アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

石垣の上の草刈り

2012-05-07 13:22:00 | 林と畑と庭づくり
   私宅は道下にあり、居間に座って窓から見えるのが石垣と崖だけ。だから、この場所をきれいにしたい!というのが長年の願いなのですが、なかなか思うに任せないまま、9年も経ってしまいました。

   ほったらかしにしておくと、山の崖と同じ状態になります。ゼンマイ、アケビ、スイカズラ、スイバ、ヤマブキ、フジ、クズ、ノカンゾウなどなどが伸び放題になり、引越しした当初のころは、それはそれで山の中に住んでいるみたいでうれしいと思ったものですが、近頃は少しは手を入れて、日陰でも育つ植物をいろいろ植えてみたくなりました。それで、昨年、伸び放題のサツキや岩南天を剪定してやったら、少し日が当たったせいか、アオイや大文字草が生き生きしてきました。

   先日、福蔵寺ご縁市で買った草刈り鎌を使って、岩や潅木の上をすっかり覆っていたつる草を払いました。垂れ下がっている草がなくなり、やっと石が見えるようになりました。あまりいい石ではなさそうだし、組み方も素人っぽいけれど、苔むしているところが気にいっています。

   右側に茂っているのはギボシ。以前、もらいはしたものの冬のことで植えるに植えられなくて、北側の土地に根っこをむき出しのままほうっておいたのですが、だめもととおもってこの場所においておいたら、すっかり定着しました。株分けしてあちこちに増やそうと思っています。

   左は斑入りのギボシ。鉢のなかで満杯になっていたため、外に出したのですが、株分けが簡単にはできなくなっていたので、とりあえず、地植えしました。右手前にひょろひょろと伸びているのは、アジサイ。どんぐり工房に咲いていた青い美しいアジサイを挿し木したもので、これも、赤玉土に植えたままほうっておいたら、いつのまにか根がついていました。強くて驚きました。

   久しぶりの外仕事で、気持ちはよかったものの、崖の上は不安定であぶなっかしくて、仕事が終わったら左足がやけに懲っているのを感じました。整理体操しないと次の日がしんどそう、と思いながら、結局何もせず寝てしまいました。   
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どんぐり工房で開催中 「アンティマキの場所から」展の写真

2012-05-07 11:27:07 | 草木染め
   アンティマキのはじめての展示会が、いま豊田市旧稲武地区の体験交流施設・どんぐり工房で開かれています(コチラ→)。   先日、友人の美大生・松井香澄さんが、きれいな写真をたくさん撮ってくれたので、いくつか紹介します。

   これが、どんぐり工房。90年前の古民家を移築して改装したすてきな建物です。どんぐり温泉の道向かいにあるのですが、ちょっと高台にあるため、気がつかない方が多いみたい。中にはいると、これからの季節は南北に風が通り抜け、すばらしく気持ちのよい場所です。


   広い土間の右手にはいろりが切ってあります。ここで、五平餅や川魚を焼いて食べられます。

   天井が高くて、すがすがしい。この場所に座ると、根が生えたような気分になります。おちつきます。こういう場所に、草木染め作品やリースを展示できて幸せ。

   定番の穀物クッキーは、試食つき。けっこう人気です。先日訪れたお客様は、「さっき、試食のかけらを口に入れたのですが、いまも、口の中に味が残っていて、あらためておいしい、と感じました」といって買ってくださいました。

   家から運んだ糸車。この部屋にぴったりでした。柱にかけてあるのがリース。ラッピングしてあるため光ってよく見ていただけないのが残念。

   風呂敷を吊るして飾る技は、自宅ショップ祇粘堂(コチラ→)をまねました。

   母が使っていた古いミシンの引き出しにしまってあった糸巻き。かわいく撮ってもらえました。

   今回、草木染めのポジャギ風カーテンを作ってくれたYukoさんは、以前私が染めた草木染めスカーフのフリンジを作ってくれていたのですが、そのとき、抜き取った横糸を捨てないで、こんな風にきれいにそろえてくれました。草木の名前を控えておかなかったのが心残りですが、色の見本として重宝しています。

    100円ショップで買った麻ひもは、質が悪いのでぼそぼそしています。でも、それが、染めたとき味わいを出します。その麻ひもで小枝を編み、トレイ?にしました。

    友人たちの草木染め作品。帽子は、私が染めたガラ紡の布巾でべーぐる庵主人の倉橋知栄さんが作ったもの。リバーシブルになっています。右下は菊田まさのさん、左下は谷田多子さんのパッチワーク作品です。草木染めの色は単色よりも、こうしていくつかの色を組み合わせることで、いっそう独特の美しさを生み出します。

    押入れの前にかけた暖簾、中央は竹内邦子さんの作品。左側の青色はカラシ菜から出しました。彼女が自宅で試みてくれたおかげで、この、新しい染め材料が見つかりました(コチラ→)。

    右下のグレーの布は、クリで染めた古い帯芯です。布を入れた木箱は、造り酒屋でもらった古い麹箱。どんぐり工房のたたずまいになじんでいます。

   手前のピンクやオレンジ系の色は、タカキビやピラカンサで出しました。真ん中の茶色やグレーはクリやアベマキ。でも、いろんな材料を使って何度も色を重ねているので、はっきり特定ができません。今度展示会を開くときは、できるだけ材料が特定できるよう、記録しておかなくちゃ、とおもっています。一番奥のかわいいリング模様ののれんは、河合明子さんの作品です。

   ポジャギ風カーテンの向こうに明かりが透いて見えます。このカーテン、好評です(コチラ→)。
   綿100%のストール3枚。右からザクロ染め、ピラカンサ染め、そして左の青色がカラシ菜染めです。写真の色は少し冴えませんが、本物はもっと鮮やかで、風合いのいいストールです。

  これらの写真を撮った松井香澄さんは、稲武出身の大学生。今月23日から5日間、名古屋市名東区のギャラリーで、友人の柄澤あかりさんと2人展を開きます。詳細は以下のとおり。香澄さんが撮ったこのどんぐり工房の写真は、一部、ポストカードにして個展で展示即売するそうです。
 
  ■KoteKoteN vol.2
     稲武出身の大学生による2人展
    柄澤あかり 愛知県立芸術大学 陶磁専攻 3年
    松井香澄  名古屋学芸大学 デザイン学科 3年
   *場所:ギャラリー 時折(ときおり) 名古屋市名東区 藤が丘
   *期間:5月23日(水)~27日(日)
 
   ところで、アンティマキの展示会は13日(日)で終わります。最終日に予定している「アンティマキの、易しく優しいパンとスコーンの講習会」は、申し込みが定員いっぱいになったので締め切らせていただきました。締め切り後も申し込みが続いたため、急遽、2ヵ月後の7月8日(日)にも、同じ講習会を開くことになりました。詳しくは、追って告知します。

   なお、どんぐり工房では、草木染め講習のほか、うどんや地元の伝統菓子・からすみ、五平餅、布ぞうりやリースづくりそのほか、盛りだくさんの体験ができます。竹細工やわら細工は、土日・祝日ならたいてい予約しなくても体験できます。くわしくは、右のブックマークからどんぐり工房にアクセスしてください。


      
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