晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

ダンゴフィーバー!

2012年01月08日 | 
ということで三者三様の覚悟と装備をもって挑んだ夜の三浦の磯。
(妻は、「まぁ、誕生日だからつきあってやるよ…」という覚悟)

天気は晴れ。風は意外と弱くて好条件。潮だまりの水温は8度。
最干潮は22時8分、潮位6.9cm(小田和湾)。

まず、妻が水深10センチぐらいの浅い潮だまりで小さな個体を発見。
20ミリぐらいの赤いダンゴウオ。あまりに浅い潮だまりなので、まぁ、明らかに「取り残されちゃった」組。
観察と言ってもなんにもなさそうなのでそのまま放置。

その後もいつもの水脈筋や潮だまりで続々と発見。





結果的には、のべの発見個体数が9匹という過去最高のダンゴフィーバーでした。のべ…というのは、基本的に同じところで探索していて、今回は捕獲をしていないので、同じ個体を後から発見をしている可能性もあるので。最低でも7匹は確実で、もしかして8匹の可能性があるのかな。

妻が3個体、わたしも3個体、GENさんも3個体という発見数でした。最初の個体をのぞいてだいたいサイズはそろっている印象で、約25ミリぐらいでした。「10円玉クラス」と命名します。まだ「腹パン」の卵を持った(ように見える)個体もおらず、繁殖期には早いようです。

わたしも久しぶりに自力で発見できて大満足でした。

肝心の「観察」の方は、全体的に個体が落ち着かず、引き潮に翻弄されるように右往左往し、どれも観察という感じではありませんでした。
まぁ、あたりまえですが、観察者の存在、なによりライトの明るさ、、、ダンゴが落ち着かないのも当然かもしれません。難しいなあ。

赤いライトに換えることとか、もうちょっとたって明らかに抱卵期に入って穴にこもる個体を探すとか……。
穴に入った個体を上から探すのは無理か……。うーん、どうしたもんか。


「おまえらうっとうしいよ!」
「すみません……」



結局、夜の磯でふつうにシュノーケリングをするGENさん。秘密のシステムは……?


■1月7日のウミウシ

タツナミガイ 超多数
ウミククロウ 3
ミドリアメフラシ 1
アメフラシ 1
クロヘリアメフラシ 1
フレリトゲアメフラシ それなり


アカエラミノウミウシ それなり


ネズミウミウシ 1


ミヤコウミウシ 1
メリベウミウシ(ヒメ?) それなり


■その他の生き物

ウミユスリカ あいかわらずライトにいっぱい集まってきました。


今回のハイライト!
ミミイカ~!!


いや~、ほんとうにかわいいです。一生懸命、耳を扇いで泳いでいました。
途中で「ぼくは石!」という感じで擬態モード(?)に入ります。
昔、夏の夜の港内で、網で捕まえたことがありますが、ふつうに泳いでいる個体ははじめて見ました。


……ということで、ダンゴウオシフトの割にいろいろ見ることができました。
印象ですが、新月の大潮よりも、満月の大潮の方が生き物が多く見られるような気がします……。

楽しい誕生日でした。感謝!



誕生日……当然、ダンゴですね。

2012年01月08日 | 
昨日1月7日はわたしの誕生日。四捨五入すると50ということになりました。
誕生日、しかも、ほぼ満月の大潮……。当然ダンゴですね!
GENさん、妻とともに今シーズン3回目のダンゴウオ探索です。

今回のテーマは「観察」。

いつも「発見」することが目的だったのですが、発見そのものはもう何年目かになる探索の経験(フィールドノートをめくると2004年から探索してます。この冬で8シーズン目ということに…)と最終兵器GENさんのおかげで、はずすことは少なくなりました。

シーズン的にはそろそろ繁殖期で抱卵。三陸ではフジツボの殻の中などでオスが卵を守るというダンゴウオの抱卵行動を、この三浦半島の磯で見てみたいと思っているのです。

ダンゴウオは三浦半島でもダイバーの人気者になっているのですが、たぶんまだ抱卵は観察されていないのではないでしょうか? 想像するに、ダイビングで発見できないと言うことは、かなり浅いところで抱卵しているのはないか? それなら夜の磯観察の延長で発見できるのではないか?と思ったわけです。

そのための新兵器を導入しました。

■今回の新兵器

1.ダイビング用の強力LEDライト



これまでは家庭用の大型懐中電灯を使っていたのですが、ようやくちゃんとしたのを買いました。わたし的には…高かったです。

2.A4サイズの透明プラスチック製のトレイを活用した大型箱メガネ



GENさんのまねです。通常の箱メガネと違って、屈んでのぞき込まなくても海底が見えるクリアさと広視野。最高です。
ごつごつした磯においても傷がつかないように、樹脂製の脚をつけました。

あとは、発見したら慌てることなく、じっくりと腰を据えて観察する……という強い意志ですね。

前回の新兵器はこちら

一方、GENさんは、今回はなんとドライスーツで登場!
しかも、ご自身のサイトでほのめかした怪しいシステムとともに……。
ここでは、どんなシステムなのかは、、、ちょっと言えません。ふふ。秘密のシステムです。

さて、そういうことで夜の20時にいつもの磯に突入しました。

(つづく)