アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

イチジクの白ワイン煮

2012-08-12 00:23:51 | 手作りのたべもの
   毎年この季節になると、渥美に住んでいる友人からイチジクが届きます。彼女が作ったみずみずしいイチジク。さっそくお礼の電話をすると、「ほんとうは完熟をぜひ食べてほしいのだけれど、送れなくて残念」。

   お尻が割れているので完熟かと思ったら、まだ少し未熟だったようです。未熟でも実がはじけかけているから、イチジクの扱いはたいへんそうです。

   わたしは、このイチジクをいつもワイン煮にして小分けして冷凍します。その話を友人にすると、「普通イチジクは赤ワインで煮るけど、わたしは白ワインで煮るの。白ワインのほうが、イチジクの色がそのまま残ってきれいなのよ」といいました。


   それで、たまたまその日、赤と白の安ワインを2本ずつ買って来ていたので、今年は白ワインを使ってみることにしました。イチジクを洗って鍋に入れ、粗糖をかけて一晩放置。翌日ワインを加えて煮ます。水分が半分以下になったら火を止めて冷まします。

   いつもはこれでOKなのですが、味を見たらどうもお酒の味がかなり勝っていて、渋みもあります。あくをまったく取らなかったせいかもしれませんが、これはいつものこと。もしかしたら、粗糖の量をかなり押さえたせいかもしれないとおもって、分量も量らずにわっと鍋に放り込みました。で、できたのがこれ。

   渋みは消え、つやが出ました。かなり甘い! 入れすぎました。でも、1個くらいなら食べられます。普通のショートケーキに比べたら、甘くないと思います。汁は水で薄めてジュース代わりにしました。

   ただし、色は、友人が言うような美しいイチジクの色とはいえません。がっかり。よく考えたら、私が使うのは粗糖です。茶色いお砂糖。だから、イチジクの美しさを保つことはできなかったのです。でも、いつもとは違うワイン煮、なんとかできました。来年もいただいたら、粗糖の量を押さえて、あくも取って、最後にラム酒を入れてみたいと思います。
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焼きそば

2012-08-12 00:02:20 | たべもの
   お店で焼きそばを食べると、甘辛いソースがどぼどぼかけてあって、どうもいただけません。でも、焼きそば用のそばを買って来て家で料理しても、なんだかぱっとしません。それで長いこと焼きそばというものを食べないできました。

   ところが、おいしいそばが見つかりました! 太丸焼きそば。名古屋の角千商店の商品です。成城石井藤が丘店で買いました。今回で3度目です。

   何がいいかというと、味とこし。おいしいのです。原材料は小麦粉、かん水、食塩、植物油、くちなし色素。色素以外の添加物が入っていないのは、けっこう珍しいかも。

   袋の裏には、「角千の焼きそばは 昔ながらのセイロむしの味を追求し 丹精こめて造り上げた 太めの焼きそばです」とあります。わざわざ書くところを見ると、やはり自慢する点があるようです。とにかく、おいしい焼きそばが見つかって、よかった。
   
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今年もマイタケのふせこみ

2012-08-08 10:25:31 | 林と畑と庭づくり
   一昨年伏せこみをしたマイタケが、昨年秋、ちゃんと出てきてので(コチラ→)、今年もマイタケの原木を注文しました。

   前に伏せこみをした場所は、イノシシの通り道に近いので、今年は別の場所に埋めることにしました。こちらは、裏庭の隅の木立に囲まれた場所で、ずっと前は小さな池でした。家の上方に新しく砂防ダムができたとき、この池に来ていた水が寸断され、すっかり枯れてしまったのです。枯れ枝や木片を放り込んでゴミ捨て場のようになっていたのを、掘り起こし、山砂をしいて、マイタケの生息地にしました。

   前回は3個でしたが、今回は4個注文しました。

   山砂をかけて平らにします。

   その上に、原木と一緒にもらった枯葉を敷き詰めます。これで完了。1年も経てば、りっぱなマイタケができるはずです。

   マイタケの原木を分けて下さったFさんの林。あちこちに、庭で子供が遊ぶプールくらいの大きさの場所に枯葉が敷いてあります。その下はみんなマイタケです。

   竹囲いがしてあるのは、キノコが出てきたとき、ビニールシートをかけて雨よけにするため。手入れの行き届いた人工林の一角にはほかにもヒラタケなど別のキノコも育成中です。キノコ林とでもいいたいこの場所は、ランプシェードの材料になる木を切る場所でもあります。原木マイタケについて、あるいはランプシェードについては、Fさんのブログをご覧ください。
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イネの苗の再植のはなし

2012-08-08 10:25:15 | こめこなクラブ
   先日小麦の脱穀のため、大野瀬町の筒井さんのところにいったとき、彼からおもしろい話を聞きました。昔の米作りのことです。

   彼が育った岐阜県現恵那市上矢作地区は、今住んでいる大野瀬町大桑集落の山を越えた隣町。そこで昔行われていたのが、「再植」という方法だそうです。

   「再植」とは文字通り、苗を再び植えること。通常、田植えというのは、苗床で育った苗を田んぼに植える作業を指します。でも、上矢作地区では、苗床で育った苗を特別に設けた場所にいったん植えておいて、ひと月ほどしてから本田に再び植えなおすという方法をとっていた、というのです。

   たくさんの苗を2度も植えるというのは、手間のかかる作業なのですが、この方法を取る利点は2つある、と筒井さんは言います。

   ひとつは、仮植えしている間に苗は根を伸ばし、初夏の気温でぐんと背丈も伸びます。そのよく育った苗を田んぼに植えると、根が長いので、通常の場合より水深が深くても大丈夫です。こうすると、生えかけた雑草は水の中で育たず、死んでしまうのだそうです。死んでしまうといっても、全滅はしないのでしょうが、その後の草取りの手間がかなり省けるのだそうです。

   もうひとつの利点は、麦との二毛作ができること。今回、私たちが秋蒔きの麦の収穫をしたのは、6月下旬でした。蒔きどきがちょっと遅かったかもしれませんが、それでも、収穫はどうしても6月中旬ころになるはずです。田植えはだいたい5月から6月半ばころまで。そうすると、麦刈りから田植えまでの間がかなり少ないので、麦を畑ではざ干しする時間がとれません。

   いまは、ほとんど二毛作などしないだろうけれど、昔はどうやって麦作と米作の切り換えをしていたのだろう、と不思議に思っていたところでした。

   筒井さんの話を聞いて納得。寒い稲武ではたぶん二毛作は行われていなかったとおもわれるので、この方法はある程度あたたかいところでのやり方なのでしょう。農業機械が普及する前の話なので、田植えはどちらにしろ手植え。田植えのしんどさが2倍になるこの方法、いま知っている人はもうほとんどいないだろう、と筒井さんはおっしゃっていました。
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小麦の脱穀

2012-08-06 18:42:44 | こめこなクラブ
  先日、大野瀬町大桑の筒井重之さん宅で小麦の脱穀をしました。

  小麦は、筒井さんのハウスの中でほぼひと月天井近くに積んであったので、完全に乾いています。

  おろしてみると、けっこうな量です。この日集まれたのは3人だけ。一日で終わるかどうかこころもとなかったのですが、とにかくはじめました。

  筒井さんが持ってきてくれたのは足踏み式の千歯こぎ。割り竹を2本取り付けます。

  その竹の上にござをかぶせ、針金でとめて覆いにします。そして脱穀。

  足でそうとう強く踏み続けないと回転が遅くなり、うまく脱穀できません。菅笠、手甲、もんぺのよく似合うYさん、がんばっています。私は結局、足を踏み込み続けられなくて、リタイア。この仕事は、若い二人に任せました。

  Tさんが作業しているのは、麦の頭ごと機械の中に入ってしまったものを、手でばらばらにする仕事。けっこう大変です。
  標高700mほどの山里とはいえ、日中は日差しがきつくてかなりの高温になります。炎天下での仕事が続き、だんだんくたびれてきました。すぐそばの湧き水で手と顔を洗い、のどを潤します。

  車道脇の溝に流れ込んでくる水なのですが、まっさらの山の水だとか。冷たくておいしい。

  筒井さんが「このまんま食べてみろ。うまいぞ」といって持ってきてくれたずんぐりむっくりの採りたてのキュウリ。地の野菜だそうで、皮が柔らかいのに驚きました。Yさん持参の塩をつけて食べたら、おいしかった。ただし、上のほうか下のほう、どちらかは苦くて、私は食べられませんでしたが。

  さて、脱穀機の下には、実と一緒に茎や殻やごみがたくさんたまります。大きな茎やごみを取り除き、袋に入れます。

  ほとんど殻とごみばかりなのではないかと思うほど軽い。でも、実らしい粒を拾って食べてみると、ちゃんと穀物の味がします。甘い。昨年収穫した麦とは大違い(コチラ→)です。

  結局この日では片付かず、若干の麦束とごみ除去の仕事を残し、作業はひとまず終了することにしました。足踏み式の脱穀機ではかなり大変なので、筒井さんの倉庫に眠っている動力式の脱穀機を筒井さんが修理してから、それを使うことになりました。
 
  残った麦わらをもらっていこうとござに包んでいたら、筒井さんが稲わらをもってきてくれて、こんなふうに稲わら束同士を結んで長い紐にし、ぎゅっとくるんでくれました。この結び方を、筒井さんたちは「すがい」と呼んでいるそうです。

  で、閉じるときはこれ。麦や稲の束を縛るときの縛り方です。「相当力をかけても稲わらは切れない。麦わらではだめだ。昔芝刈りにいったときに芝を縛るときにこの結び方や縛り方をしたものだ。稲わらは百姓にはなくてはならないもんだった」

  いかにも簡単そうに見えるのですが、マスターできたとはいいがたいこの結び方、覚えておくと便利そう。稲わらもすごいけれど、次々に利用法を考えた昔の人たちの知恵もすごい。

     
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ふすまのクラッカー

2012-08-04 09:10:44 | アンティマキの焼き菓子とパン
  「クリスプブレッド」と書いてあるので、クラッカーとは違うのかもしれませんが、形はクラッカーです。チーズやトマト、サラダを載せて食べると、とてもおいしい。

   入っているのは、ライ麦全粒粉、小麦のふすま、カラス麦のふすま、大麦、カラス麦、小麦、きび、ライ麦粉、食塩。軽いはずのふすま(米でいえば糠)がライ麦全粒粉の次に2種類も書かれているので、相当量入っているということになると思います。原材料表示はほぼ、多い順に書かれているはずですから。

   ふすま特有の臭いらしいものが少し残ってはいますが、とにかく口当たりが軽く、乗せたものの持ち味を壊しません。かといって、主張がないわけではなく、穀物のうまさと載せた具とがマッチしています。

   こういう食べ物、外国製ではたまに見かけますが、日本製では見たことがないように思います。いつか、自分で作ってみたい。ノルウェーの食品で、「カプリ ファイングレイン クリスプブレッド」が正式名。大阪の株式会社日食が輸入しています。
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真夏の「はつなつの風」

2012-08-04 08:57:20 | のみもの
  前にも紹介した、設楽町の酒造元、蓬莱泉の「はつなつの風」を久しぶりに飲みました。

  やっぱりおいしい。すっきりした飲み心地が、夏の夜にふさわしい。稲武の数少ないスーパー「いなぶスーパー」で買いました。こちらは前に、「空」の1本売りもしていたところです(コチラ→)。

  冷酒を飲むとき、もっとも気に入っている器が写真のグラス。飲み口が少し広がっていてしかも薄いので飲みやすく、形が手になじみます。下は分厚いので安定感があります。

   京都でラジオ番組の構成の仕事をしていたとき、ガラス工芸作家の個展を紹介したことがありました。そのおり、スタジオにお呼びした画廊のオーナーの女性からいただいたものです。たまたまひとつだけ品ものを持ってこられていて、帰り際にわたしにくださってもの。ディレクターにうらやましがられました。以来ずっと大事に使っています。
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エンドウマメチップス

2012-08-04 08:55:40 | たべもの
   食べてびっくりするお菓子です。エンドウマメそのものと塩味しかしません。軽い口当たりで、エンドウマメ好きにはたまらない。やめられなくなります。つまみにもいいけど、お弁当に塩おにぎりしか作れなかった、などというときにこのお菓子があると、満足できそう。

   それもそのはず、材料はエンドウマメと塩だけ。「風味豊かなえんどう豆を皮ごと粉砕。油を使わずチップスに仕上げました。豆本来の風味をご堪能下さい」と、袋の表には書かれています。東京の株式会社千年屋の販売です。名古屋市藤が丘の成城石井で買いました。

   
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えび喰いちりめん

2012-08-04 08:33:04 | たべもの
「限定品」と書かれたこの品は、チリメンジャコと塩だけが原材料のおつまみですが、ジャコのおなかのあたりがほんのり赤いのが、ふつうの商品と違います。

  ふつうのジャコも大好きなのですが、このジャコはさらにうまみがあって、おいしい。袋の裏には、こう書かれています。

  「えび喰いちりめんは、ちりめん(カタクチイワシ)が小エビ(オキアミ)を食べて、お腹が赤くなった状態で漁獲されたものです。ちりめんを漁獲する時に稀に獲れることがあります。量がまとまらず安定供給は不可能であり、ちりめんの規格部外品になってしまうので、市場に流通することはあまりなく、漁師が自己消費してしまいます」

   ジャコだけでなく、オキアミも同時に人間の口に入るので、さらにおいしいのだと納得。袋の裏の説明は、さらに続きます。

  「漁師の中では売り物にならないので「赤腹」と嫌われていますが。味は旨みがあり非常においしいのが特長です。今回たまたま貴重な原料を入手しました、入手原料限りの限定品です。是非ともこの機会にお召し上がり下さい」

   広島市のまるも株式会社製造の商品です。この丁寧な説明で、おいしさがさらに増したように思います。また見つけたら買うことにします。確か私は、豊田市の健康自然食センターで買いました。

  それにしても、水揚げされたチリメンジャコがすべてオキアミを食べたジャコであるなら、選別の必要がありませんが、食べたジャコと食べていないジャコが混じっていたら、そのえり分けは大変な作業だろうとおもいます。どうやっているのかしら?

   

  
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やっと草刈り

2012-08-02 16:53:21 | アンティマキの場所に生きる動植物
   毎年この季節になると、私の敷地内での行動範囲がきわめて狭くなります。理由は、草が生えすぎて、気軽に足を踏み入れることができない場所が増えるからです。

   今年は春先からずっと草刈ができなくて、とうとう、家から車庫にいたる地道が草ぼうぼうになってしまいました。家の下の敷地にある車庫に車を入れた後、この地道をのぼって家に戻るのですが、草のせいで歩きづらくて、このところずっと車を家のすぐそばにおきっぱなしにしていました。

   昨日の朝、やっと時間をつくることができたので、草刈りをしました。およそ1時間ちょっとで、車庫に至る道は開通しました。この道です。手前が家、右に曲がると車庫です。まっすぐ行くと車道に出ます。写真右奥のススキの群落がだいぶ進出していて、やっとここまで刈り込むことができました。

   草刈りといっても、このあたりの人が自在に操る草刈り機を、私たちは持っていません。私がずっと使っているのは、これ。電気式で長いコードをつなげて使う草刈り機です。

   混合オイルを入れるエンジン式の草刈り機は、扱いが難しそうなので敬遠しているのですが、コードでは届かないような場所の草刈りもしたいので、そろそろ購入を考えようかな、と思っているこのごろです。
   
   日差しが厳しくなるころ、なんとか予定の場所の草刈りを終えました。敷地内のほんのわずかな部分ですが、ちょっとだけさっぱりしました。周囲の人たちがやっているように、毎朝少しずつやればなんとかしのぐことができそうなのですが、この次はいつになるやら。

   咲きはじめたムクゲを生けました。こんなことするのも久しぶり。ムクゲは私の大好きな花です。

   
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