じゃ、ひき続き 今度はピッキングの スタイルについて書いてみよう。
ここ数年の研究結果の発表でもあるぞ。 いろいろ飛び散らかっている情報をひとつにおぼろげながら体系的にまとめてみた。
大きく分けて まず弾き方としては、
1、 肘の上下運動で弾く
(手首を固定して胸から腰の方向、6弦から1弦と言っても良い)
2、 手首の上下運動で弾く
(今度は肘はなるべく派手に動かさず手首の上下運動を主動力として、、同じく胸から腰、6弦から1弦へ )
3、 手首の回転運動で弾く
( これは同じ手首でも親指側から小指側に上下させると言うよりは、手首のクランクシャフトに見立て、文字とおりの回転を主動力にする。)
4、これはあまりいないが手首の縦方向の動き、平側、甲側への動きも使う、、。
これらがエネルギーの伝道方法のヴァリエイションだ。 どれが正しいとかそれが良いとかはまったく無い。 あるのは各伝道方法(硬いな)の特色がはっきりとあるということだけ。 つまりそれにあった弾き方を選べば良い、あるいは各自自然と選んでいる、、ということだ。
次に右手の形(持ち方)は以下のパターンに分けられる。
1、 人差し指と親指でピックを持ち、人差し指は曲げ親指は伸ばす、残った3本の指は軽く握る。(ちょうどゴルフの左手のグリップに近い)
この持ち方のヴァリエイションとして残りの3本の指の握り方が人差し指と親指で持ったピックの形に合わせる、つまり握るんだけど深くは握らず ちょうど犬の手、犬のグーの手、クリームパンの形を作ると言うのもある。
スイングする跳ねたフレーズ(付点八符)、一連のビバップ スイング、および スライのSing A Simple Song などのリフを弾くのはこの形がベスト、
尚 多くの場合 上の#2と3のコンビとの相性が良い。
2、人差し指がやや伸びてきて 残りの3本もそれに連れて伸ばすタイプ、このタイプは 跳ねがどうしても足りなくなる代わりに平たい音符にはめっぽう強い、たとえば速い3連符とか速い均等な符割りの16分音符などはこの持ち方が合理的。
これは肘で弾く上の#1との組み合わせがベストだろう。
3、次は人差し指と親指ではなく、中指と親指でピックを持つタイプ、ジョージベンソン、やエリッククラプトンが代表か、、ジミヘンは良く覚えていないがもしかしたらこれだったか? あと、サンタナもそうだったような、、。
4、 次が秘伝、、究極の持ち方だ、、、どうしようかな、、書こうかな、、やめようかな、、もったいないかな、、、ええい、書いちゃえ、、
右手のxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxるのだ。
これは究極の秘伝中の秘伝、もしこれを見た人は決して他の人に言わないで欲しい、、って書いてないじゃないか。 あとでね! 上とのコンビは#3を用いる。
次はピックをあてがう角度とその人のギターを構えた時のネックの角度の関係、、つまりたとえば ジョージベンソンなどに代表されるピックを一般とは反対に左サイドに弾いていく、つまり親指で持ったピックの平が左側に向いてあてがうタイプ(なぜか黒人プレイヤーに多い、クラプトンもややそう)このタイプはネックが寝る。 反対のタイプ(一般的)はネックを立てる。
手首を固定して肘の上下だけで強力なプレイをする人もいる、、
#4の究極の形は強力だ。
まあ、いずれにしてもそれを知ったところで練習しなければ何のいいことも起こらないから、、同じか、、
まったく自己流(考えてみたら 私の世代のプレイヤーは皆自己流なわけだ、。)で上達すればその方法に勝るものは無いというのも断言できる。
最後に、、一番の判断基準として私が常に持っているのは、違和感だ。 勿論 何かを変えようとすれば最初はどのような小さな変化も違和感が付きまとうとは思うが、、いつまでも、その違和感がついて回るようならその改造はやめたほうがベターだ。 必要が無かったことと忘れるのが一番。