>>>>>> ENTER AT YOUR OWN RISK !! <<<<<<

流れ流れてきた此処は、終の棲家にふさわしいのか?入ってみなきゃ分からない、それがリスク。

蜜のあわれ

2016年04月08日 09時58分20秒 | 映像事
詩や俳句、随筆などさまざまなジャンルの作品を残した作家・室生犀星が、晩年の1959年に発表した会話のみで構成されたシュルレアリスム小説の古典を、「生きてるものはいないのか」「シャニダールの花」の石井岳龍監督のメガホンにより映画化。自分のことを「あたい」と呼ぶ愛くるしい赤子と、赤子から「おじさま」と呼ばれる老作家。親子以上に年の離れた二人だが、とめどない会話を交わし、夜になると体を寄せ合って寝るなど、仲睦まじく暮らしていた。赤子はある時は女(ひと)、ある時は真っ赤な金魚と姿を変えるが、普通の人間には彼女の正体はまったくわからない。そんな中、老作家の過去の女が幽霊となって現れた。赤子役を二階堂ふみ、老作家役に大杉漣。幽霊として登場する過去の女役を真木よう子が演じる。by 映画.com

二階堂さんが「とても良い」

真木さんも「とても良い」

大杉さんは「良い」

永瀬さんは「まぁまぁ良い」

高良さんは「普通に良い」

韓さんは「微妙に良い」



石井さん作品は初めて観るが「いまいち」です。

おそらく初期の頃の「狂い咲きサンダーロード」「爆裂都市 BURST CITY」「逆噴射家族」等のイメージが熟成・変容されてしまったからだと思います。

もっとソリッドで破壊的・耽美的映像を期待しすぎたからなぁー。

石井さんももう60歳近いし。





この作品は出演者で持っているように思いました。

真木さんを真木さんとして認識しながら見たのは初めてですが、非常に良い役者さんでした。

大杉さんはピンク映画出身の方だったんですね、こちらも初めてです。





これは恋愛映画であると認識している。

水の効果音を全編でまんべんなく使っていただきたかった。

「なんかいい映画見た」感じにさせられました。

アゲハ 女性秘匿捜査官・原麻希

2016年04月08日 08時53分04秒 | 読書事
吉川英梨さんです。

短編集以外では初読です。

短編集でこのシリーズの1作を読んで「悪くない」と思っていたので読んでみました。

警視庁鑑識課に勤める原麻希は、ある日、子供を預かったという誘拐犯からの電話を受ける。犯人の指示のもと、箱根の芦ノ湖畔へと向かった麻希だが、そこには同じく息子を誘拐されたかつての上司、戸倉加奈子の姿があった。殺人現場に届く「アゲハ」からのメッセージの意味は? 誘拐は、麻希と加奈子の運命を変えた八年前の事件が関係しているのか――?
女性秘匿捜査官・原麻希が社会の闇に挑む、長編警察ミステリー。 by Amazon



普通です。

結構貶めている書評もあるようですが、まだ新人さんですし(この頃は、です)。

これは作品の瑕疵ではないが、登場人物の少なさとこの後シリーズものとなっていくという情報で、犯人がかなり限定されてしまったのが惜しい。

文章も読みやすいし、ミステリとしての致命傷もなかったが、主人公の環境が特殊すぎるのもなんだかなぁ。

他の警察ものの情報とちょっとずれている表現もあるし。

次作も買ったので一応期待しています。



でも、宝島社の分類は「宝島社文庫 『日本ラブストーリー』大賞シリーズ」です。

あんまりラブストーリしていないけど。




誰も僕を裁けない

2016年04月08日 08時21分04秒 | 読書事
早坂吝さんです。

4冊目です。

前作はあまり…、だったのですが、今作は、

「私が読みたい」

作品になっていた。

淫行条例の辺りから、

「まさか、それだけじゃないよね」

って思いながら読み進めたのですが、さすがに早坂さんです。

ちゃんとひねってます。

次作も読む予定です。

今作の難点は表紙のらいちに偽情報が入っていることですね。



閑話休題。

最近私が買う本はどの本も表紙が

「ライトノベル仕様」傾向になっている。

時代とはいえ、何とかならんものだろうか。

おそらく20年後には、違う流行が来ていてライトノベル系は駆逐されているはず、と予見しておく。