吾儕
図書館に行ったら 大きな字のコーナーがあった。 どんな内容かと一冊を取り出し開いてみるとなるほどデカイ活字だ。 目が遠くても楽に読めるが ページ数が多くなるのでガサバるし頻繁にめくるようになる、 老眼鏡を使用した方がいいのではないか。
小説は長くて読む気になれずエッセーの棚に行くと 島崎藤村短編集7巻が置いてある。 一冊を取り出し 始めのページをめくると題名が「黄昏」と出てきた、自分のブログと同名なので少し読んでみると 切通坂、上野広小路など馴染みの地名が出てきて興味が沸き借りてみた。
「水月観音像」本からスケッチしました
短編といっても長さはマチマチで短いのでは2.5ページとやけに短いのがある。
送り仮名は今風になっており読みやすいけど、明治の雰囲気があるので全て直さなくてもいいように感じる、漢字はそのまま使ってるようで 吾儕(われわれ)虎列刺(コレラ)中には河蒸気なんてのも出てきて面白い。
「散歩」という短編に老婆が月島で沙蚕(ゴカイ)を採るシーンが描かれていて2升も捕れたと書いてある。 子供の頃に東雲に釣りにいくとゴカイを採る人がいたけどそれ程捕れてない。 暫らく行かないけど今はマンションだらけでゴカイはどうなてしまったか。