アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

どんぐり工房の草木染め

2012-12-03 21:25:07 | 草木染め
先月の最終土曜日・24日にどんぐり工房で草木染め講習会を開きました。

  参加者は7名。この日も、豊田市街地のほか、岡崎、名古屋、新城などから来てくださいました。

  染め材料は、笹とピラカンサ。笹の葉で黄色が染まり、アルカリ水で煮出したピラカンサで赤っぽい色が染まります。

  絹の生地は、アルカリ水で煮出した液では染まりにくいので、タカキビの殻を使って染め液を作りました。絹の生地が、ピンクに近い色になりました。

   この日は、ウール染めもしました。タカキビの液で、毛とナイロン混紡のケープを染めているところ。ウール染めは、はじめ温度を40度にして徐々に上げていき、90度を保ちます。しだいに色がウールになじんでいきます。

   白い、少し色あせたケープが甦りました。

   ウールに限らず、染めた布は、すぐに使わないでタンスの中か行李に入れてしまっておいたほうが、色がなじみ、あせにくくなるのですが、ひと冬使わないで保管しておくのは、けっこう忍耐が必要だと思います。
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城ヶ山に登りました。

2012-12-03 19:08:12 | 稲武のモノ・コト・ヒト・バ
  稲武の城ヶ山に登りました。2回目の登山ですが、今回は、友人2人と一緒にはじめて夏焼ルートを辿りました。

  国道153号線の夏焼大橋に至る手前の坂を上り、広葉樹の森を左に見ながら進みます。T字路に突き当たり、右に出て山に入ろうとしたとき、こんな光景に出くわしました。

   左側にはもっとたくさんの木々が斜めに倒れ掛かっています。たぶん、数年前のダウンバーストの跡です。いまだに稲武の山のあちこちで、当時のままの姿を見かけます。あのときは、うちの庭も横切っていき、太い枝が何本か折れました。

   クロモジの木です。「美味しんぼ」最新刊で、隠岐の島で、クロモジの木の枝のお茶が商品化された話が載っています。ハーブのような香りがするとかで、ぜひ飲みたいと思っていたところでした。たしかに切った枝からはいい香りがします。周囲にたくさんあるので、少しいただきました。手に入ってうれしい。

   城ケ山に登るには、3つのルートがあります。なかでも夏焼ルートは急峻なので、登山道などの整備に尽力している城ヶ山景を愛する会の人たちですらめったに使わないルートなのだとか。45度はありそうな急な斜面を上がります。左右は崖。まさに尾根伝いを歩きます。

  このあたりは、スギやヒノキではなく、コナラや赤シデ、青ダモ、青ハダなどなど広葉樹の森が続き、美しい。でも、落ち葉が敷き詰められていて、よけい滑りやすくて足元がおぼつかなかった。若い2人について行くのが精一杯でした。

   頂上です。快晴なので、遠くまで見渡せます。恵那方面に、雪をいただいた山が見えました。

   下山は井の入ルートを辿りました。この日の登山の目的は、リースを作るためのツルと木の実を採取すること。でも、山中ではなかなかツルが見当たりません。

    やっと見つけたフジヅル。少しでも長いツルを採ろうとがんばります。でも、この作業、平地だとけっこう楽しいものなのですが、急な崖だと落ちていきそうで見ているほうもハラハラします。

    採ったツルはその場で巻いてリースの台に。無骨ですが、しっかりした輪になりました。

    ブナの実です。かわいい形です。ブナは面の木の原生林が南限と聞きます。だからこの山にはあまりないみたいです。

    橋を渡った向こう側は、ミズバショウの群生地です。有志が植えて育てています。

   群生地には大きなウワミズ桜の木が何本もありました。桜が咲くのはきっと山の新緑も始まっているころだとおもいます。そのころ、また見に行きたい。

    車道に出てしばらく歩いた頃、ふと森を見ると、たかさ3mほどの苔の壁が立っていました。右側には丸太が何本も玉切りされて放置してあります。大木が根っこごと横倒しになって、その根っこに苔が生え、草が生え、潅木が生えて、奇妙な壁になりました。

    両手でも抱えきれないくらいの太さのモミの木を見つけました。立派です。周囲に実生の木が育っていないかなと探しましたが、見つかりませんでした。

    野入の浄水場の近くです。ここの水はとりわけおいしくていい水なのだとか。浄水場近くを流れている野入川も、とてもきれいで風情のある谷川です。

   いったん国道153号線に出て再び山に入り、地蔵峠を歩きました。昔の中馬街道です。左は山、右は崖。沢を渡り、落葉の中を歩きました。こんな細い道を馬を引いて通るのは、さぞ難儀なことだったでしょう。

   9時に家を出て、2時過ぎに帰宅。5時間近く、急坂を上ったり下りたりしていたため、家に着くなり太ももが重く感じられ、はやくも筋肉痛のきざしが。あすあさってが思いやられますが、久しぶりの山歩きはすがすがしくて楽しいものでした。   






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