自覚していた。
その場所を卒業してしまったのです。キッチンに来ても、いつも食べるわけではない。
大半は、催促はするけど何を出しても食べないという状況です。
もともと少ないサクラの体重が明らかに減少。さらに脱水症状も目立ってきた。

調子のいいときは(ちび太顔負けの)盗み食いまでするようになったけど・・

シロキもそうだが、骨が皮を突き破りそうになってきたサクラ。
見た目は元気そうだけど、そんな状態では本人(猫)がよくてもこっちがたまらない。
それに薬もやれないし、バイオデンタルも止まったままだ。
ついに強制的にかつての出窓に追い込んで、かつてのように飲み食いサポートすることに。
ところがです。サクラが頑として口を開けない。
今のところ、それまでの3倍の時間かけて3倍のチュール使って何とか。
それでも2日に1回くらいが限度かと。

サクラはみんなと一緒になって何だか楽しそうだけど、今の状態が続くとも思えません。
前の介助生活に戻るのか、それとも介助を卒業して普通の猫になるのか。
今、サクラは大事な時期を迎えています。


傍から見たら、普通の猫と何も変わらないんだろうな

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原因は歯抜けだった

2024年03月22日 | (故)シロキ(白黄)
1/25の記事でシロキの激痩せについて書きました。
その記事では、急変ではなく半年かけて痩せたのだから大丈夫と書いている。
いかに能天気だったか、そんな悠長なことを言ってる場合ではなかったのです。
シロキはその後もどんどん食が細くなって、サクラのようにありとあらゆるものを試して少しでも口にするものを探し続けた。
幸いシーバだと何とか食べる。しかし何回にも分けて1日小袋1袋程度。(20g)
介護中のサクラよりもずっと少ない量だ。

リン(左)とはすっかり仲良くなったシロキです

そうこうしているうちの今月初めのこと、シロキが口から大量の血糊を吐いた。
口の中を見ると、下の前歯(噛み切り歯)から血が出ていてその前歯が1本もない。
それどころか血を拭き取ってみると、上の犬歯2本だけで他歯は1本もなかったのです。
これには驚いた。シロキの口の中をしみじみと見たのは初めてだった?
歯は全部揃っているものだと思い込んでいた。
いや、以前には確かにあった。いつ抜けたのだろう。
実は思い当たることがあるのです。

上犬歯しかなかったシロキの歯

2階の洗面所に用意した猫の飲み水用の桶。
いつ頃からか覚えてないが去年の秋頃からだろうか、水の減る量が多くなった。
同時に桶周辺とシンクに、わずかな血滴が落ちていることがあった。
毎日ではないけど結構な頻度で。
その時は2階で小競り合いを繰り返しているちび太とケンのものだと思っていた。
2匹に傷跡もないのでたいそうなことではないだろうと。
今年になって、シロキがそこで水を飲む常連になっていたことがわかったのです。
そうか、シロキの血だったのだ。少しづつ歯が抜けていたのではないか。
それがシロキの食欲が落ちた原因だったとすれば、すべての合点がいくのでした。

今も時折出血するけど口の中からではない

歯がぽろぽろ抜けることでの口の痛み。歯がなくなってうまく食べられない。
大変なトラブルに見舞われて、食がどんどん細っていった。
当時は次々と保護していた時期で、中の猫(先住猫)たちの変化にまで気が回らなかった。
今月初めシロキの体重は2.6kg。1年前と比べると半減していた。
そこま気づかなかった自分は果たしていい保護者なのかと、自責の念に駆られたのでした。

とりあえず抗生物質、止血剤、消炎鎮痛剤(メタカム)を与え、様子を見ることに。
歯茎からの出血はすぐに止まったが、上犬歯が当たる部分の皮膚が破けて出血する。
歯がなくなった分口の閉まりが深くなって、犬歯が皮膚に突き刺さる感じだった。
今の口の状態にシロキがどのように慣れていくのか、さらに歯のない状態で食べられるもの、現時点でのシロキの嗜好探し、これ以上体重を落とせないという断崖絶壁の淵で、試行錯誤は続きます。

 
シロキがいつ血を落とすかわからないのでソファの上はトイレシートで
大変な甘えん坊になったとってもいい子のシロキです

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ダイフクに続いて今度はキジロ

2024年03月20日 | ハチ(キジロ)
キジロの前回記事(2/17)で、首の左側から喉にかけての大きな傷を書きました。
当時は投薬で治りつつあると。実はその後になって対応を大幅に変更したのです。
というのもキジロは、昨年の同じ時期にも同じ症状を患ったことを思い出した。
 注)昨年の過去記事「危険な賭け・再び」(3/18)、「その後のキジロくん」(4/25)
4/25の記事にも書いてますが、「白癬」 という糸状菌(真菌)による皮膚病の疑いです。

昨年白癬を発症した時のキジロ

そこで昨年と同じように例の古い「ニナゾール」所定量を5日間与えてみた。
するとほどなくして傷口は姿を消し、周囲の剥げた部分にも毛が生えてきた。
で、めでたしめでたし、というわけにはいかなかったのです。
この時期はキジロの引っ付き虫除去が日課だが、首の右側に異変を感じていた。
食べるときはいつも左向きなので右側は見えない。
で、明るいうちに来た折の食事中に、携帯ビデオで首の右側を撮影したのです。
写っていたのはとてつもなく大きな"患部"でした。


発見当時の患部はぐじゃぐじゃだった

皮膚が割れてパックリと口が開いていた。毛の剥げた部分は喉まで伸びていて、首の左側の患部と繋がっていた可能性が強い。
とにかくニナゾールに抗生物質、最初の3日間はメタカム(消炎鎮痛剤)と止血剤。
様子を見ながら投薬続けてますが、3週間経った現在も外観はあまり変わらず。
ただ、患部が乾いて来たのが少し救いです。

1週間ほど前の状態(だいぶ乾いて来た)

実は前回記事でダイフクにニナゾール投薬を始めたのもこの頃でした。
ニナゾールは連続投与を避け、5日与えたら3日、最低でも2日は空けています。
また相手が真菌なので取り扱いには十分注意。特にその都度手洗いは必須。
自分も妻も化学系の出身で培養の知識もあることが役に立った。
それに、キジロが毎日来てくれるので観察を続けられることが何より。
できたら通院せずに治したいところだけどそううまくいくかどうか、注意深く見守っているところです。

雨宿り中のキジロ、暖かくなって寝床を使わなくなりました

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ダイフクの皮膚病

2024年03月17日 | ダイフク
わが家ではこれまで極力猫の医療費を抑えてきたけど、今年はそうもいかなくなりそうだ。
年末のモドキの記事で、耳の下に傷ができたことを書きましたが・・、年が変わって今度はダイフク。同じような場所に同じような傷ができた。
(本記事には患部の写真が連なります。)

傷口は小さいが出血が多かった

患部はモドキのよりかなり大きかったが、傷口そのものは小さかった。
外部からの損傷ではなく毛が抜けて皮膚が破けた感じ。
とりあえず抗生物質、止血剤、消炎鎮痛剤(メタカム)を所定量与えました。
場所が場所なだけに、体内からの異変であれば即刻通院です。
4日ほど与えて様子を見ていたところ、傷口が乾いて治ってきた。

皮膚が乾いて傷口(破裂?)がなくなった

ところがダイフク、その頃から動かなくなって食欲も落ちてきた。
そのうちケージの段移動も殆どなくなり、あの大食漢が食べるのを諦めることも。
そして発見したのです。今度は左腕に同じような傷が。

左腕の拡大写真です(長い毛に隠れて同様の傷口があった)

で、同じ投薬を再開したのですが今度はなかなか治らず、むしろ広がっていく。
そのうちすぐ近くにも新たな傷が。さらに壊死したような黒いかさぶたができてポロリととれた。
え? え? え? よもやの扁平上皮癌?

(幹部の右の方に新しい傷が、やがてかさぶたができた)

さすがにいよいよ先生に診てもらわないとダメか。
しかしその前に・・、一応真菌を疑い例によって古いニナゾールの投薬開始。
4日間投薬を続けて様子をみたところ、傷口が乾いてきてやがて消えた。

まだ患部の毛が抜けたままだけど、傷口(赤味の部分)は小さくなった

現在は周辺に毛が生えてきて患部はかなり小さくなった。
ただその中心が赤味帯びているのでまだ完治はしてないと思われ、注意して様子を見ているところです。
ただ、ダイフク自身はいたって元気。食欲モリモリ大復活しています。


例によって死んだように寝るダイフク

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