なーんちゃってゲルソン食日誌:08年7月炎症性乳がんと告知され崖っぷち体験をしましたが転移もなく15年半生きています

告知の日からジュースをたくさん、肉抜き塩抜きあぶら乳製品抜き、玄米菜食の食事療法を続けています。がんの食事療法あり。

かながわ乳がん市民フォーラムに参加

2016-08-22 20:13:26 | 健康・病気

かながわ乳がん市民フォーラムに参加
8月20日午後、第15回かながわ乳がん市民フォーラムがみなとみらいのはまぎんホールで行われました。
第1部 講演 ・勝俣範之(日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科教授)
        「乳がん治療の最新トピック」
       ・大野 智(大阪大学大学院医学系研究科総合医療学寄付講座准教授)
        「正確な情報の見分け方~補完代替療法は効果あるの?~」
       ・乳がん患者の体験談
第2部 パネルディスカッション「高めよう患者力!~情報に流されないために~」

 勝俣先生は、近藤誠先生の放置法を批判する立場から発言をされていることと、日本では数少ない腫瘍内科医でもあることからお話を聴きたいと思い参加しました。
抗がん剤Q&A・・・「免疫賦活療法を、抗がん剤の副作用が減り効果が高まり、1回200万と言われたが・・・」という質問に、「危ない治療のひとつ」と答えていました。

 大野先生の補完代替療法についての考え方
医療は科学的根拠が必要 → 補完代替療法がある疾病に対し有効と証明するためには、臨床試験を実施することが必要 → ランダム化比較試験が必要 → ランダム化比較試験の治療効果の解釈としては、①効果が100%の治療法はない②全く効かない治療法はない。偽薬でも効くことがある。
そこで、正確な情報とは、臨床試験の結果なのだが、臨床試験の結果は、0%と100%の間のグレーゾーンをいう。ほとんどの医療行為はグレーゾーンで、医療の不確実性を表している。しかし、医療の不確実性と、エビデンスがないということとイコールではない。
これを前提に補完代替療法について考えると、エビデンスのないものはすすめられない。正確な情報の入手方法は、厚生労働省の「統合医療」情報発信サイトを利用してくださいという結論。医療者としてはこれが限界ということなのでしょう。

事前アンケートの集計結果
ここまでだと時間の無駄とも思えるのだけど、事前アンケートを出しており、その集計結果を見たら、「自由記載欄のコメント」にほぼそのまま載せていただけたことは収穫だと思いました。参加した数百人の乳がん患者の目に留まるかもしれないのですから。
こんなことを書きました。
 「フォーラムの内容で、補完代替療法について取り上げていますが、私が補完代替療法を知ったのは、福田護先生著『乳がんの人のためのレシピ』の中のほんの数行、ゲルソン療法の指摘でした。この本のおかげで、手探りで始めた植物食が方向性として誤りではないと判断できました。その後、済陽先生のがんの食事療法の本や星野仁彦先生の『ガンと闘う医師のゲルソン療法』を参考にがんの食事療法を続けています。もちろん8年経過した現在も。
現在も科学的根拠はありませんが、自己決定権に基づく法的根拠はあります(憲法13条)。
医師の先生方もご自身ががんになると取り入れる方が多いです。食事療法を目のかたきにしないで家庭療法として認めていただきたいと思います。特に医療関係者へのお願いです。」

食事療法と聞けば、一刀両断にエビデンスがない!という答えで、素人が何をバカ言ってんだかという対応をよく聞いてきたことを思えば、何のコメントもしないけど載せておくだけで、ちょっとだけ世の中進んだと思うのです。

アンケートの集計結果には、主治医には伝えられない乳がん患者たちの迷いや悩み、熱い思いがあふれていました。自分だけではない、みんなそうなんだと思ったことでしょう。これはとても良かったです。

コメント (2)
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