>>>>>> ENTER AT YOUR OWN RISK !! <<<<<<

流れ流れてきた此処は、終の棲家にふさわしいのか?入ってみなきゃ分からない、それがリスク。

遠まわりする雛

2016年09月04日 00時38分02秒 | 読書事
米澤穂信さんです。

古典部シリーズ4作目です。

今作は短編集です。

米澤さんはとにかくねちっこいです。

米澤ファンの人はそう感じない方も多いと思いますが。

何と言ったら良いか判らないのですが。



登場人物の設定と、物語世界に閉塞感があると感じてします。

でも、それって作品を落としているわけではなく、プラス方向に持っているようではある。

上手く言えないが、悩みを抱えた少年たちが、謎を解き、乗り越え成長していく、

みたいな形を取ってはいるが、自分の抱える「青春時代」の悩みのすべてが現実的に解決するわけではない。

キャラクタも立っているし読みやすいので読んでいるが、今度読むのは別方向に進んでもいいのかも。


クドリャフカの順番

2016年09月04日 00時20分51秒 | 読書事
待望の文化祭が始まった。だが折木奉太郎が所属する古典部で大問題が発生。手違いで文集「氷菓」を作りすぎたのだ。部員が頭を抱えるそのとき、学内では奇妙な連続盗難事件が起きていた。盗まれたものは碁石、タロットカード、水鉄砲―。この事件を解決して古典部の知名度を上げよう!目指すは文集の完売だ!!盛り上がる仲間たちに後押しされて、奉太郎は事件の謎に挑むはめに…。大人気“古典部”シリーズ第3弾。 by Amazon

米澤穂信さんです。

評にもあるように古典部シリーズ3作目です。

っと言っても、3か月以上前に読んだ本の内容の80%くらいは忘れてしまう私です。

読みだして、そう言えば、っていう箇所散見。

でも、

私、気になります。

今これを書いていて、Amazonに出ている評がずれていることぐらいはわかる。



基本的に奉太郎さんは、効率よく事を運んでいて、部員も「盛り上がっている」わけではない。



今までも米澤作品の読後感は「超はっぴぃ」ではない。

ちょっと燻ったもやもやが残ることが多い。

決して、粗が見逃せないとか、設定がおかしいとか言うのではない。



兎に角、作品世界が暗いのだ。



同感の方には伝わると思うが、青春ミステリに微塵も不安な要素を感じていない人には私のもやもやは伝わらないだろう。