今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

アンドーナツだぜテンちゃん

2018年02月28日 | (故)テン
とは言っても、おいしい話ではなくてご難続きのテンちゃんです。
先日は、大好物のチーズ味おやつ(シーバデュオやドリーミーズ)をうまく食べれなくなった。食べようとしてもポロポロと出てしまうのです。何だかせつなそうなテンちゃん。後になって、下顎の牙が1本ないことに気付いた。

               
              事務所の前で周囲を見渡すテンちゃん

下顎の牙は普段は見えないので一見してわかりません。とりあえず抗生物質を3日ほど与えて医者にも行かずに済ませた。今では新しい食べ方を身につけて、前回紹介した「おいしいのちょうだい」ポーズも健在です。

               
           日向ぼっこ(見えてるのはお腹で写真右上が足)

さらに3日ほど前のこと、何やら事務所にウールの焦げた臭いが。見るとテンちゃんが足暖房用の電気ヒーターの前でボーッとしている。そのわき腹が焦げてました。体毛がきれいに焦げて、でも皮膚には異常がなかったのでそのままです。

               
            やけどの痕が痛々しいテンちゃんだけど・・

ただ、その焦げた部分がとても目立つ。お客さんからもいろいろ言われて、一番多かったのが「アンドーナツつけてるみたい。」  やけどという厄難が、テンちゃんがあまりにも気にしないので面白話に変わってしまいました。

               
                  アンドーナツをつけてる?

テンちゃんの生活は相変わらず平穏です。
そのせいか、あの怪獣声を聞くことが殆どなくなりました。昼間はロングリードに繋がれた生活ですが、ちょっと待てば必ず誰かが来てくれるというゆるぎない安心感があるように思えます。だから、テンちゃんは幸せそうに見える。

保護者との呼吸も合ってきたのでしょう。ニャンコの行動は、見回りで歩き回るか一ヶ所でのんびり過ごすかのどちらか。その気分の違いがこっちにもわかるようになってきた。テンちゃんが鳴くのは、ちび太に不意をつかれたときくらいです。

               
               爆睡中、ちび太に飛び込まれた瞬間

でもテンちゃんはちび太にとてもやさしいので、ちび太が慕うのも無理はない。食べる量も普通の家猫並みまで減ってきて、肥満の心配もなくなりました。はてさて、テンちゃんは今の生活に満ち足りているのだろうか。

店でお世話を分担してくれる妻は言います、「やっぱりリードはかわいそう。」 テンちゃんは自由気ままを望まないわけじゃなくて、忘れているだけ。普通の家猫として暮らせれば、それに越したことはないと。

               
              "やさしい"ゴジラ顔になったテンちゃん
       (重度の疥癬から回復したけど目は完全に開かなくなった)

テンちゃんに興味をもってくれるお客さんは多い。引き取りの申し出も数名の方から頂きました。ただ、テンちゃんには気になることがありまして、それはテンちゃんが見せる夜の顔。抱いたときでも、急に真剣な眼差しになって低く唸ることがある。これが何ともすごい迫力なので、何かが起こる前に解放してしまいます。

その切替えスウィッチが何なのか、抱き続けたら本当に攻撃してくるのかはわかりません。店のスタッフでさえこの雰囲気の違いに気付いている人は少ない。取り越し苦労かもしれないが、これがある限りテンちゃんの里親探しには慎重にならざるを得ないのです。

FIV陽性でもあるし、経験豊富な保護者さん宅での一頭飼い。それがテンちゃんにとっては理想の暮らしだとは思うのですが。

               
         ちび太の成長を見守るうちに、随分穏やかになりました


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観察する猫

2018年02月25日 | ニャー
人間と話をする猫がいます。
と言っても、テレビなんかに出てくる「しゃべる猫」とは違います。
あれは単なる"芸"ですから。

               

そうじゃなくて、愛猫の気持ちがわかる、愛猫が自分の気持ちをわかってくれる。
相手に自分の気持ちを伝えて、相手の気持ちを読み取れるんです。
知能が特別に発達してるわけじゃない。
いたって普通の猫。
ひとつだけ違うのは、ものすごく人間(保護者)に興味を持っていることです。

               

テツがそうだったなあ。
彼と暮らしていたとき、彼は自分の相棒のようだった。
それに、保護者にも気を遣う本当に変な猫だった。
なんでテツはそんな猫になったんだろう。
覚えているのは、
保護者だった自分の一挙手一投足に、いつも注目していたことだ。

               

あの頃と同じ視線を感じるんです。
ニャーが家に来てしばらくした頃から。
ふと気付くと、近くから遠くから、じっとこっちを見ている。
テツとは違う少し距離のある注目だ。
それが、テツのような真っ直ぐなアプローチと違って、
遠慮やおくゆかしさを感じさせる。

               


ニャーはノラ生活を経験してるし、人間ともいろいろあっただろうから、
テツのように真っ直ぐで素直にはなれないのかもしれないな。

               

あのシャッポの、「大好きオーラ」ともちょと違う。
じっと見つめる眼差しは同じだけど、それ以上の何かがあるんです。
何かを読み取ろうとしているような。

               

ニャーは、随分こっちの動きを読み取るようになってきた。
"話"をするにはまだまだだけど、今度はこっちの番。
双方の努力がないと、話ができるようにはなれないからね。

               

今回は、「(保護者を)観察する猫」の写真集です。(再掲写真含む)

               

               

               

               

               

               

               

               


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おじゃましま~す、モドキですゥ

2018年02月23日 | モドキ
今より少し前、イエミケの手術や何だでてんてこ舞いしていた頃の話です。
昨年11月に4ヶ月ぶりに再会したモドキ、正月の顔面大怪我も何とか治癒して、その頃はまた店の一員のように過ごす日々が続いていました。朝昼夕とやって来てはご飯をねだるでもなく店内をウロチョロウロチョロ、当初は唸りまくっていたテンちゃんやちび太にも慣れたのか、うまくこなすようになった。

ダイフクやカブキとも何度か鉢合わせしたけど大事にはならず。そのうちダイフクの方が避けるようになってついには姿を見せなくなった。カブキはモドキが帰った後、夜少し遅めに来るので折り合いがついた。

              
              日が落ちるととても寒くなる頃のモドキ

当時は"最強寒波"の連続で最低気温-5~-6℃が続いていた頃です。(郊外は街中より4℃前後低い) ノラたちは夜どうしているのか気になっていました。モドキも夜どこに消えるのか、そう遠くないところにいるとは思われたけど店に用意した寝床を使った痕跡はなかった。

ちび太がモドキの"洗礼"を受けたのはその頃です。(2/9ちび太記事)
それはある日の朝、生花・ギフトコーナーに続く観葉コーナーでのことでした。観葉コーナーは土間仕様で、冬季は軽く暖房を入れて温度を保っています。閉店時には花苗類もしまい込み、晴れた朝には出すのが日課でした。ちび太がモドキに脅されたとき、どうしてモドキがそこにいたのかが不思議だった。しかも、翌朝にも同じことが。

それから何日かして、店長のYKさんが「観葉コーナーにモドキがいる」と。
慌ててちび太を事務所に移してから見に行くと、観葉鉢の合間で朝日に当たってまどろむモドキが。朝の開店準備のときに入ったというより、ずっと前からそこにいた様子だった。どうやら夜の間に入ったらしい。思い当たることがひとつありました。ギフトコーナーの観葉とは反対側に、床下に入れる小さな隙間があって、この隙間からギフトコーナーの床下を抜けて観葉の土間に出られるのでした。

            
                
            観葉コーナーのモドキ(隠れているつもり?)

その隙間はちび太がかくれんぼに使っていた場所で、テンちゃんも見回りの際に気にしていた。なるほど、モドキは寒さを凌ぐ絶好の場所を見つけたわけだ。しかしその日はシーズンオフとはいえ日曜日。天気も上々でお客さんの出足がよかった。モドキは自分(オジン)を見ると甲高い声でキーキー鳴くので、営業上、昼間は出てもらうことにしました。とは言え追い出すのはかわいそうなので、その方法はモドキの好物を使ってのおびき出し作戦。

ところが観葉コーナーの出入り口まで来ると、お客さんに驚いてまた戻ってしまう。それを試みること数回、とうとうこっちが音を上げた。結局その日は夕方まで、モドキは観葉コーナーにひそんでいました。

              
          ご飯につられて少しづつ出入り口に向かったのだが・・

モドキはそれからも、寒い晩は入っていたようです。でも中で悪さをするわけでもなく、日が昇れば出て行くので店としても問題なかった。そして最低気温が少し上がってきた最近は、モドキが入った痕跡もなくなりました。


さて、まだまだ寒さが続く中、春の到来を察知したのかノラたちにも動きが出てきた。
ダイフクが姿を消してからひと月半、ソトチビも忽然と消えて10日、昼間は店にいりびたりだったモドキも見ない日が多くなった。カブキはもともと週一か週二ペース。それに何とも懐かしい、昨年10月以来のミセミケがひょこっりと顔を出した。(前回は10/31イエチビ記事)

気になるのはダイフクですが、それはまた別記事にて。

              
               猫のオーナメントではありません!


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くも(雲)がいた時代

2018年02月21日 | (故)くも
1月30日はくもの命日でした。
でも思い出に浸る間もなく、あっという間に3週間が過ぎてしまった。ノラの相手をしていると次から次へと変化が起こって、落ち着く暇もありません。しかも出会いと別れの連続だし、その一匹一匹に情が移ればいちいち気になって、余程の信念とタフなマインドがないと続かない。保護活動のボラさんたちにはただただ敬意です。

              
               わが家に来た頃のくも(隣はハナ)

自分も自己流ではあるけど実際にノラ保護を試みて、その大変さが身に染みています。単に物理的経済的に大変なだけでなく、誰のためにやるのか、ノラの幸せとは何か、といった倫理的な問題が常につきまとうからです。ノラは何も言わない。でも答えを出さなければ前に進めない。しかも保護活動を続けるその一方で横行する猫捨て。保護活動は、"やる気"を維持するだけでも大変なのです。

その反面、それまでは単なる"ノラ"だった存在が、実は人間と同じように心を通わすことができて、その一匹一匹に人生(猫生)があることも知った。そして、彼らには悪意とか邪心というものがない、とてもピュアな存在であることに感動すら覚えるのです。

ネットで調べれば、猫が嫉妬したという話は山ほど出てきます。人間と同じでとんでもない焼きもちの持ち主だと。でも、それは如何にも人間的な見方なのかもしれない。何故なら脳科学者や動物学者によれば、猫には罪悪感、嫉妬心、憎しみ、羞恥心、それに貪欲といった感情がないのだそうだ。

そもそもこんなことを調べ始めたのは、みうや黄チビを追いかけ回すニャーが、イエチビからは逃げ回ったその違いと理由を知りたかった。みうを追い回すニャーの行動が、妻には"焼きもち"に見えるらしいのです。

そんなこと考える必要もなかったのが、くものいた時代だった。
くもが家に来たときはハナとテツがいて、それに文太(ワンコ)もいた。くもが来て5年ほどの間に文太がガンで亡くなり、3人の子供たちが家を出たのでその後の10年は夫婦と3匹の暮らしでした。くもが晩年になるまで、夫婦にはそれぞれ仕事があって夜も遅かった。

              
                     くも1才の頃

そんな事情で、ニャンコたちの世話はあっさりとしたもんでした。トイレは3匹でひとつ、食事も一緒で1日2回限定。ただし夫婦の食事の時間は3匹の無心に負けて、わざわざ塩抜きを用意するほど甘やかしてました。まあ、食事の相手は多い方が楽しいので。

その3匹の関係については、保護者が気を遣ったことは一度もなかった。くもはわが家に来たその日から先住2匹にやさしく迎えられ、そして慕った。そのうち殆どの時間を2階の和室で過ごすようになっても、他の2匹との交流は続いた。とにかく平和で穏やかで手も掛からなかったので、ニャンコなんてそういうもんだと思っていたのです。

              
              くもとテツ(2階の和室にて、くも13才)

でもそれは結局、くもやテツやハナが他の世界を知らなかったというだけなんだよな。3匹がニャーやみうのようにもっと広い世界を経験していたなら、きっとわが家での生活も違っていただろう。彼らが外界を知らなかったおかげで保護者は楽できたけど、彼ら自身はそれで幸せだったのだろうか。その答えは、ニャーとみうがこれから出してくれるのかもしれません。

今回は取り留めのない内容ですみません。でも、このところお世話しているノラたちの行く末を案じて神経を擦り減らしていたので、くもの命日をきっかけに多少なりとも充電することができました。

              
              最後の入院する2週間前(くも15才)

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ニャーからのお知らせ

2018年02月18日 | ニャー
ニャーです。
自己紹介欄がリニューアルされてニャーが担ぎ出されました。
なんだかんだ言ってオジンとは以心伝心、よくわかってるつもりなんだニャ。
今回も1ヶ月ぶりの登場だけど、早速オジンの手伝いです。
書きたいことが溜まりすぎて手がつけられなくなったオジン。
代わりにニャーが近況を要約します。

               
        今日はオジンの半纏(はんてん)の上で1日寝てました

最近のオジンはお世話中の子ニャンたちのことで頭がいっぱいのようだ。
ダイフクがいなくなったり、テンちゃんの牙が抜けたり、くもの命日がとっくに過ぎたり、みうの病状しかりで他にも書きたいことが山ほどあるのに手がつかないとか。

ちび太は昼間は放し飼いで夜はケージの中。推定年齢は6ヶ月超になった。今のところ目の届く範囲内にいるけどこの先はわからない。それに、大きくなったちび太に何かと絡まれるテンちゃんがまったく安らげない。オジンは、この先里親さんが決まらなかったときの将来を考えているようです。

               
    毎日元気に遊んでいるちび太、夜は狭くなったケージの中で窮屈そう

黄チビと白黒チビは、保護の順番で悩んでいます。黄チビはだいぶオジン馴れしてもう抱けるようになった。いつも勝手口のそばにいて、開ければ中に入って来る。閉じ込めればパニクるけど保護は難しくなさそうだ。一方白黒チビは近寄ることはできてもまだ触ることすらできない。一度家の奥に入ってパニクって以来、警戒して奥までは来なくなった。一家の行動はまちまちで白黒チビの別行動も目立ち始めて、いつまで他の2匹と一緒にいるかもわからない。

オジンの悩みは、まず黄チビを先に保護してしまうかどうかです。黄チビを保護すれば白黒チビの保護がさらに難しくなりそうで、いなくなってしまうかもしれない。かと言って白黒チビが馴れるまで待てば、黄チビ保護の機会まで逸するかもしれない。

推定で5ヶ月ほどになるこのチビたち。親離れも無事にできたようだし、保護するタイミングはまさに今だとオジンは考えているんだけど、何だかんだぐだぐだして思い切りが悪いんだニャ。まったく何してんだか。 イエミケのR(リターン)もまだ悩んでいて、家に戻すかどうかなんてぼやいてます。

               
              黄チビは家の中でも余裕が出てきた

               
           オジンに興味はあるんだけどまだ怖い白黒チビ

               
                 ニャーと挨拶するイエミケ

そう言えば、黄チビにつけた住民票(首輪)が外れちゃったそうです。
オバンをはじめ多くの"その道"の人たちが反対するノラニャンへの首輪付け。首輪が引っ掛かれば命取りになりかねないというのがその理由だニャ。しかもオジンが使うのは安全装置になるワンタッチ式ではなくてピンバックルタイプ。オジンはこの点については注釈をつけています。ノラに付けるときは必ず"首輪抜け"できる緩さにすること。大人のニャンコの場合は冬場に太ることを考慮し、子ニャンの場合は成長を考慮する。だから首輪が抜け易いのは仕方がないんだと言ってました。でも、みうみたいにずっと付けてるのもいたけどね。

ところでオジンは、子ニャンたちの里親さん募集を始めるようです。今度は3匹一緒にもっと手広くやるんだと。家裏の2匹はこれからの保護だけど、里親さん候補が現れれば頑張る気力も湧いてくると言ってます。場所は千葉市なので、お近くの方は是非考えてもらえると嬉しいです。

まあニャーにしてみれば、やっとイエチビがいなくなったと思ったらまた誰か来るんだニャ。
そう言えば、イエチビは今頃どうしてるかな。
目障りなヤツだったけど、運動会やったりしてそれなりに面白かった。
何となく懐かしいです。

               
                 イエチビとはよく遊んだニャ

今回はオジンの代弁に努めました。
えっ、ニャー?
もちろん元気いっぱいです。
最近はみうに一発ぶちかましたろうと思ったときも、寸止めしてます。
みうはびくびくしすぎでつまんない。
あーあ、何か面白いことないかニャー。

               
              家の中は退屈なのが玉に瑕なんだニャ


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