桜花賞、宝塚記念など４つのＧＩが行われる阪神競馬場
広く、宝塚市外にお住まいの方に競馬を知って楽しんでいただこうという目的で
阪神競馬場より、特別な機会を設けていただきました
競馬場観覧席の最上階に位置する「特別来賓室」からの観戦
初めての方も、競馬新聞の味方から馬券の買い方まで
レクチャーしていただけるという、解説付きです
めったとない特別な機会のプランに、出発前、急なキャンセルが入ったため、
何名かのお客様に急にお声かけをし、ご参加いただくこととなりました
最後の最後で入っていただいたお客様
電話でのお誘い時には、正直あまり乗り気でないような反応
（急にお誘いしているこちらがそもそも勝手なのですが・・・）
「ドレスコードがありますので、、、
そこまでフォーマルな格好でなくて結構です
そうですね、、、例えば、阪急デパートにお買い物に行くような格好で
ご参加くださいね」
必要なことだけ伝え、迎えた当日
颯爽と、紬のお着物で到着された先ほどのお客様！
「こんな時しか着る機会ないからね」と涼しいお顔
今日の明日の話で、これだけさらっと着こなしてこられるなんて
さ、す、が、、、 何だか、惚れちゃいます
そして向かった阪神競馬場
最上階から見える競馬場と、その向こうに見える宝塚から川西方面の町並み、中山連山、
時折、伊丹空港から発着する飛行機も見え、抜群の眺めです
さてと、興奮おさまらないなか、そのお部屋でお昼をいただき
落ち着いた頃にレクチャーを開始します、と説明していたのですが
先ほどの着物のお客様、さっと、バルコニーに出て
じーっと、レース場を眺めておられます
すると、隣の部屋（バルコニーは隣ともつながっています）の
いかにも競馬関係者？らしきグループの方に近づき、何やら話し込んで、、、
何と馬券を買いに行かれるではありませんか！
他の方（私も含め）はまだ、ゆっくりお弁当中・・・
そもそも、何をどう買えばいいか分からないのですから
すると、戻ってこられたお客様は、その馬券を握りしめ、
バルコニーでひとり真剣に観戦！
＊レースは３０分おきにあります。ですから、どんどん走るのです
他のお客様もゾロゾロとバルコニーに出てきて
「え、もう馬券買ったんですか？お好きなんですか？勝ちました？？」
と矢継ぎ早に質問するも
「ええ、初めて。その隣の方に聞いて買ったんです」とまたも涼しいお顔
部屋の中からその様子を眺めていた私は
またも なんてカッコイイの！？と惚れちゃいそうに。。。
その後は、解説を聞いて全員で賭けて本気で遊び、
この日の最大のレースが終わると、最後に１レースを残していましたが
全員、お帰りになられました
ところが、先ほどのお客様だけ、まだ残っておられます
「最後のレースまで買っちゃって」
手にはまだまだ複数の馬券あり！
「いえ、私も買ってますから、一緒に最後見ましょう」と最後はふたりで観戦
「今日はどうでした？」
「私、ずっとサンパチ（３番と８番）で賭けてたのよ
この数字に縁があってね、何枚か当たって元はとったわよ
今日一日充分楽しませてもらったわ、ありがとう！」
最初から最後まで、きれいに着こなしてこられた
お着物はちっとも乱れることなく、まるでお茶室にいるかのような
雰囲気は変わることなく、
ただ、あの涼しい声が、最後はちょっと高鳴っていたように思いました
和装の勝負師、ここにアリ！？
かくゆう私は、何と、全戦全敗！
ビギナーズラックにまで見放されるとは・・・とほほ・・・
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