これまで 使うピックの種類や素材などに関しては能書きを書いてきたが、、このチェックアップシリーズではまず ピッキングそのものについて書いてみよう。
この部分は結論から言えばなんでもありの一言で、各自好きにやればいいだけなのだが、、そういっちゃ身も蓋もない、、何とか、そういやそうだねという話をしよう。
秘伝1
ピッキングに関しては、色々な人が色々なことを言い続けてきたが、僕が思う大事なポイントのひとつに、ひとつの弦を引く回数があると思う。 一つの弦に対して何回ピッキングをするか?
そして、次の弦に行く時に如何に自然に良い音で滑らかに行くか?
それには どうしたらいいのか?
ここに良い例がある、、たとえば、Cのスケールを6弦8フレットから始めるとしよう。 運指はどうでも良い、、ここではお好きにとしましょう。
ポイントは もっとも良い音がするであろう、仰角45度にアイアンを、、いや、もとい、ピックのサーフェイスをあてがい、(弦に対してね)引っかかるでもなく、又、こするでもない良いアングルに右手をセットしたとしよう。
ダウンビートは8時から、、いや、ダウンビートのピッキングはこれで最高だ。右手のダウンだけにて全てを弾くならここで話は The End ドアーズだ。
しかし、そんなことができるのはこの世の中にバーニーケッセルただ一人だろう、私を筆頭にそんなことは物理的に厳しい。あ、ビレリラグリーンがいたか。(笑)
いきおい、アップピッキングをどこかで使わないといけなくなる。ここが話を難しくした最初の理由、、プライマリーリーズンだ。
スケールを弾くんだったな、、そう、、弾いてみよう。 ドーレー と来てミーで5弦に下がる(移る)良い調子だ、、おっと、、4弦ラがひっかっかたぞ、、そうアップダウンで弾くとここはアップなのだ。 仰角45度じゃアップはきつい、、ここが思案6ぽう、、各自の工夫の分かれ道なのだ。
オルタネイト ピッキングの弊害! もしあくまでもオルタネイトにこだわった場合、結果はどうなるか? それしかできなくなる。(これは実に本当は危険なのだ) あるいは もっと危険なのは知らず知らずにフレージングに上に書いた弦の移動とアップダウン2(偶数)の呪縛から逃れられなくなり、いずれにしても手癖と呼ばれるものに縛られる確立が多くなるかもしれない。
手癖が多くて、、などとお嘆きの方は、レコード聴いたりとか、フレーズの研究とか、単純に練習したりとか、、色々試す前にまずこの物理的真理、、ピッキング2、偶数と弦の移動、この関係がフレーズつくりにもたらす自然な、暗黙的影響についておさらい研究したほうがベターな結果を引き出しやすいかもしれない。
運指変えればいいんじゃない? これははっきり言うとモグラの目だ、、ひとつの弦で2回弾こうが3回弾こうが どこかで同じ不備が出てくるのだ。
名人の一人が開発したこのジレンマに対するベター(ベストじゃない)な対処に以下のピッキングがある。ジャズギタリストのジミーブルーノ発案だ。
Cのスケール DUDUDDUDDUDDUDU 見難いだろうか? やさしい私は大きくしちゃうもね。
D U D U D D U D D U D D U D U 下からの帰りが
D U D U D D U D D U D D U D D ほとんど同じだ、、
この理屈は弦を変わるときは何があろうとダウンから始めると言うことね。 上に書いたのはひとつのパターンだけど、符割によって色々工夫すればいいんだけど基本的アイデアは同じだ。 ただ、オルタネイトを練習しすぎて血や肉になってしまった人はこれはできないと思う。よって他の方法をおすすめする。
例えば、僕はいつからか自然に右親指のピックの角度を強くつけたままでアップは中指と薬指のアップを使うハイブリッドピッキングを覚えたのでラッキーにこの呪縛からかいほうされた。もし興味がある人はカントリーギタリスト、ブルーグラスプレイヤー、有名なところではブラッド・ペイズリー、ジョニー・ハイランドなどは参考になると思います。あるいは先に書いたビレリラグリーンの最強のダウンピッキングも見るだけただ、なわけですね(笑)
なお、せっかくの長話、、何かご質問あったらどんどんコメントにかいてください。