連休の初日、29日に、豊田市美術館で開催しているデトロイト美術館展を見に行ってきました。

春爛漫の快晴。空は真っ青で、気持ちのいい日でした。
さて、この展覧会、モネ、ルノワール、ドガ、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、マティス、ピカソなど、近代絵画の巨匠といわれる画家たちの名画、52点を展示。
だれかひとりの展覧会ではないので、あまり期待せずに見に行きましたが、思いのほかおもしろかった。迫力ありました!
興味深かったのは、ドイツ表現主義の画家たちの絵。ナチスから、退廃的と刻印を押された画家たちなのだそうですが、胸に迫るような暗さが印象に残りました。名前だけ知っていたオスカー・ココシュカの「エルベ川、ドレスデン近郊」は、暗い風景の中央と上方の赤い色、カンディンスキーの「白いフォルムのある習作」では、形の面白さに惹かれました。
これまで、絵画展や画集などで見たことはあっても、とくに興味を持たなかったマティスの絵は、ドイツ表現主義の絵を見た後だったせいか、かろやかで楽しげに映りました。

常設展や同時開催の現代彫刻?などもついでに観賞。豊田市美術館は何度か訪れてはいるのですが、隅々まで歩いたのはどうやらはじめて。あちこち、絵になる場所がたくさんあって、おどろきました。

ヘンリームーアの彫刻の周りにある木は、落羽松だそう。面白い形の木々です。

漆芸の常設展の部屋から見たところ。

29日から5日までは、美術館の敷地内で、マーケットが開かれています。かわいい小屋も何戸か建てられていて、出店者持参のタープのあいまに見え隠れしていました。

お昼ご飯に選んだのは、前からいただいてみたかったおにぎりやさんのおにぎり。数種類ある中から、ホタルイカとショウガのおにぎりを選びました。お米の味も、味付けも、握り具合も、期待通り。
写真を撮るのを忘れたので、かわりに店主の杉江さおりさんの胸元を飾っていた、刺繍のおにぎりブローチの写真を載せます。このブローチ、よくできています。針と糸という工房の作品だそう。近々、わたしも、スコーンをかたどったブローチをお願いしたいとおもっています。

緑の芝生、木々の梢、青い空。人々の数は多くも少なくもなく、みな思い思いにのんびり過ごしていました。

友人二人と同行したのですが、ひさびさに時間のことを気にせず、ゆっくり午後のひとときを楽しみました。