アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

魔女のはなし

2012-12-08 18:08:22 | アンティマキ風自然的生活
   一昨日の晩、NHKのBSプレミアムで、ドイツの魔女の末裔が出てくる番組を放映しました。魔女は、薬草や手当て法などに熟知していた女性を指す言葉で、西洋医学が台頭するまでは、魔女の存在は庶民にはなくてはならないものでした。

   番組では、ハーブの薬局を開いている女性が、近所の野原で多種のハーブを採取していました。ほとんどが自生。知っている草もあれば知らない草もあります。実に多様な草が生えているようです。それらのハーブで、薬草のスープを作りました。色がきれいで、体によさそうでした。

    代々長女が魔女の地位を受け継いでいるという家に育って、20歳を過ぎてからそのことを知り、魔女になったという女性も登場しました。魔女は、中世にキリスト教の教会から残酷な仕打ちを受け、息を潜めるようにして生きながらえ、伝統を受け継いできました。当時、教会が魔女狩りを行った理由は、「体や心を癒し、治すのが教会以外の存在であってはならない」というかたくなな考えにあったとのこと。ぞっとする話です。

    番組を見た翌日、うちにある数少ないハーブ、フェンネルとアップルミントを摘んできました。ストーブの下で乾かすためです。番組を見て、完全に枯れてしまう前に採っておかないと、と思い立ったからです。

   30代の中ごろ、マクロビオティックの食事法を知ったのがきっかけで、東洋医学やアーユルヴェーダ、民間薬やお手当て、ハーブによる自然療法などに興味を持つようになりました。

   そのころ、私は「いつか魔女になりたい」と冗談交じりに周囲に話していました。最近になって、いまでも西洋には魔女と呼ばれる人たちがいて、自然療法家として活躍していることを知りました。グリム童話などに出てくる魔女たちが、かまどの前に腰掛けて、にたにたしながらヘビやカエルの入っている大なべをかき回している絵が、実はまるっきりの空想の産物ではなくて、そういったものも、薬としてつかわれているのだということも。

   魔女にはなれなくても、もと畑の中で育っているたくさんの野草から役に立つ草を見つけたり、育てやすいハーブを選んで栽培することはできそう。そしてハーブ事典を参考にしながら、体調に合わせてブレンドすることもちゃんとやってみたいとおもっています。

   ところで、番組に登場した女性たちは、日本人の目から見るとみんな肥満といっていい体型でした。西洋の童話には、いい魔女とわるい魔女が出てきます。悪い魔女はやせこけて鷲鼻。いい魔女はどちらかというと小太りでした。だから、自然療法家たちは、やっぱりいい魔女なのでしょう。
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ソフトなスモークチーズ

2012-12-08 16:51:32 | たべもの
  久しぶりに、木次乳業のチーズを食べました。これはスモークチーズです。

   商品名は、「ナチュラルスナッカー/スモーク」。柔らかめの燻製にしてあって、燻製独特の香りは少ないのですが、食べやすい。いくらでもつまんでしまいたくなる味です。

   市販のスモークチーズのほとんどは、プロセスチーズでできています。ナチュラルチーズの燻製が食べたくて、ダンボール燻製機で固めのナチュラルチーズをいぶしたことがあるのですが、案の定、だらだらに溶けてしまいました。固いプロセスチーズでないと、燻製にしずらいのだなと知りました。

   その後、イタリアかフランスの製品で、ナチュラルチーズのスモークを見つけ、一度だけ食べました。プロセスチーズ特有のクシュッとした食感がなくて、おいしかった! 

   そのチーズは、しっかりスモークしてありました。でも、木次のこちらは穏やか。どちらがいいかは好みなのでしょう。いつかとても固いナチュラルチーズが手に入ったら、自家製スモークチーズ作りに再挑戦してみたいと思います。
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きょうあした開催!「ジビエ・グルメ・グランプリ」

2012-12-08 16:42:13 | 稲武のモノ・コト・ヒト・バ
   本日12月8日(土)とあした9日(日)は、昨年に続いて「ジビエ・グルメ・グランプリ」が、どんぐり工房前の駐車場で開かれています。主催は愛知県の農林水産部。愛知産のジビエの消費を拡大し、山里の活性化をめざしています。

  雪が舞う中、しっかりおなかをすかせて会場に到着。最初に選んだのは、イタリアンレストランWainaの、イタリア風串揚げです。右端がそれ。上が鹿肉、下が猪肉。どちらもミンチにしてあるので、やわらかく食べやすい。ソースは赤味噌味でした。

  左は、稲武の旧道沿いにあるたばこ屋商店の、焼きおにぎりのスープ茶漬け。昨年グランプリに輝いたお店です。おにぎりの中身が、猪肉の時雨煮。臭みをしっかり抜いてあって、おいしかった。スープのだしは鮎で取ったそうです。上の饅頭風は、米粉と猪肉の稲ブーまん。これも、旧道沿いの和食屋・つたやの一品です。同行した友人がゲット。

   こちらは、どんぐりの里いなぶの、フルーツの甘味の猪肉唐揚げ。衣は米粉です。フルーツにつけて柔らかくしたのでしょうが、おいしくできています。揚げたてなのもうれしかった。

   ピザハウス・うちのごはんの、北イタリア風ジビエおでん。

   猪肉のミンチを使ったロール白菜です。最近どんぐり横丁に登場した、安藤さんの白い発芽ニンニクの芽でぐるりと巻いてあります。

   4種類食べて、おなかはいっぱい。とりあえず、投票だけしました。

    ひときわ目立つのぼりの下では、その名も猪鹿庁というグループが、大きなソーセージを焼いていました。このグループは岐阜県の郡上市から来たそうで、自分たちで獣を撃ち、解体し、ソーセージにしているそう。森林資源の有効な活用をめざして、いろんな活動をしているようです。

   このソーセージ、脂肪もたんぱく質もぎっしり詰まった感じで、濃厚。臭みはないけれど、消しすぎではなく、適度に野趣が残っているのがよかった。なにより、大きいのに250円という安さにおどろきました。

  どんぐり横丁前のひろばでは、三河の山里の直売所が数軒店を並べていました。9月に始まった直売所のスタンプラリー最終日なのだそうです。下の写真は、ここで見つけた、愛知県淡水養殖漁業組合の、鳳来マスのあぶり焼きです。 

   鳳来マスは、ニジマスよりも班点が少なくて昔からある魚だとか。みりんと醤油につけてからあぶり焼きしたもので、頭から尻尾まで食べられます。燻製みたいな味がして、なかなか美味。とくに頭は、油が乗っていておいしかった。

   午後2時過ぎ、自宅に帰り着きました。国道から脇に入った辺りからうっすら雪が積っていて、庭ではそこここが白くなっています。

   今年初の積雪です。稲武に、いよいよ本格的な冬が訪れました。        


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