アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

甘いリンゴのスコーンは低農薬栽培の紅玉で作ったジャムを使っています

2010-10-17 12:33:20 | アンティマキの焼き菓子とパン
  今年も、長野県飯田市で低農薬のリンゴ栽培を手がけているYさんのリンゴとラフランスをたくさん注文しました。

  連絡したのは夏の終わりころ。Yさんは「今年は気温が高すぎてリンゴに虫が入り、病気も多くたいへんだった。だから虫がくったり少し傷んだりした加工用がいつもの年より増えそうだ」とおっしゃいました。それで、友人たちと共同で、紅玉、ラフランス、フジの3種類を何10キロかずつ注文しました。どれも10キロ1500円から2000円前後なので、ジャム作を作るにはうれしい品なのです。

  ところが10月のはじめ、Yさんから送られてきた加工用の紅玉は、注文したキロ数の半分以下。荷物の中にはこんな手紙が入っていました。

  「リンゴの収穫を始めましたが、予想外に病害、虫害が多く、注文量より収穫量が少ない状況になりました」に始まる、断りとお詫びの手紙です。

  7月ころまでは順調に育っていたそうなのですが、8月の高温で病害の班点が目立つようになり、カメムシの被害も多発した、とのこと。「紅玉はもともとリンゴが一番かかりやすい斑点性落葉病には強い品種ですが、今年は平年以上に気温が高かったので、褐斑点病や炭阻病にやられてしまったようです」

  病気に強いはずの紅玉が被害にあうなら、他の種類のリンゴはもっと収穫が減るのかもしれません。Yさんたちが手塩にかけた果物なのに、残念なことです。

  届いた紅玉はすべて、リンゴジャムにしました。貴重な低農薬のリンゴなので、皮はむかずにジャムにしました。昨年同様、沖縄産粗糖を30%加え、国産のレモン汁をちょっと加えて煮ました(コチラ→)。

  このジャムで最初に作ったのが「甘いリンゴのスコーン」。

  おいしそうに焼きあがりました。紅玉のすっぱみがジャムにはふさわしいようで、味にメリハリがついたような気がします。

  アンティマキの「甘いリンゴのスコーン」は、しばらくはこの紅玉リンゴジャムをはさんで作ります。

コメント
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