それにしても毎日よく降ります。
昨日も朝から大雨。
そんな日は、電話の鳴りもいつもより、やや少ない気がします。
静かな事務所に、一本の電話。
銀のステッキです、と元気よく出ると、「こちら、〇〇警察です」
はい?
にわかに身構える私。
なにせ、警察署から電話がかかってくるなんて、銀ステ始まって以来のことです。
事故? 事件? なにごと?
「実はこちらに落し物が届きまして…」との先方のことばにやや安どし、
「落し物にそちらの名前が書いてあったので…」とのことばに、またも?
はぁ、それはありがとうございます。
で、なんですの、落し物って。
「えっと、雨の日チケットって書いてあります」
あかん、と思いつつ
「雨の日チケ…」まで聞いたところで私は受話器にぎったまま噴き出していました。
雨の日チケットとは、銀のステッキが発行しているサービス券で、
ツアーの最中に雨が降ったら、1ポイント進呈。
5ポイントたまったら、旅行券になるというものです。
サービス券とはいっても、ふつうのぺらぺらのカラーのコピー用紙に印字しているだけで、
ポイントも、添乗員のただのシャチハタ印。
こんなんでもありがたいことに、
お客さまは財布や手帳に大切にはさんでツアー時には持ってきてくれるのですが、
知らん人から見たら、まぁ、紙切れです。
すごいなぁ。
これを落とした人がいて(そこまでは分かる)
それを警察に届けてくれた人がいて、
そして警察が電話してきてくれたってことです。
「ところで、雨の日チケットの上のところに、お名前書いてます?」
「あ、〇〇さん。あ、もう一枚、あらま、ご主人も。」
「ちなみに、ハンコはそれぞれいくつずつ貯まってます? え、5個ぜんぶ! 」
ただの紙切れと思っていたものが、にわかに「旅行券」にバケました。
何度もお礼をいって電話を切ったあと――。
「〇〇さん、さっき警察から電話があって、これこれしかじか。
ついては、この旅行券つかって、大曲の花火にぜひ!」
ご連絡が、すぐにお誘い電話に転じたことは言うまでもありません。
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