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流れ流れてきた此処は、終の棲家にふさわしいのか?入ってみなきゃ分からない、それがリスク。

探偵の鑑定Ⅱ

2016年04月19日 23時38分31秒 | 読書事
松岡圭祐さんです。

前回の「探偵の鑑定」を私は酷評していたはず。



今回は、

「閉店セール?」

っていうくらい松岡キャラてんこ盛りです。





もともと、松岡さんは小学館文庫「千里眼シリーズ」で成功を収めていたはず。

続いて角川文庫で「万能鑑定士Q」「特等添乗員α」シリーズを展開。

昨年に講談社文庫から「探偵の探偵」「水鏡推理」シリーズを出しています。





ちょっと前に思っていたんですが。

松岡さんは「気に入らない環境になると出版社を変えるのかな?」って。

でも、今回は「KADOKAWA」「講談社」の両キャラクタが総勢レベルで登場しています。

KADOKAWAとの線は切れていないようだ。



今作を読んでいて「岬美由紀」さんが出てきたらどうしようって正直思った。

だって「千里眼」シリーズは読んでいないんで。

出てきてあれこれ言われたら、古い本を探して読まなきゃいけないかなぁって思ったけど。

さすがに古本屋さんは探さない。

良かったよ。



講談社作品は粗が多いので、水鏡推理を読んだらもう終わりにしようと思います。

その可能性はすでに考えた

2016年04月19日 01時02分11秒 | 読書事
井上真偽さんです。

2作目です。



びっくりです。

テイストが前作とは全く違っております。

今作は、極限状況の「孤島・館」ものを主題に、否定の連続に尽きる美しさを求めた作品かと思います。



10年も前の自殺・惨殺事件の生き残りの「真実」を追求しない、ロジカルでの否定合戦である。

こんなロジカルな純粋本格ミステリに特化しようという例は、鯨統一郎さんの「なんちゃって究極」系以外読んだことがない。

満足か?

といわれれば「アレ」ですが。

ロジカル具合は押し寄せてきています。




ここで一句。



「人は人、神ではないが故に紙、紙に書かるるものは加味なり」