まず、食欲について。
空腹になるイライラし、満腹になると満足する。それは、脳幹の付近にある視床下部の働きである。
視床下部には、食べろと指示を出す摂食中枢と、食べるのを止めろと指示を出す満腹中枢がある。
どちらの中枢を刺激し指示を出すのは、ブドウ糖である。
ブドウ糖の量が減れば摂食中枢を刺激しお腹がすいたと感じ、ブドウ糖の量が増えれば満腹中枢を刺激し満腹になったと感じる。
このサインを無視して、過度なダイエットをし続けると、視床下部の機能がマヒして、拒食症や過食症などの摂食障害になる。
食欲と性欲の関係について
食欲中枢と性欲中枢は、1,5ミリくらいの近いところにある。それゆえ、お互いに影響を受ける。ただ、男女間で微妙に異なる。
男は、性欲中枢と摂食中枢が並んでいる。
つまり、男は、空腹になると性欲が高まることになる。
これは、空腹になって生存が脅かされたときに、子孫を残そうとすることと関係している。
だから、男は腹が減ったらムラっとするようにできている。
これに対し、女は、性欲中枢と満腹中枢が並んでいる。
つまり、女性は満腹になったら、性欲が高まる。
これは、女性は満腹になって体の状態がいいときに、子孫を残そうとするからである。
だから、女性を口説こうと思ったら、食事に誘うのが効果的で、これは科学的に根拠がある。
逆に、夫や彼氏の性欲が衰えたと思ったら、少し食事を少なめにして飢えさせたほうがいい。