アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

豆乳を使わないジャムサンドスコーン

2012-06-22 10:50:36 | アンティマキの焼き菓子とパン
   「大豆アレルギーの子供にも食べさせられるようなスコーンを作ってほしい」と、お客様からご要望をいただきました。それで、作ってみたのがこちらです。

   アンティマキのスコーンには、卵や牛乳は入っていませんが、代わりに豆乳を入れています。その豆乳がアレルギー体質の方には禁物なので、豆乳の代替品として、「ライスドリーム」を入れたものと、「玄米クリーム」を薄めた液を入れたものの2種類を作ってみました。どちらも主材料は玄米です。

   見た目はもちろんいつものスコーンと同じ。味は、どちらかというと、こちらのほうがさっぱりしています。食べやすいかもしれません。悪くない。

   左がアメリカ産の「ライスドリーム」という商品で、原料は玄米と植物油、塩です。ミルクの代わりの飲み物として売られています。すっきりしていて飲みやすい。ただし1ℓ600円。豆乳の約3倍もします。「玄米クリーム」はオーサワジャパンの商品で、マクロビオティックでは治療食として昔から食べられているものです。玄米おかゆをよくよく煮て、裏ごしした食品です。

   2つの違いは、あえていえば、玄米クリーム入りのほうがよりこくを感じるかも。でも、どちらもおいしいので、代替品というマイナスのイメージなしで、食べられると思います。ただ、玄米クリームのほうが豆乳とさほど違わない値段で作れるし、手にも入れやすいので、これから注文をいただいたときには、こちらで作るつもりです。

   
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砂糖なし、卵なし、バターなしのアップルパイ

2012-06-22 10:22:46 | アンティマキの焼き菓子とパン
   アンティマキのジャムサンドスコーンを大量に注文下さった方が、私の、ずっと更新していないHPをご覧になり、その中に載っている「ビンボーアップルパイ」の記事を見つけてくださいました。そして、「食べてみたいから注文できないだろうか」と問い合わせが来ました。

   前から、砂糖も卵もバターも入れないアップルパイを作って市販したいと思っていましたが、あまりいいレシピが作れず、そのままになっていました。自分が何年も前、今のように菓子製造業を始める前に、こういうパイを作っていたことをすっかり忘れていました。

   HPには、「今年はじめて作ってみたのだが、意外に好評なので気をよくしている。甘い物好きの人でも、結構口に合うようで、子供たちもおいしいと言う。私のこのパイを食べてから、「自分で作ったリンゴジャムが急に甘く感じるようになった」という知人もいる。バターの入った普通のパイよりも何倍も簡単にできるところもいいと思う。」と、ちゃんと書いてあります。

   りんごに砂糖を入れずに煮たものを入れたパイを作っていたのは覚えているのですが、皮にはバターを入れていました。でも、入れないバージョンも作っていたとは。


   で、HPに書いてある分量とほぼ同じ分量で、水気は少し減らして試作してみました。全粒粉もちょっと入れて。中に入れたリンゴは、旬のときに塩だけで煮て冷凍しておいた、飯田産低農薬栽培のふじです。

   卵も牛乳も豆乳も、粗糖もメイプルシロップも蜂蜜も使いたくなかったので、上に塗ったのは、玄米クリームと米油を混ぜたもの。油だけでも焦げ目がつくかな、と期待したのですが、おいしそうな色にはなってくれませんでした。

   でも、味は悪くありません。食感はクラッカーみたいですが、粉の味がしておいしい。塩煮りんごには自然の甘みがあって、素朴な皮とけっこう合います。ただ、皮にもう少し塩を効かせた方がよかった。それと、あっさりした味の米油ではなく、菜種油やごま油、オリーブオイルにしたほうが、油の味わいがあるから、このパイにはふさわしそう。

   ご注文下さった方には、実費だけいただいて、試作品を召し上がって頂くことにしました。どんな感想が届くか、楽しみです。   


   
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