黄昏のガンマン

ガンマンはとうにリタイヤ
節々は痛むし物忘れが頻発して今は街外れの小屋で自炊暮らし
ダラダラと過ごす毎日だ。

マスターのでかい手

2015-03-21 | 日記

床屋のドアを開けると 女将が休憩所に独りつまらなそうに座っていて 自分の顔を見ると満面の笑みを浮かべて迎えてくれる。 真ん中の席に座ると何時もの決まり言葉で いつものよう、、? と問いかける。 ハイと首を立てに振ると 髪を左から別け始めるので、 右からなんだけどと注文をつける これも何時もの事でなかなか解ってくれない。 
会話はお彼岸から始まり、 仏壇には生花を欠か事がなく毎日 手を合わせてるという、 自分も同じだと答えたけど 実は造花で済ませたり無かったりのことが多い、 出来るだけ生花に心がけようと思ったりする。

        

       マイケル・ジャクソン、 スリラーから描きました

整髪だいぶ進んだ所で客が入ってきて 二階にいるマスターに声をかける。 それから小生に あのお客さんに代わっていいですか聞いてくる。 嫌だとはいえずいいですよと言ってしまう。  代わったマスターのでかい手の肩揉みはしっかりして利くけど 嫌な奴が入ってきてしまったとの思いが強く会話をする気になれない。
お隣に座った客は女将の大フアンらしく 座ったとたん独りで喋りまくってり 女将は合図地を打ってる。 政治向きの話ばかの客がいて往生すると聞いた事があるけど このオヤジもその仲間かと解る、しかし俺に代わってくれと言ったのは信頼関係が出来てるんだと 自分に言い聞かせ良い方にとる事にする。
いつも料金を払うと 有難うとドアを開けて見送ってくれるけど 今日はマスターの見送り やはり女将でないとね。