第1回 山で頭骨を拾った話
第2回 頭骨をポリデントで処理した話
第3回 Bird Skull Collectionの中にマミチャジナイを発見した話
第4回 我孫子市鳥の博物館で標本閲覧を予約した話
第5回 我孫子市鳥の博物館に行った話
第6回 頭骨とくちばしの長さを測って、表にしたりグラフにしたり
第7回 くちばしと鼻孔の長さを測ってグラフにしてみた
第8回 が、含気化? 幼鳥!?っていう話
ということで、全8回にわたって山で拾った鳥の頭骨について熱く語ってきましたが、
先日の我孫子市鳥の博物館で、ちょっと終わった感があります。
だって、我孫子に行ったんですよ?
しかも、あと気になっているクロツグミの骨格標本は、
鳥の博物館隣に降臨する(まちがった日本語)、あの日本鳥類研究の総本山「山階鳥類研究所」にもないんですよ!
全6万点以上の公開標本の中に、クロツグミの骨格はないんですよ。
なんでそんなものがないんだ…と言ったってはじまらないのです。ないものはないんです。
ひとつひとつ博物館の標本データベースを検索したってなあ…。
…と思って、改めて「鳥 骨」で検索したら見たことのないサイトがヒットしました。
とりほね Avian Bones
ええーっ!! こんなすごいサイトがあったんだ! と中を見ると…。
な、なんとクロツグミの頭骨がありました!!
一瞬、神が降臨したかと思いました。
最後のピースがこれで埋まりました!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/64/c7a7cf7d24d1566e28797ea569b4435f.jpg)
サイト管理者の高田繭草さんのご許可を得て写真も転載させていただきました。
その際、高田さんからは以下のような注意点をいただきました。
くちばしに角質層がかぶさったままの状態なので、
比較するために必要な上嘴骨の計測値が得られない。
方眼紙の上に立体である骨を置いて撮影しているため、
遠近法によって、実際より若干大きく写っている。
ということで、画面を見つつ計測をして、グラフに落としてみました。
角質層の問題は、画面をアップにしてにらむと、なんとなく透き通ってるような気もするので、
そのあたりを適当に判断して、ちょっと短めに測ってみました。
鼻孔はかなり角質(?)が付いていて判然としないので、
頭骨とくちばしの長さだけにしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/a2/2f4505db3c6a5f904b064b8fdfdad959.jpg)
ふむ。
えーと、だからなんだっけ?
神が降臨したのは気のせいです。
なにしろわたしのお宝は成鳥じゃないんですから……。
最後のピースは、そもそも「含気化」問題で、幼鳥・若鳥という無限の宇宙に広がってしまったのです。
幼鳥と成鳥でどう頭骨がちがうのか? 成鳥の識別も難しいのに幼鳥はきびしいです。
標本だってあるのかどうか…。少なくとも我孫子にあったシロハラ5体も基本成鳥のようだったし。
我孫子市鳥の博物館の学芸員さんに言われました。
「羽根も含めて死体を全部拾っていたら、すぐ分かりましたけどね」
いや、それは分かりますが、死体全部をザックに入れて山を歩く男気(?)はないし、そうじゃないのです。
羽根で分かっちゃうのもおもしろくないんです。頭骨で、頭骨で~!って心の中でつぶやいたわけです。
この旅も終わりですね。それでは皆さん、またいつか。
(2時間後の追記)
高田様から先ほどメールをいただきました。そこに改めてこの頭骨のデータが明記されていました。
クロツグミ 雄 第1回夏羽根(亜成鳥)
あ、亜成鳥……。そ、そういう段階もあるんですね。
たしかにサイトには「1S」ってあって、なんだろう…と思っていました。
これは「1-Summer」という意味なんですね。
バンダーさん(標識調査をする人)にちゃんと学んだ方がいいですね、わたしは。
加えて、この個体以外にまだ骨格標本化されていない以下のものがあるとのこと。
クロツグミ 雄 第1回冬羽(幼鳥)
マミジロ 雄 第1回冬羽(幼鳥)
幼鳥もある……。
た、旅は続くのでしょうか!?
第2回 頭骨をポリデントで処理した話
第3回 Bird Skull Collectionの中にマミチャジナイを発見した話
第4回 我孫子市鳥の博物館で標本閲覧を予約した話
第5回 我孫子市鳥の博物館に行った話
第6回 頭骨とくちばしの長さを測って、表にしたりグラフにしたり
第7回 くちばしと鼻孔の長さを測ってグラフにしてみた
第8回 が、含気化? 幼鳥!?っていう話
ということで、全8回にわたって山で拾った鳥の頭骨について熱く語ってきましたが、
先日の我孫子市鳥の博物館で、ちょっと終わった感があります。
だって、我孫子に行ったんですよ?
しかも、あと気になっているクロツグミの骨格標本は、
鳥の博物館隣に降臨する(まちがった日本語)、あの日本鳥類研究の総本山「山階鳥類研究所」にもないんですよ!
全6万点以上の公開標本の中に、クロツグミの骨格はないんですよ。
なんでそんなものがないんだ…と言ったってはじまらないのです。ないものはないんです。
ひとつひとつ博物館の標本データベースを検索したってなあ…。
…と思って、改めて「鳥 骨」で検索したら見たことのないサイトがヒットしました。
とりほね Avian Bones
ええーっ!! こんなすごいサイトがあったんだ! と中を見ると…。
な、なんとクロツグミの頭骨がありました!!
一瞬、神が降臨したかと思いました。
最後のピースがこれで埋まりました!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/64/c7a7cf7d24d1566e28797ea569b4435f.jpg)
サイト管理者の高田繭草さんのご許可を得て写真も転載させていただきました。
その際、高田さんからは以下のような注意点をいただきました。
くちばしに角質層がかぶさったままの状態なので、
比較するために必要な上嘴骨の計測値が得られない。
方眼紙の上に立体である骨を置いて撮影しているため、
遠近法によって、実際より若干大きく写っている。
ということで、画面を見つつ計測をして、グラフに落としてみました。
角質層の問題は、画面をアップにしてにらむと、なんとなく透き通ってるような気もするので、
そのあたりを適当に判断して、ちょっと短めに測ってみました。
鼻孔はかなり角質(?)が付いていて判然としないので、
頭骨とくちばしの長さだけにしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/a2/2f4505db3c6a5f904b064b8fdfdad959.jpg)
ふむ。
えーと、だからなんだっけ?
神が降臨したのは気のせいです。
なにしろわたしのお宝は成鳥じゃないんですから……。
最後のピースは、そもそも「含気化」問題で、幼鳥・若鳥という無限の宇宙に広がってしまったのです。
幼鳥と成鳥でどう頭骨がちがうのか? 成鳥の識別も難しいのに幼鳥はきびしいです。
標本だってあるのかどうか…。少なくとも我孫子にあったシロハラ5体も基本成鳥のようだったし。
我孫子市鳥の博物館の学芸員さんに言われました。
「羽根も含めて死体を全部拾っていたら、すぐ分かりましたけどね」
いや、それは分かりますが、死体全部をザックに入れて山を歩く男気(?)はないし、そうじゃないのです。
羽根で分かっちゃうのもおもしろくないんです。頭骨で、頭骨で~!って心の中でつぶやいたわけです。
この旅も終わりですね。それでは皆さん、またいつか。
(2時間後の追記)
高田様から先ほどメールをいただきました。そこに改めてこの頭骨のデータが明記されていました。
クロツグミ 雄 第1回夏羽根(亜成鳥)
あ、亜成鳥……。そ、そういう段階もあるんですね。
たしかにサイトには「1S」ってあって、なんだろう…と思っていました。
これは「1-Summer」という意味なんですね。
バンダーさん(標識調査をする人)にちゃんと学んだ方がいいですね、わたしは。
加えて、この個体以外にまだ骨格標本化されていない以下のものがあるとのこと。
クロツグミ 雄 第1回冬羽(幼鳥)
マミジロ 雄 第1回冬羽(幼鳥)
幼鳥もある……。
た、旅は続くのでしょうか!?