100ページ程度の薄い本。30分くらいで読み終わる。書いてあることもそれほど難しくはない。
しかし、超ロングセラー。シンプルであるがゆえに、力強い。
イタリアの社会学者・パレートによると、人は、大きく2タイプに分けられる。
投機的な人とカモになる人。
カモになる人は、型にはまった、着実にものごとをやる、想像力に乏しい、保守的な人間で、投機的な人々によって操られる人たちである。
投機的な人とは、新しい組み合わせの可能性について常に夢中になっている人である。
ヤングによれば、アイディアとは、既存の要素を組み合わせることであるから、投機的な人とは、アイディアを生みだす人といえる。
既存の要素を新しい1つの組み合わせに導くためには、事物と事物の関連性を見つけ出さなくてはならない。
ある知識を個別に深く有していても、それだけではアイディアは生まれない。
それが、類似した別の事実と結びつく事によって、新しいアイディア、概念が生まれてくる。
アイディアを生みだす5つの段階
- 資料の収集、とにかく集める。
- 集めた資料を心の中で何回も咀嚼(そしゃく)すること。
- 無意識が仕事をするのに任せる、つまり、何もしない。
- アイディアの誕生 ニュートンがりんごをみて引力を発見したようなこと。
- 現実の有用性にあわせて、アイディアを具体的に展開させること 。
簡単のようだが、行うのは難しい。