先週、ある会社のOB会の旅行(全員男性)にご一緒してきたことを
報告しよう、しようと思って、1週間が過ぎてしまいました
ある風景がとても印象に残っていたので、それだけ報告させてください
毎年当社にご依頼くださり、今年で5年目となり、
当然ながら参加者の皆さまの1歳ずつ年をかさねられました
それでも1年の1度のこの旅行を楽しみに、全国から仲間が集まります
集合場所では、皆さまのお互いのかたい握手で旅は始まります
共に同じ時代を過ごし、闘い、助け合ってきた仲間の1年に1度の再会です
自然と握る手に力がこもっている様子が伝わってきます
会のリーダーでもある会長は、既に80オーバー
頭もしっかり、食欲もバッチリですが、肺の機能が弱く(手術をされた影響です)
極ゆっくりしか歩けなくなっておられました
10歩、歩いては、立ち止まって数分休憩。呼吸を整えます。
坂道や階段だと、連続5歩が限界。
数分歩いたら、ベンチや椅子で座って休憩しないと、歩けません
ですから、散策をしていても、常にベンチを探しておられます
昨年までは、ゆっくりですがしっかりと歩いておられました
会の皆さんも、会長の辛そうな姿に心配顔
「ゆっくり行きましょう、焦る旅でもありませんから」
「お、若いの、会長の荷物、持ったって」
「任せてください!」
「私が会長の背中を押しましょう、どうですか、これで少し楽ですか」
「だいぶ楽や、ありがとありがと」
あれよあれよという間に、役割分担
さすが、さすが!
添乗員である私の出る幕(仕事)、一切なし
さらに、おひとりの方が
「会長、このまま歩くん、ツライんちゃうか?どっかで車椅子借りれへんやろか」
と相談してくださり、やっと私に仕事がまわってきた~と喜び
町の観光協会に相談し、車椅子を借りてくることができました
最初、会長も
「車椅子なんて、乗ったことないから、いらんで。病人みたいや」
と拒んでおられましたが
「会長、あーは言ってるけど、止まって休憩する時でも車椅子あったら座れるから楽やろと思うわ。
せやから、使っても使わんでも、後ろから押してきて」
と、先の方がこっそり私に耳打ち
「ハイ!喜んで!」とやっと仕事らしい仕事ができる~と思っていた矢先
「じゃあ、若いのから○○、それから○○、順番に車椅子押せるか?」
「それから、○○、○○は、会長の荷物持ってや」
と、あれよあれよという間に、また皆さまの間で解決している~
「私、何もすることないから、手伝わせてください」と願い出るも
「大丈夫大丈夫、自分らのことやから、自分らでやれる。気ぃ使わんでええよ、ありがとう」
あぁ、なんてカッコイイ
会長も、「ほな試しに座ってみよかな、あ、こりゃ楽やわ」と
いつの間にか車椅子に乗ってくださり、
先ほどの役割分担のもと、皆さま全員が町並み散策を楽しめました
かつて共に働いてきた仲間同士
仕事を辞めても、お互い自然と助け合っている風景
この風景がとても印象に残っており、皆さまに報告したかったのです
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