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流れ流れてきた此処は、終の棲家にふさわしいのか?入ってみなきゃ分からない、それがリスク。

スワン~女性秘匿捜査官・原麻希

2016年04月18日 01時28分47秒 | 読書事
吉川英梨さんです。

はらまきさんの2冊目です。

う~ん、なんだかなぁ。

犯罪レベルと主人公の環境があっていません。

警察組織を軸にした場合、純然たる縦社会があるので逸脱できません。

その中を掻い潜るぐらいは権力者ならできるでしょうが、

「所轄の巡査部長」にできることなどなにもありません。



1作目は自身がターゲットだったので何とか形は付きましたが、今作は…。

読みやすい文章と破天荒な事件で1時間半のテレビの刑事もの原作としては合格点レベルのものだと思いました。


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桐島教授の研究報告書 - テロメアと吸血鬼の謎

2016年04月18日 00時53分21秒 | 読書事
喜多喜久さんです。

新シリーズです。

って、言うか、シリーズのような気がするレベルでなく、続いているはず。

だって、設定が「あれ」なのに何にも突っ込みがない。

普通、超常現象があったら、それはとりあえず究明に走るだろ、普通。

が、完全無視。

きっとこういうのを「ライトノベル」ていうんだろうな。



以前、ライトノベルって「考証しない小説」って自分で括ってみたことがあった筈。

それでいくとこれは立派な「ライトノベル」

私はできれば「本格ミステリ」が読みたい。

私はできれば「面白い本格ミステリ」が読みたい。

私はできれば「面白くて読みやすい本格ミステリ」が読みたい。

ライトノベルでも「面白くて読みやすい本格っミステリ」だったら良いのに。

ジャンルは問わない。

面白ければ。それで良い。









が。

今作は、微妙すぎるし、設定が全く生かされていない。

シリーズが多くなると最初の設定と違っていたり、設定が破たんしたりすることはよくある。

「銀河鉄道999」は単行本の2巻目で「美少女メーテル」から「美女メーテル」となり、鉄郎との身長差や顔の造形が大転換していたし。

でも。

これは。





普通

特異な設定をする場合。

それを基に話が転換・拡散・変異する。

特殊能力然り、時間移動然り、性格転移然り、キャラクタ設定然り。

その他多くが「為にする」要素を含んで「特異な設定を掲げて」いるのですが、この巻では特異は提示されているが最後までそれは放置されています。

あれだけ特殊な設定で全く踏み込まないなんて…。

まぁ当たり前に次があるとは思うんですが、こういうのはどうだかなぁ?

喜多さんの各話は普通に面白いので次も読むと思うが…。