アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

ギネスケーキ

2013-02-13 18:18:07 | 手作りのたべもの
   4日ほど前、ギネスケーキというものを作ってみました。文字通り、イギリスのギネススタウトを入れたケーキです。

   ずっと前に図書館で借りた保存食の本の中に、このギネスケーキがイギリスの保存食の一つとして紹介されていました。そこだけコピーしてそのまま忘れていたのですが、そのコピーが見つかったとき、たまたまギネススタウトがうちにあったので、作ってみることにしたのです。

   材料は、薄力粉150g、バター150g、ブラウンシュガー150gに、ベイキングパウダー小さじ1.5、ミックススパイス小さじ1、卵3個、レーズン150g、サルタナレーズン150g、ドライフルーツ50g、クルミ70g、ギネススタウト150ml、とあります。

   私はたいていいつもレシピどおりには作らず、最初からアレンジしてしまうのですが、今回は、砂糖も卵もバターも分量どおりに入れました。ブラウンシュガーは粗糖で代用です。

   ただし、うちの室温では柔らかくならないバターは、溶かしバターの少し固まったものを使用。卵のあわ立ては忘れ、砂糖と共に混ぜ合わせ「ふんわりクリーム状に泡立てる」ことはできませんでした。

   サルタナレーズンのかわりにラム酒漬けカレンズ、ドライフルーツ類は、丸ごと夏みかんジャムにかえ、半分量のギネススタウトと共に混ぜ合わせて、ケーキ型に流し込みます。

   具の量が粉の3倍近いことをのぞけば、ここまでは一般のパウンドケーキとほとんど同じなのですが、このあとの焼き時間がすごい。

   初め、160度で1時間、そのあとさらに150度で1時間焼くのです。普通なら大体50分くらいで終了のはず。長く焼き締めるからこそ、長持ちするのでしょう。

   さて、そのあともまた、もうひと手間かけます。10分ほど冷ましてからいったん型からはずし、ケーキを裏返して残りのギネススタウトをぺたぺたぬりつけるのです。そのまま10分おいてから元に戻し、すっかり冷めたらラップにかけて保存。

    翌日切ったのがこちら。

    案の定、表面は焦げています。でも、その焦げがおいしい。外側が多少固いのですが、中は普通のパウンドケーキみたいです。香りがいいけれど、ビールのにおいはしません。熱いうちに沁みこませているからアルコールは飛んでいるのでしょう。

    毎日少しずつ食べているのですが、日を追うごとにおいしくなっています。コクがあって、しみじみおいしさを感じるケーキ。卵やバターをちゃんと泡立てたら、きっともっといいケーキになっていたとおもいます。粉と同量の砂糖を入れるのは抵抗がありましたが、極端な甘さは感じません。ビールの苦みと調和しているのかも。

    ネットで調べたら、ギネスケーキは、アイルランドのクリスマスのケーキだとか。シュトーレンみたいな種方をするものなのかもしれませんが、ネットで見た限り、どのレシピも焼き時間は通常通り。2時間もかけるものは載っていませんでした。本場のギネスケーキとはどんなものなのか、どんな風に作るのか、ご存知の方、教えてください。

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4 コメント

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Unknown (あなべるお菓子教室)
2016-11-05 15:42:19
プロフィールの絵とギネスフルーツケーキに引き寄せられて思わず見入ってしまいました。
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コメントありがとうございます (アンティマキ)
2018-03-09 17:51:07
ご覧くださってありがとうございます。コメントに気が付かなくて、ご無礼いたしました。
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ギネススタウト (Mio)
2020-03-25 00:07:55
こんばんは。ギネススタウトはイギリスではなくアイルランドです。ギネスビールはアイルランドのビールですよ。どこかにイギリスと書いてあったなら、以後リスのアイルランド移民の子孫では無いでしょうか。因みにギネス家は貴族でイギリスに住んでロスチャイルド一族の一人と結婚しました。その息子はアメリカヒルトン姉妹の妹と結婚。最強一族ですね。
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コメントありがとうございます。 (アンティマキ)
2020-03-30 18:51:23
ご指摘くださり、ありがとうございます。ギネスケーキはアイルランドのケーキと知っていたのに、ギネスビールは勝手にイギリスのものとおもいこんでいました。訂正したいところなのですが、ただいまブログに故障が起きて、編集画面が出てきません。追って、正常に戻ったら、訂正いたします。
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