銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

ひょうごの民俗芸能祭

2015年09月05日 | 見かけだおしNのつぶやき

兵庫県は、丹波、但馬、播磨、淡路、摂津の五国で成り立っている。

私は、但馬生まれの但馬育ち。

昔はたいがい、丹波と、ひどいのは丹後と間違われていました。

まぁ、めんどくさがりの私は、否定もせず、ハイハイと。

ところが、にわかに?かの竹田城が全国区なって、

これはアイデンティティーの欠如とばかりに

最近になって、少し自慢げに但馬国出身を語るようになりました。

 

さて、その五国を一度に巡る公演、とはいかに。

各地に残る民俗芸能を、名調子、田辺眞人先生と訪ねました。

 

とはいえ芸文の10周年企画、狭いハコのなかでの鑑賞です。

 

さて、いきなり結論ですが、

 

いろいろな地方の芸能が今も残っているんだなぁ~という意味では

勉強になります。

でも、このハコのなかでの公演が、全てとみると、それは違う。

 

特に感じたのは、、

長田神社の鬼やらい。

単調な動きに、会場からは、イビキの音まで・・・これこれ。

 

でも違う。

こういう、祀りごとには、屋外の空気感が必要。

例えば、この長田神社のお祭りは、節分の日、

雪がちらつく、どんより寒い時期に行われます。

鬼たちは、燃え上がる松明を手に舞を披露するのです。

薄曇りに、ザラザラした映像。

五匹の鬼が炎とその煙に、もやる中で

法螺貝の音とともに、単調な舞が繰り返されるのです。

寒さにも、煙る炎にも微動だにせず、です。

ここに単調な動きの本来の意味があるように思います。

神への敬意。

 

身震いしながらも、松明の焦げる臭いと、雪の冷たさと、

鬼の滑稽な様子と、子供達の泣き声と、テキ屋の呼び声と、

くじを引く人、御神酒をさずかる人、祝い豆を数える人、

そんなものが、ごっちゃになって、、、

この祭り、神事の、臨場感が湧き上がるわけで。

 

観客は、震えながら、手揉みしながら、足踏みしながら、

松明の火にてらされ、

わずかな暖に、早春の風を感じて、

ああ、いよいよ待ちわびた春が近いことを感じるのです。

 

兵庫の、地方の芸能を知らせる資料閲覧としては、

十分興味深い、公演でした!

 

でも、地方に脈々と受け継がれてきた、民俗文化・芸能は、、、

やはり現地に行って、その季節の中で、景観の中で、暮らしの中で、

そして、人々が発する言葉、方言の中でこそ、

息づくものだと感じました。

 

日本は、こんなに小さな国土でありながら、

多数の諸国、その文化で成り立っている。

だからこそ、旅に出る意味があるのでしょう。

この国は知らないことで溢れている。

 

と、また旅に出たくなったのでした。

 

※ただいま、次号の旅案内を作成中です。

郷土芸能として、銀のステッキ・スタッフ皆が愛してやまない

高知県仁淀村の「秋葉祭り」をご紹介する予定です。

来春2/10~2/11の2日間、ぜひ、ご一緒いただきたい、

私のオススメ!民俗芸能の神事です。

*************************************
貸切バス・オーダメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
■銀のステッキは会員制の「旅サロン」を主催しています。
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com

*********************************

 

 

 

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする