先週、徳島市で開かれたNIE全国大会徳島大会のテーマは「よい紙民[しみん]になる」。
「紙民」は新聞に親しむ「民」と、さまざまな社会問題の解決に力を合わせて当たる「市民」をかけた造語で、初めて登場した。
教育現場での新聞活用を推進するNIE(教育に新聞を)活動は、新聞に親しむことを通して民主主義社会を支え、発展させる人材の育成も目指している。
記念講演した英オックスフォード大の苅谷剛彦教授は「自分たちがやってきたことを相対的な見方で捉え直し、次のことを考える。これは民主主義の永遠に終わらないサイクル」と説いた。社会が成熟するためのサイクルである。
その一端に身を置いていると市民が自覚するのを手助けする役割を新聞は担っている。作り手側の責任は重い。読者と一緒に「よい紙民」を目指したい。
静岡新聞「大自在」
2014年8月7日付け(朝刊)
「紙民」は新聞に親しむ「民」と、さまざまな社会問題の解決に力を合わせて当たる「市民」をかけた造語で、初めて登場した。
教育現場での新聞活用を推進するNIE(教育に新聞を)活動は、新聞に親しむことを通して民主主義社会を支え、発展させる人材の育成も目指している。
記念講演した英オックスフォード大の苅谷剛彦教授は「自分たちがやってきたことを相対的な見方で捉え直し、次のことを考える。これは民主主義の永遠に終わらないサイクル」と説いた。社会が成熟するためのサイクルである。
その一端に身を置いていると市民が自覚するのを手助けする役割を新聞は担っている。作り手側の責任は重い。読者と一緒に「よい紙民」を目指したい。
静岡新聞「大自在」
2014年8月7日付け(朝刊)