アメリカの南北戦争の折、南軍にいながら軍に敵対して反乱を起こした人たちがいた。そのリーダーがニュートン・ナイト。実話に基づくこの映画。地味ながらいい映画でした。
貧しい白人である主人公は、戦場で甥に遭遇し目の前で死なせてしまう。彼の遺体を家族のもとに運ぶため、軍を脱走して村に戻ります。村で見たのは、南軍がやってきて洗いざらい「徴収」と称して略奪する姿。もともと黒人奴隷を持たない彼は、戦争に意味を見いだせず、軍隊に帰らずに脱走兵となります。
彼を森の奥に住む脱走兵たちの住処に案内したのは、黒人との混血の女性レイチェル。黒人とも分け隔てなく接するニュートン・ナイトは、黒人白人の脱走兵双方の信頼を得ます。脱走兵狩りにやってきた南軍の軍隊をゲリラ戦で撃退。ついには、一つの町まで占領し、自由州として開放します。
彼は、北軍あてに手紙を書き、南軍内部での反乱を支援するよう要請します。しかし、北軍は、彼らを素人の集団だとして支援を拒否。戦争は終わります。
主人公役のオスカー俳優が熱演。KKK団が黒人を襲い吊るすシーンは、何度も映画で見ているのに、今のアメリカの政情と重ね合わせて、遠い昔の出来事とは思えませんでした。
映画は、ニュートンの孫が裁判所で被告席に立たされたところからはじまります。はじめは、何のことかわかりませんでしたが、南北戦争から50年くらいたった当時、ニュートン一族がずっと住んでいたこの州(ジョージア州)では、白人と、黒人、および黒人のハーフとの結婚がみとめられておらず、ニュートンの孫はこの法律に違反した罪で、被告となっていたのです。彼は、白人女性と恋愛し、結婚するつもりだったところを、出自をいつわったかどで逮捕されたのです。
彼の祖父・ニュートン・ナイトは、最初の妻とは離婚し、脱走したときに彼を救った混血のレイチェルと結婚。でも、最初の妻は行く当てがなく、結局一軒の家で同居となったため、孫の親の母親がどちらの妻か不明ということになり、裁判沙汰になったというわけです。奴隷解放宣言後だいぶたっていたとはいえ、公民権運動より40~50年前のできごとです。南部だったら、こういう差別的法律もまかり通っていても不思議でなかったのでしょう。
ニュートン・ナイトたちによる南軍内部のこの反乱は、アメリカではこれまで歴史の表舞台にでていなかったのだとか。南部はもちろん北部にとっても、都合のよくない歴史的事実だったということなのでしょうか。
貧しい白人である主人公は、戦場で甥に遭遇し目の前で死なせてしまう。彼の遺体を家族のもとに運ぶため、軍を脱走して村に戻ります。村で見たのは、南軍がやってきて洗いざらい「徴収」と称して略奪する姿。もともと黒人奴隷を持たない彼は、戦争に意味を見いだせず、軍隊に帰らずに脱走兵となります。
彼を森の奥に住む脱走兵たちの住処に案内したのは、黒人との混血の女性レイチェル。黒人とも分け隔てなく接するニュートン・ナイトは、黒人白人の脱走兵双方の信頼を得ます。脱走兵狩りにやってきた南軍の軍隊をゲリラ戦で撃退。ついには、一つの町まで占領し、自由州として開放します。
彼は、北軍あてに手紙を書き、南軍内部での反乱を支援するよう要請します。しかし、北軍は、彼らを素人の集団だとして支援を拒否。戦争は終わります。
主人公役のオスカー俳優が熱演。KKK団が黒人を襲い吊るすシーンは、何度も映画で見ているのに、今のアメリカの政情と重ね合わせて、遠い昔の出来事とは思えませんでした。
映画は、ニュートンの孫が裁判所で被告席に立たされたところからはじまります。はじめは、何のことかわかりませんでしたが、南北戦争から50年くらいたった当時、ニュートン一族がずっと住んでいたこの州(ジョージア州)では、白人と、黒人、および黒人のハーフとの結婚がみとめられておらず、ニュートンの孫はこの法律に違反した罪で、被告となっていたのです。彼は、白人女性と恋愛し、結婚するつもりだったところを、出自をいつわったかどで逮捕されたのです。
彼の祖父・ニュートン・ナイトは、最初の妻とは離婚し、脱走したときに彼を救った混血のレイチェルと結婚。でも、最初の妻は行く当てがなく、結局一軒の家で同居となったため、孫の親の母親がどちらの妻か不明ということになり、裁判沙汰になったというわけです。奴隷解放宣言後だいぶたっていたとはいえ、公民権運動より40~50年前のできごとです。南部だったら、こういう差別的法律もまかり通っていても不思議でなかったのでしょう。
ニュートン・ナイトたちによる南軍内部のこの反乱は、アメリカではこれまで歴史の表舞台にでていなかったのだとか。南部はもちろん北部にとっても、都合のよくない歴史的事実だったということなのでしょうか。