今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

サクラとみう

2023年04月30日 | サクラ(新顔)とハチ(キジロ)
人間同様、猫だって千差万別 いろいろな個性があります。
心が純粋で偽りがないだけに、彼らの個性はきちんと向き合えば見極めやすい。
家や店で多くの猫たちと付き合っていると、それがよくわかるのです。

今は亡きハナテツくもの旧3匹、彼らの個性だって忘れることはありません。
それにみうにテンちゃん、チビにルイ・・。
彼らとの出来事は昨日のことのように覚えています。
そして、みうを絶対に幸せにしようと誓ったことも。

故みう (2019.8月没)

控えめで奥ゆかしくて、順番はいつも最後。
気立てがよくて優しくて、喧嘩なんてもっての外。他人(猫)には手も口も出さない。
別に人生(猫生)を斜に構えているわけでもなく、いつも溌剌としてお遊び大好き。
何より、自分とテツの介護生活を陰になり日向になり励ましてくれた。
そのみうを不意の病で逝かせてしまったことは、今でも心残りになってます。

他人の空似というのがありますが、みうとサクラがまさにそう。
柄はまったく違うけど、前にも書いたように何より似ているのがその鳴き声。
小さくてか細くて、それでいてよく通る。鳴き方までよく似てる。
怖い、不安、嬉しい・・自分にはそれがよくわかるのです。

日向ぼっこするサクラ

みうは表情は優しいけど、目尻が吊り上がってちょっと怖い目だったっけ。
一方のサクラは眼つきも表情も穏やかで優しげ、如何にも女の子っぽい感じ。
そのサクラが、少し元気になって来ました。
メタカム含めどんな薬も効かなかったのが、先日注射したステロイドはよかったみたい。
それ以来活発になって、ヒョコタンヒョコタンと家の中を散歩して回っています。
ご飯待ち猫たちの後ろの方に並んでるのを見ると、食べるまではいかなくても嬉しくなる。

ご飯待ちの猫たちに混じって待機するサクラ (上ニャー、右ちび太、手前チキン)

サクラ、食欲もやや向上して体重が回復してきました。
この調子で頑張ってほしい。
明日はいよいよ、麻酔下の診察が控えています。

階段にて

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猫の世界 ~三角草むらでの出来事~

2023年04月28日 | レオ(テンチビ)とココ
猫の視力は人より劣るけど、動体視力や暗視能力は逆にはるかに優れると言われています。
聴力は人の8倍。聞こえる音の範囲(周波数)も人の数倍、しかも音の方向まで正確にわかる。
人の数十万倍と言われる嗅覚については言うまでもない。
つまり猫が感じている世界は、人間には計り知れないということです。
察知能力や予知能力、あるいは第六感を持つと言われるのもきっとそのせいに違いない。

実際、猫たちがわれわれ人間の気づいてないことに気づいていることは間違いない。
さらにあの身体能力に行動力。それこそ神出鬼没でとてもじゃないが追跡できない。
一緒に暮らしている愛猫でさへ、保護者の知らない世界を持っているのです。
そのことを、嫌でも認識させられる場面にたまに遭遇したりする。

今回の話の舞台・SCの少し奥にある三角草むら(境界が三角形に出っ張っている不利用地)
写真左:店の方から見る(その先に公園丘陵を望む) 写真右:反対側より(その先に遊歩道の桜並木が見える)

もう1ヶ月ほど前のこと。
ちょくちょくSCからの外出を続けるココが、その日は朝からずっと不明だった。
そんな時は何度かSC周辺を探して回る、自分の数少ない運動の機会でして。
午前に2度、まだ戻って来ないので午後2時を過ぎてまた捜索に。
SC外には見当たらず、店裏から150mほどSCの奥にある三角草むらへと向かった。
擁壁に沿った遊歩道と公園丘陵の入口広場に面したSCの変形不利用地だ。
ココレオやモドキも、ちょくちょくこの草むらに訪れるところを目撃していた。

三角草むらにココはいなかったが、何とモドキがうろうろしていた。
(え、こんな時間にこんなところで・・。) 久々のモドキとの遭遇でした。
写真を1枚、と思いつつ見上げた先の光景に驚いた。
何と擁壁上のフェンスの上にココがいたのです。
ココはこっちを一瞥するとフェンスから中に飛び降りて、一目散に店へと駆けて行った。
振り返ると、モドキもどこかへと消えていた。
いろんな思いが頭をめぐりました。
モドキはココを追い詰めようとしていたのか。
逃げ場に窮したココが、フェンスを乗り越え擁壁の外側に落ちたとか。
何故上れたのか。見下ろすとその部分は擁壁の傾斜が少し緩く、グリーンネットが貼ってある上にしっかりした蔦にびっしりと覆われていた。

左:ココが上にいたフェンス=最初の写真(右)のフェンスと同 (フェンスの向こうに見えるのは丘陵の麓)
右:フェンスの上から見た擁壁(グリーンネットと蔦で猫なら上がれそう)

それからは店にいた2匹、しばらくするとまた三角草むらに向かった。
何とか阻止しようとしたが、特にレオが意地でも向かっていく。
さすがにココは遠目に見守る中、レオが草むらに入っていった。
モドキの臭いがするのだろうか、やがて草むらで姿が見えなくなった。
と、いきなりバッと飛び出てきたレオ、一目散に店方向に駆けていった。
(モドキが中にいるのかな。)
今度はその様子を見ていたココが恐る恐る草むらの中へ。
そしてまったくレオの再現、バッと飛び出すや一目散に逃げて行った。
その方向をよーく見ると、いました。枯草の陰からモドキがこっちを覗いていたのです。
その後夕方になると、2匹はまたまた三角草むらへ。
モドキは既にいなかったけどそのまましばらく待機してました。
2匹にとって、モドキは怖いけど気になる存在なんですね。

 
左:草むらに隠れていたモドキ  右:草むらから店に戻るココ

店ではいつものほほんとしているココレオ。
でもそれはほんの一面。実は危険と隣り合わせ波乱万丈の生活を送っているようだ。
家で暮らす猫ちゃんも同じ。保護者が寝ている間に彼らの世界に入り込む。
今回も、たまたまそんな出来事に遭遇してしまったことでいろいろ考えさせられました。
まずココがいとも簡単にフェンスを越えたこと。
ココがフェンスの上にいた場所は、かつてチビが助けを求めて下にやって来た場所でした。
で、あの感動(チビ救出劇)が記憶に蘇ったこと。
それにモドキ。実は自分はこの2ヶ月ほど、店ではモドキに会っていません。
週1か週2で顔をだしてきたけどいずれも自分が非番の日ばかり。
しかも最近は来てないようだし、モドキの影がどんどん薄くなっているのです。

それらのことは、改めて記事にしていくつもりです。


店ではのんびりムードのココレオだけど・・

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その後のキジロくん

2023年04月25日 | サクラ(新顔)とハチ(キジロ)
「白癬」と呼ばれる真菌による皮膚病を疑ったキジロ。
迷った挙句、ケトコナゾール(商品名ニナゾール)という経口真菌薬を処方した。
問題はその薬が7年前に購入した古いもの。
密封冷蔵庫保管とはいえ正常品だという保証はない。
でも、海外からの取り寄せなので待っている時間はなかった。

捕獲器で捕まえて病院に連れていくのが本筋なのだろうけど、
安定しているキジロの生活を乱したくない。
かといって広がりつつある幹部を見れば、何もしないわけにはいかない。
で、以前にソトチビに対して行った”危険な賭け”を再び行ったのでした。
古くなった同じ薬を使って。

今日のキジロ

ニナゾール1錠の1/6を1日1回3日間、2日間を置いてまた3日間の計1錠分。
あれから1ヶ月と1週間が経った。
結論から言うと、キジロはすっかり回復して今はいたって元気です。
ニナゾール最終投与の3日後には患部が乾いてかさぶたになった、
10日後には胸元の患部が消滅、喉元のかさぶたは1/3ほどに小さくなった。
20日後くらいだったか、患部が少し湿っていたのが気になったけど、
30日後には喉元のかさぶたも消え、今では跡形もなくなりました。
ちなみに、抗生物質は1日1回(所定量の半分)の投与を1ヶ月間続けました。

まあ、薬が効いたのかキジロの回復力の賜物なのかはわかりません。
それに水虫の方はよくご存知のように、とにかく真菌はしつこいので要注意。
胞子にまで効く薬はなかなかないからです。
しかしまあ何はともあれ、キジロが無事回復して何よりです。
ちなみに、わが家ではキジロどころか人間も古い薬を使ってます。
常備薬をいろいろ揃えてはいるのですが、昭和の夫婦はとにかく我慢強い。
薬を使うことが殆どなくて、わざわざ買い替える気にもならないわけです。
いい悪いは別ですが。

ただ、今の自分は基礎疾患の宝庫でしかも心不全にヘルニア。
薬や病院嫌いなどと言えなくなってしまいました。


食欲も衰えません

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どう見たって嫉妬の目だけど

2023年04月22日 | 猫と暮らし猫を知る
わが家の甘えん坊ランキング;
◆赤ちゃん抱っこできるのは;ニャー、チキン、リン、ちび太 (※ニャーとちび太は長時間を嫌がる)
◆膝に乗ってくるのは;チキン、シロキ、リン、ニャー(時折)
◆寝てると上に乗ってくるのは;チキン、シロキ、ニャー(時折)
◆座ってると横に来て「撫でて~」;キー、ポニー、シロキ、リン
◆すぐ横にくっついて寝るのは;チキン、ニャー、ちび太(自室のみ)
◆特筆の行動は;ベタベタはしないけどいつも同じ部屋にいるニャー
        自室(オジン部屋)で他猫がいないと滅茶苦茶甘えてくるちび太

家庭内ノラのクウ、ケン、サクラを除いて、だいたいこんな感じで甘えてきます。
で、数が多いので大抵は順番待ちになる。
順番など無視して、他猫がいるのに強引に一緒にくっつこうとするのがチキン。
そのせいか、シロキも相手がチキンだと強引に割り込んでくる。
ニャーはたまにくっつきたくなっても、先着がいれば諦めます。

まあ、いろいろ個性がありますね。
気になるのは、誰かが甘えているときの他の子たちの目つき。
あの目つきはどう見たって嫉妬だよなあ(人間的に考えれば)。
確かに保護者としては全員にくまなくが基本。
でも積極的なのとか遠慮がちなのとかがいて、平等にというのはなかなか難しい。
しかもニャーには贖罪の意識があってついつい甘くなっちゃうし。
大勢の猫ちゃんとくらしている皆さんはどうしているのだろうか。

何気にいつも傍にいるニャー

なんて思っていたら、おもしろい記事を見つけました。
「ねこのきもちWEB MAGAZUNE」(Benesse Co.)のアンケート記事です。
愛猫が嫉妬していると感じた保護者さんは、何と65%。
具体例も挙げられてますが、まあ、あるわあるわ。
ただよく見ると、相手が猫のときは間接的な意志表示。
保護者が他のことに熱中してたりすると直接邪魔してくるようだ。
なるほど確かに。うちの子たちもそんな感じ。

ただ、同記事にも書いてありますが、猫は人間のような嫉妬はしません。
人間のように自分と他者を比較したりしないからです。
なのでいわゆる「焼き餅」とか「ずるい」といった、負の感情は持たないと言われています。
つまり甘えている子を見る他の子たちの目線は、その子に向けられているのではなく、
あくまでも保護者の行為に向けられているんですね。
甘えている子が幸せそうだろうが楽しそうだろうが気にしない。
保護者に対して、「おーい、いつになったら手が空くんだい?」とか言ってるわけです。

「羨ましい」と思わないなんて、猫って人間より大人なのかもしれないな。
でも時として邪魔しに来たり八つ当たりしたり(転嫁行動)するから、やっぱり同じか。
尚、ちび太のような子について記述した記事も見つけたので合わせて紹介しておきます。

何か不満そうな表情のちび太

  (クリックしてポップアップ)

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エサをやるなは殺せと同じ・番外編 ~意に反したコメントをどうする?~

2023年04月20日 | シリーズ:エサをやるなは殺せと同じ
本シリーズは独立したカテゴリーになりました

前回の第8弾までで、ノラたちの待遇および生活改善に向けての障害を明確にしました。これまで善とされていたことが実は悪で、それにより世論が形成されていくという、今まで隠れていた問題の元凶です。
ごく簡単に要約すると、現在ノラたちを苦しめている要素は3つある。
(1)役所や保護ボランティアの「不幸なノラを増やさないためにノラに餌をあげるのは止めましょう」キャンペーン
(2)どんなに猫(その他動物も)を虐待・遺棄しても無罪同然の刑罰しか与えない日本の司法(裁判官、起訴しない検察も同類)
(3)猫捨てを糾弾するどころか、餌やり問題にすり替えて報道する日本のメディア(特にネットメディアのリテラシー欠如)

以上ですが、これで本シリーズの目的を達成したわけではありません。むしろこれからです。ことあるごとに具体例を挙げて誤った行為を告発していこうと思っています。今は圧倒的に少なくとも、いつしか理解者の輪ができ、大きなうねりになることを期して。何よりも、今この時も抑圧され不幸のどん底にいる他ならぬノラたちのために。

天国から家裏のノラたちを見守る(故)「みう」

ただ今回はその前に、番外編として述べておきたいことがあります。
前回第8弾の記事にコメントが届きました。保護ボラさんブログのコメント欄などに時として出現する怪しげな輩です。かつて『「動物愛誤」と書く諸兄へ』という記事で呼びかけたように、自分はこういったコメントを排除しようとは思いません。むしろ、もしその相手に理解力と知性があるのなら、とことん議論してみたいと思っています。

どんな考えにも反対意見はあります。自分は猫ちゃんが大好きでノラたちを守りたいと思っていますが、世の中には猫が大嫌いと言う人もいるのです。猫の命は尊くて、牛や豚の命はそうでないのかと言う人もいます。猫はかわいい小鳥を襲って殺したりします。日本には一部地域でイルカ漁を行い食べる文化があるし、中国では犬を食べたりします。とても難しい形而上学的な問題。この難しいテーマには別シリーズ「ノラたちの幸せを願って」で再挑戦し、自分の気持ちを追求してみたいと思っています。

同じく店のノラたちを見守る(故)「テン」ちゃん

ただ、コメント欄に皮肉表現や罵詈雑言を書き込む輩の心理はそんなに純粋なものばかりじゃない。投稿者の動機を分析してみると;
1.根っからの猫嫌い(殺してでも見たくない)
2.ノラを虐待して楽しみたい(動物虐待愛好家=変質者)
3.現実的にノラの被害で困っている人(集中的に庭に糞をされる、etc)
4.猫のために何かすることで幸せそうな人たちを妬んでいる人
5.まるで人より猫優先のような立ち振る舞いに反感を持つ人
6.猫捨て常習者やペット業界の人が身を隠しての投稿

上記1の人はその背景(嫌いになった理由や経緯)を知りたいと思うし、3と5の人とは話し合わなければいけない。一方2,4,6の輩は論外で、話す必要もなさそうだし話しても無駄でしょう。第8弾のコメント欄に投稿した「ミルキー」さんは隠れペット業界人と推察されるので、対応はしません。ただ、身分を明らかにしたペット業界人との論戦は大歓迎。いずれにしても、社会常識から著しく逸脱しない限り不遜な投稿をそのまま表示しておくのもひとつのやり方だと思っています。

本記事が、嫌がらせのようなコメントに困っている猫ブロガーさんの少しでも役に立てば幸いです。

(故)チビと(行方不明)シャッポのいた時代 (店・2016年夏)

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