晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

忘れ去られたものたち ~多摩川のはやにえ

2012年01月09日 | 生き物
今日は、自転車で髪の毛を切りに行くついでに多摩川でモズのはやにえを探しました。

まずは当然これ。

2012年1月9日のオケラ様


今日も異常なし!

2011年11月26日のオケラ様。
2011年12月25日のオケラ様。
2012年1月3日のオケラ様。

なんか追っかけている意味がぜんぜんありませんね……。

それにしても、多摩川河川敷のモズの多さに比べ、はやにえの発見率が低いわたし。
探すところがずれてるんじゃないかと思い至りました。

なぜかというと、これまで観察してきた場所では、はやにえにされる生き物は多岐にわたっても、刺される場所には意外と偏りがあるのです。梅の木(特に短枝のところ)ばっかりに刺さっているところ。休耕田のセイタカアワダチソウのような背の高い植物の枯れ枝ばかりに刺さっているところ。有刺鉄線など。

多摩川のモズは、いったい何にはやにえを作っているのか? 検索してみました。「多摩川 はやにえ」 →GO!

あたり~!

岩井溪さんという方のブログ! ネズミやスズメのはやにえまで!!
この方は、、、すごいですね。漫画家さんのようです(しかも矢口プロ!!)。このブログによると、多摩川のハヤニエポイントはずばり「ユキヤナギ」のようです。

ここ10年ほど多摩川に整備された「緊急用河川敷道路」の両脇にはユキヤナギが植えられています。それだ!!


これ。

ということで、オケラ様を見た後は、和泉多摩川から世田谷あたりまでちょろちょろ探しました。

まず発見したのがこれ。


く、首だけ。。。カナヘビかな?


ハサミムシ?


ム、ムカデか!


カエル!

うーん、どれもずいぶん時間がたってますね。。。ほぼミイラ。
岩井さんのような、量・質はとても発見できません。千里眼の目を持つ妻を投入すべきか?

なんでハヤニエ最盛期の秋ではなく、真冬に探しているかというと、野鳥、ネズミのはやにえを見たいのです。

以前、町田の谷戸でカヤネズミと思われるはやにえを見たことがあるのですが(当時、一部で話題であるのが分かっていた)、野鳥はないのです。何かの図鑑で「野鳥のはやにえは冬…」というようなことを読んだことがあり(気のせいかも)、岩井さんのブログでも、スズメもネズミも年明けだし、一発大物狙いに行ったわけです。

ま、なかったですね。

でも、ユキヤナギをのぞいていて、一番驚いたのはこれ。



カマキリの卵。すべてのユキヤナギの株に少なくとも2、3個はあるのです。多いのは5個も6個も!
それが5メートルおきぐらいに植えられているユキヤナギ(しかも道の両脇)すべてにある!! 何万匹の仔カマキリがでてくるのか!?

ユキヤナギが植えられて10年。モズとカマキリにとっては、なんというかユキヤナギが大ブームなのかもしれません。。。

今月は多摩川はやにえ強化月間でいきます。

*そうそう、小春日和の河川敷ではアマガエルが思い出したように鳴いていました。