昨日、東京に雪が降った。今朝、都民は軽いパニックになっている。
私もそうだが予想外のことが起きるとつい腹を立ててしまう。しかし、不都合なことが起きたからといって、いちいち怒っていたら、本当の危機のとき、うまく対処できない。
都会は脳化された社会である。つまり、街自体が合理的意識で作り上げられている。自然もコントロール可能なものとして扱われている。だが、自然はコントロール不可能である。コントロール不能な状況が、たまにしか起きないので、それを忘れてしまう。
想定外の状況下では、生命、身体に危険が及ぶ。私たちは肉体的、精神的に厳しい状況にさらされる。恐れ、不安、疲労、怪我、など。
しかし、このような非日常的状況にこそ、自分の傾向、問題点がよくわかる。すぐに怖がってしまうのか、大丈夫と過信してしまうのか、判断力が欠如しているのか、それとも精神的には動揺しないものの身体的コントロールに問題があるのか。
私たちには普段は気づかない特徴的な問題点が必ずある。そのことがわかっていると、ずいぶん対処が楽になる。だから、今回のようなちょっとした危機のときに、自分の傾向を知ることが、本当の危機のときに役に立つ。
私の場合は、過信→失敗→極度の不安という流れになりやすい。だから、何か起こったら慎重に対応することで問題なく危険を回避できることが多い。
あるがままの状況を受け容れ、自分を知ることが危険回避にとって重要である。