監督:中島哲也 出演 役所広司:藤島昭和 小松菜奈:加奈子 妻夫木聡:浅井 清水尋也:ボク
二階堂ふみ:遠藤那美 中谷美紀:東里恵
妻の不倫に激怒した刑事が暴行事件で退職。今は落ちぶれ果てたが、元妻から「娘が失踪した」との連絡を受け探索に乗り出す。彼女の過去を調べるうちに娘のイメージが瓦解する。知られざる娘の現実を辿っていくうちに見えるいくつもの罪。追求していった先には…。
Yahoo!や映画.comのレビューを見て、行く気が無くなったが。
あまりの酷評ばっかりなので、あえてパスせずに見てみた。
話の内容が少々分かりづらく、絵的にも残酷描写が多い。
これは興行的にはマイナスポイント。
出てくる役者さんが皆、良い演技をしていて好感が持てる。
一番ダメだったのが小松菜奈さん。
新人さんなのでか、演技が固い。
中島さんは徹底的に求める監督だって聞いていたのに、小松さんには求めなかったらしい。
小松さんが出てくるとそこだけ空気が違う。
褒めているのではない。
下手なのだ。
この映画の一番ダメなところだと思う。
今回期待したのは、二階堂ふみさんと橋本愛さん。
二階堂さんは「普通の役」だったためか期待以上の良さは感じられなかった。
橋本さんは「役柄通り」としっかり演じていて小気味よい。
意外だったのは、妻夫木聡さん。
今まで特に印象もなく何となく単なる二枚目俳優だと思っていたんですが、今回の刑事役は非常に良かった。
へらへらし続ける役柄を最後まで貫き通している脚本もすごいが、完璧にこなしているいる妻夫木さんはそれゆえ、浅井刑事の怖さを伝えることができている。
残酷描写云々とか、映画のレイティングがおかしいとか、レビューで描いても意味無いでしょ。
映画は話と演技で評価すべき。
それを決めるのは監督の腕。
それを評価するのが観た人。
どちらかというと好きな、十分合格点の出せる映画でした。