図書館で五味康祐の柳生武芸帳が目に止まったので借りてきました。
家で開いたら 馬鹿にしていた大活字の本ではないかと思い 背表紙をみると中公文庫ワイド版と書いてる。
大きい活字で目が疲れないと読み出したら振り仮名つきの漢字がぎっしり並んでいて 今の本のページにとはだいぶ違う雰囲気。 他流試合で何時果てるとも解らない剣の道、 武芸者を書くには昔ながらの文体でないと似合わないないと思うけど。
時代小説の登場人物で 大名 家老は想像つくけど 用人 近習 徒歩とか役職が出て来て その子供の養子の何某だとかいう人物が何人も登場すると誰だか解らなくなってしまい 前のページにさかのぼって調べるという効率の悪さ、物忘れが多分の歳 時代小説は読み収め時期になってきた。
映画 「緋牡丹博徒」から藤純子
映画で柳生十兵衛といえば近衛十四朗、千葉真一、 隻眼で眼帯をつけて登場するけど本来は失明しいてなかったみたいで刀の鍔の眼帯は格好つけみたい。 小説では一対一の勝負が多くて 剣を合わせる事はなく一刀の元に切り倒してしまう、 これでは絵にならないのか映画ではバッタバッタと切り倒していくスタイル。
子供の頃の漫画に新陰流の元祖 石周斎が白い髭の爺さんのスタイルで良く登場したけど その子孫の 宗冬 兵庫 連也斎 とかは有名どころだけど自分には血縁関係が解らないし 尾張柳生とか裏柳生とかもあって 子ずれ狼の柳生列堂とかが出てくるとますます解らなくなる。
BSテレビで鬼平犯科帳とかリバイバルの時代劇を流していて たまにみるけど、 痛快だけど強いだけのこの手のものはもう作られる事はないと思う。