久地円筒分水にお散歩
十月上旬、秋晴れの日に、友人に誘われ、久地円筒分水と二ヶ領用水を見に行く。武蔵小杉にも足をのばし、グランツリーを探検、倒れるだけで腹筋ワンダーコアも試す。
高校時代の友人と、田園都市線溝口駅で待ち合わせ。20分たっても来ないので変だなと思い、電話してみる。スマホも携帯も持ってない原始人なので、私から連絡しないとどうにもならないのだと思いだす。そうしたら、友人は南口で待っているとわかる。私がいるのは東口とその時初めて気が付く。田園都市線溝口駅には、東口、西口、南口があると知ってビックリ。昭和の待ち合わせにつき合わせてしまいました。
高津市民館で高津区のガイドマップをもらい、市民館の方に親切に説明していただき、二か領用水を目指して歩く。5分ぐらい歩き溝口神社の前を右に入るとすぐ二か領用水に突きあたる。桜並木がつづく二か領用水に沿って歩き、246の歩道橋を越えると10分ぐらいで久地円筒分水に着く。小さな公園になっていて、ベンチで本を読んでいる人がいる。近所の人にとっては、人けのない静かな公園なのです。
久地円筒分水(くじえんとうぶんすい)は、多摩川から引いた水と、多摩川に流れる平瀬川を合流させて集め、そこから4つの方向に水を分けた仕組みで、サイフォンの原理を使い昭和16年に作られたそうです。400年前にできた二か領用水もすごいけれど、その水を、農地に応じて均等に分配するために作ったその知恵がすごい。水をめぐる争いはきっときびしいものがあったのですね。今の川崎は住宅地が増え、米作りより、地場の野菜や果物を作る農家の方が多いでしょうが、この仕組みは国登録有形文化財に指定されています。高津市民館11階には円筒分水の模型を展示しています。先日、成年後見制度の学習会で11階をウロウロしていたら、この模型の裏を開けて水を入れているところに出会いました。ラッキー。
上に登ってしばらく眺めていたら、円筒分水マニアらしき人がやってきて、しきりと写真を撮っている。私たちも円筒分水マニア?に見られたのでしょうか。
そして、二か領用水沿いに久地まで歩く。この道はただの川沿いの道であまり楽しくない。桜並木の小さな水路の方がお散歩向き。溝口から武蔵小杉方面の用水はどうなのでしょう。
久地からは電車で武蔵小杉に出る。普通の町に高層ビル群ができ様子が変わった武蔵小杉も見てみたいので、降りてみる。そして、グランツリーで昼ごはん。いつも外食はサラダ系だけど、たまには違ったものをと、そば粉のクレープにする。たまご、ズッキーニ、禁断のチーズ入り(そう、乳製品はとらないのだ)。それとサラダ、ポテト。バター、チーズ抜きで作れば家でもできそう。焼き立てはぱりぱりして香ばしい。半分ぐらい食べたころから、油でお腹がいっぱいになってくる。チーズの油でしょうか。友人も、足りないかと思ったけど意外にお腹がふくれるといっていました。
それから、ウインドショッピング。長いカーディガンを試したり、ZARAで使えそうなものをみつけたり、西武そごうでバッグを眺めたり、黒豆茶を試飲したり、友人と一緒なので気楽で楽しい。
おもしろかったのが、健康器具の売り場。椅子の上にのせて使う座椅子は、すわり心地が良くて背筋がすっきりのびる。買ってもいいかなと思えるぐらい気に入りました。冷静に考えると、家具に傷がつくのと、椅子の上に座椅子って、見た目が良くないのが難点。
次に、「倒れるだけで腹筋ワンダーコア―」。よくCMで見てなんだろうと思っていました。友人が試したかったの…といい、試してみたら、後ろに倒れるとき、ギーッと音がする。2回、3回と倒すとやっぱりあやしい音がする。体重のせい…?私も試してみたら、音はしないが、起き上がるとき器械が起こしてくれて腹筋を使っている感じがしない。ふつう起き上がるとき腹筋を使うのを倒すところで使う?そう考えると発想の転換のようにも思えるけれど、効果はどうなのでしょう。リハビリの時に話してみたら、理学療法士さんにもすぐ通じて、調節ができるのではないかなとのことでした。でもギーって音は調節しても…。
グランツリーは30代をターゲットに商品構成しているとかで、ベビーカーを押したママ達が多かったけれど、60代も結構楽しめるという印象でした。
この日は川崎市の小学校や幼稚園の遠足も、あちこちで見かけました。