今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

店の子になったテンチビ

2019年04月27日 | レオ(テンチビ)とココ
テンチビは店の子になったつもりのようです。
昨年の秋、店の子志願だったモドキがもう少しで乗り越えられなかった壁、スタッフを信頼するという壁を、テンチビはどうやら乗り切った。毎日殆ど店の中で過ごしています。大変よく寝る猫で、昼はBYの物陰で夜は床下を抜けて観葉室に入り込んで寝ています。そして目を覚ますと「メシくれー」だの「遊んでくれー」だのピーピー鳴いて大変うるさい。


朝はまだ観葉室で寝呆けて


昼間はBYなどの物陰で

しかしまだ、かつてのニャーやシャッポのように看板猫の域には達していない。お客さんが近寄れば逃げ回っています。もっとも懐いているのは自分(オジン)で、他に誰もいなければ傍に来て足に絡みついてくる。でもこっちから触ろうとするとさりげなく身をかわす。やっぱりまだ怖いのかな。事故で亡くなったときのチビくらいの感じだろうか。


事務所にて (トイレはテンちゃん用の)


足元に絡み付いて「遊んでくれ~」

テンチビが現れたのはまだ寒い盛りの2月下旬。図体は大きいけど推定まだ1才くらいの若猫です。ノラの子にとって最も難関だった初めての冬を生き抜いた。この店が少しでも役に立ったのなら何よりです。しかしこれからは新しい試練が待っている。それは人間との距離感を体得すること。お店はこれから繁忙期のピークを迎え、お客さんで賑わいます。


ギフトコーナーへの通路で"通せんぼ"
(かつてのシャッポを思い出させる)

ここまくれば、こちらもテンチビ保護プログラムの開始だ。先日は来るべき繁忙期に備えてテンチビに住民票を発行しようと試みたけど(名入り首輪の装着)、捕まえただけで思わぬ反発にあって失敗。やはり抱かれることにはまだ抵抗があるようだ。あれ以来何となく警戒されているのですが、諦めずに次の機会を模索中。


リアルな猫の置物?
(小物展示コーナーの奥で・Yさん撮影)

店にはテンチビの他にミケチビやたまにモドキもやって来ますが、うまく共存しています。まだ遊びたい盛りのテンチビなので、この2匹の存在がむしろ刺激になっているようだ。日頃の行動がまったく把握できないミケチビやモドキと違って既に店の一員となったテンチビ。今のところ店の周辺にいるようだけど、行動範囲を広げてかつてのチビのようにSCの擁壁から落ちたりすれば戻れなくなるし、また事故にも遭いかねない。


ミケチビにはまだ遊んでもらえない(K君撮影)


そのうちツーショットも夢じゃない?(K君撮影)

なるべく早くに保護して、店でリード暮らしかわが家に迎えるか、そして何とか里親さんをみつけてあげたい。それに、当面の名前ももう少しちゃんとしたのを考えてあげないとね。

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仕事にならん!

2019年04月25日 | ニャー
秀でた知能でわが家では敵なしのニャー
店では敵なしだった元番長テンちゃん
この2匹の相性が最大の懸念だった
それが・・・



ニアミスしても挨拶こそしないけど
一瞥しただけで素通り

自分の居場所に相手が来ても
気にしないでそのままくつろぐ

まるでお互いに敬意を払っているようだ
猫にもこんな関係ってあるんだな

それにしても・・・
連休前に整理したい資料があるのに

これじゃあ仕事にならん!


(上から;ニャー、テン、シロキ)


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迷っちゃったの?

2019年04月23日 | その他・一見さん
すっかり暖かくなりましたね。
この冬は黄色と黄白くんの喧嘩騒音に悩まされ、かと思えば(多分新顔ちゃん目当ての)発情鳴きに悩まされ、例によって落ち着く暇がなかったです。しかし4月になると黄色系ニャンたちは来なくなった。暖かくなると見なくなる動向はソトチビに似て、やっぱり黄色系はソトチビと同じ本拠地なのかな。でもそのおかげで、家裏では顔白くんと新顔ちゃんが落ち着いた。


最近は姿を見せてくれるようになった新顔ちゃん(再掲)

ところが4日ほど前のこと。顔白くんが突如として恋狂った??
突然、家の周辺で「ワオン、ワオン」という鳴き声が。勝手口から見ると顔白くんが逃げていった。「えっ、顔白?」 クルルルという喉を鳴らす発情鳴き特有の感じではなかったけど、あのけたたましい鳴き方はまず間違いない。考えられるのは新顔ちゃんに対する顔白くんの発情だ。それにしても今頃になって? それにあの大声は? 普段はとても声の小さい2匹なのです。

顔白くんは家の周りをウロウロして、その声はいつまでも止まらなかった。やはりそうだ。新顔ちゃんが現れるのを待っているのだ。ご飯を食べたい新顔ちゃんは、おそらくどこか家の近くに潜んでいるに違いない。それで顔白くんも離れない? それから夫婦は出かけ、昼過ぎに帰って来るとまだ鳴いていた。それが家の近くで聞こえたりどこか遠くから聞こえたり、その範囲は広がっているようでした。

顔白くんは家の周辺では妙に積極的で、リビングの窓外から中の猫たちに盛んに何か話しかけていた。家裏でご飯を出しても落ち着きがなく食べるどころじゃない様子。「こりゃ完全に狂っちゃたな。」 夫婦は猫嫌いのご近所を気にするばかりだった。その日、新顔ちゃんはついにご飯にありつけず。日暮れ時になってようやく声もおさまり、同時に顔白くんも姿を消した。どうやら新顔ちゃんが諦めて帰ったのだ。そう思った。

次の日、自分が非番で家にいると朝からまた鳴き声が。しかしその声は潰れたようなしゃがれ声になっていて、遠くで聞こえたり近くで聞こえたり。その後も、前日ほどではないけど断続的に鳴き続けた。顔白くんは2度ほど家裏に来てご飯を食べ、その隙をついて新顔ちゃんも2回食べた。夕方になって顔白くんの3回目の食事中、勝手口の換気口から見るとしきりに後ろの方を気にしている。扉をそーっと少し開けて外を見た。顔白くんの2mくらい後ろに、新しい猫がいたのです。


顔白くんは当家の猫たちにも興味津々

少し痩せた感じの、まだあどけなさの残る若猫でした。キーやクウと同じ1才を少し越えたくらいか。全体の模様や顔立ちとやさしい目つきは新顔ちゃんに似ていて、ピンと立った大きな耳がクウと似ている。顔白くんがその若猫を気にして反対方向に逃げていくと、残ったご飯には目もくれずに若猫が追いかけていった。やがて、遠くの方でまた潰れた声が鳴り響いたのです。

それで理解できました。鳴いていたのは顔白くんじゃなくて若猫だったのです。若猫は顔白くんにすがりたかったのだろう。かつてイエチビがニャーに、ちび太やテリーがテンちゃんにすがったように、不安で仕方なかったのだ。そう、発情鳴きだなんてとんでもない。若猫は自分の所在をどう納めればいいのかもわからない、不安に満ちた迷い猫だった。

レトルトをお皿に盛って庭に出ると、家裏で若猫に出会った。若猫は一瞬逃げたが、少し離れて振り返りこっちを見ている。なるほど、この子は脱走か捨てられたか、いずれにしても飼い猫だったんだ。お皿を置いて離れると、若猫は少し食べて消えた。その夜に置き餌をしたところ、夜半に若猫が食べているのが見えた。(トイレの窓から盗み見) その夜にもう一度置き餌をすると、朝には半分ほど減っていたが誰が食べたかは不明。

それからの2日間は若猫の姿は見えず声も聞こえず、置き餌に口をつけた痕跡もない。若猫がどこかに行ったのか、それとも家に帰れたのか、気にはなっても調べる術がありません。当家でもキーに脱走されたばかり。キーは無事に帰ってきたけど、それはあの若猫と紙一重の結果に過ぎない。


迷い猫ちゃんは無事に帰れたのだろうか

子猫はかわいい。今は空前の猫ブーム。ノラの子猫も家の子猫も何の変わりもありません。かわいいと思ったらもう一歩進んで、彼らの過酷な運命について知ってもらえたらと思うのです。

近いうちに改めて、ノラの子猫の運命について書いてみたいと思います。

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屋根の上のクウ

2019年04月21日 | リン(旧イエミケ),クウ,キー
さて、当家の屋根については過去記事「屋根はいいニャー」をご参照下さい。2階のベランダから屋根に出られるのですが何と言っても最高の日当たり場所、かつての3匹組(ハナ、テツ、くも)にとってはとっておきの憩いの場でした。しかし身体能力の高いニャーが2度ほど地上に下りて脱走。それ以来、猫たちにとってこの憩いの場は出入り禁止となっています。

ところで話は変わって、先日キーが脱走してから1週間くらい経った日のことです。その日は妻が非番で、自分が帰宅したのが20時頃。帰宅すると猫たちの様子を確認するのが日課です。でもクウがいない。家中どう探してもいない。妻に尋ねると最後に見たのは11時頃だと言う。夕食のときも出てこないからどこかで寝てるのかと思ったと・・。 そののん気さに呆れた。確かに猫はよく寝るけど、長くても3時間もすれば目を覚ます。ましてやクウが夕食に出てこないなんてあり得ないのに。


相変わらずのツウィンズ(クウ・左とキー)

いよいよクウの脱走を認めざるを得なくなった。昨春の大脱走のときもそうでした。保護者夫婦の注意力の波なのかバイオリズムなのか、2度あることは3度ある。あの時以来安定していたのに、先日キーの家出騒動が起こると早速続いたのです。しかも今回はいつどこからどう出たのか心当たりすらない。その日の妻の行動を細かく確認して、やはり玄関から出た隙に一緒に出てしまったとしか考えられなかった。出てから時間も経っているし、しかも人馴れしてない野生児のクウ。それでも帰ってくるとは思いつつも、やはり大変なことになったぞと。

それで結局、もう手馴れたマニュアル通りにトイレ砂出してカリカリ出して、その夜に限って最近は殆ど見ない黄色くんがいたのでカリカリあげて帰ってもらって、夜は勝手口ドア開け作戦を実行しました。クウはキーと違って外では鳴かないので、こっちから気付くということがまずないのです。迷惑だったのは他の猫たち、それぞれの部屋に閉じ込めて我慢してもらいました。自分も覚悟の徹夜だった。


翌日の明け方にクウを探すキーも、外を眺めることが多かった

でも結局、クウは気配すらなかった。翌朝妻が店に出勤した後も自分は家で待機した。10時頃になって、自分の部屋(2階の和室)でうとうとしていると、キーが窓辺でやけにうるさい。ふと見ると、何とベランダにクウがいた。慌てて窓を開けて中に入れようとすると、クウは屋根へと逃げていった。クウは妻が洗濯物を干したときに、一緒にベランダに出て締め出されたのだ。


屋根の上のクウ (写真中央やや左)
※ピンボケは携帯の限界でスミマセン

それで作戦を変えて、和室の押入れの天井にある点検口を開けておいた。実は屋根の奥から2階の天井に下りられるのです。前夜も何度か2階でトンという音がしたのは、クウが天井に下りた音だったのだ。それから1時間もしないうちに、クウは点検口から自力で帰還しました。まあ、クウも身体能力の高い猫。一晩屋根にいて地上に下りなかったのはラッキーだったのかもしれません。


クウの後方から2階の天井に下りられる

まったく、老夫婦の保護者は危なっかしくて見てられない、などと言うなかれ。日に日に落ちる注意力と俊敏性。車の運転と同じで、そのことだけはしっかりと自覚し続けなければいけません。 ところで、先に書いた2度あることは3度あるって・・。そう、今回のクウの騒動は2度目です。そして実は、3度目もあったのです。

クウ騒動の直ぐ後、外ニャンにご飯をあげようと勝手口を開けた途端にキーが一気に飛び出した。今度ははじめから狙っていた確信犯でした。そのときは2時間ほどのドア開け作戦で帰ってきたけど、何のケレン味もなく当然のように外に出ようとするキーは、当面は要注意猫となりました。 いやはや、やっぱり危なっかしくて見てられない??

愛猫の家出にはくれぐれも気をつけましょう。自分も、家猫ではなかったけどシャッポに失踪されたときは(無事にたいする)不安と後悔と自責の連続だった。あの胸苦しい日々を、忘れることはできません。


悪ガキ同盟(遊び仲間)のちび太・右と
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余命 ~命を考えさせる猫~

2019年04月18日 | (故)テン
テンちゃんの近況です。
テンちゃんのことを書くのは正直言ってつらい。病状(検査値)や年齢から慢性腎不全の末期と診断され、ネットやもろもろの本で調べても、その平均余命はもって200日というところ。テンちゃんはこの夏を越えられない可能性が高いのです。

しかしテンちゃんはまだまだ元気。リードフリーのわが家では音も立てない素早い動き。高いところも大好きです。ちなみに、他の猫たちとは不干渉主義でうまくやっています。これまで一切のトラブルなしはむしろ優良ニャンコの域だ。食欲も増して、往年と較べれば半分もないけど、みうのような少食猫よりは食べている。しかし体重は減る一方で、直近ではついに3.7kgまで落ちました。


最近は冷蔵庫の上がお気に入りの居場所

唯一の悩みは輸液嫌いなこと。家で老夫婦が相手ではまったく言うことをきかず、病院でも次第に抵抗を増してきた。そのうち看護師さんの手にも負えなくなって、ついには若い新人の先生を相手に大暴れ。しかも2回続けて繰り返したので、"要注意猫"のレッテルを貼られてしまいました。家でトライしてもまずダメなので、1日か2日おきに通院してベテランの先生に施してもらっています。

「本当は1日に1回か2回は必要なんだけどね」と先生。まだ食欲があると言うと「不思議だ」を繰り返しています。ただ、輸液なしで3日目になるとさすがに動かなくなって、食べるどころか水を飲んでも吐いちゃう始末。輸液が命綱になっていることは明白です。


家でも日光浴が大好き (右はみう)

ところで移動が大嫌いだったテンちゃんでしたが、この問題はすっかり解決しました。もともと横から押し込み式のキャリーケースを断固拒否、そのためスポーツ用のバッグで運んでいました。当初は落ち着いていたテンちゃん、そのうちそのバッグも拒否するように。今にして思えば、やはり外が見えないので怖かったらしい。それで横と上から入れる専用のソフトバッグを購入。今ではそれがお気に入りになって、移動じゃなくても何かと自分から入って休んでます。これで保護者は救われた。


お気に入りのケースの中、病院の待合室にて

先生は言います。「こんなに輸液嫌いの猫を、果たしてここまでして延命するかどうか。何が猫にとって幸せかなんてわかんないよ。」 通院と大嫌いな輸液のストレス。そのストレスに見合った余生じゃないと、テンちゃんにとっては割りに合わないというわけだ。そして、それを判断するのが保護者の役目だと。

しかもノラ保護の観点から言えば、テンちゃんに要している時間や手間やお金をまだ外にいる連中に回せば、直ぐにでも救いの手を差し伸べることができるかもしれない。1匹でも多くのノラを救うためにはある程度の妥協も必要だろう。家の子志願のノラたちから、「不公平」だ「差別」だと訴えられても仕方のない状況だ。

でも、だからって、テンちゃんを見放すなんてことできますか・・・??

こと命に関する限り、"総論"なんてものはあり得ない。個々の命を十把一絡げにして話すなんて、暴論に過ぎると思うのです。何故ならテンちゃんの命は、他の何物にも代えられないからだ。 かくしてわが家は、テンちゃんが「もういいよ」と言うまで、いや、弱気になったときは励ましてでも、最後の最後までお付合いすると決めているのです。


暖かくなった今日この頃、緑になった店裏の草むらにて
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