祈りの島、長崎の五島列島。
教会の島であり、椿の島であり、五島うどんの島であり、
そして今回感じたのは…光の島であるということ。
一番それを感じたのは、島のいたるところに自生する
ヤブツバキの群生を見たときでした。
山の一画が白く光っているのが、お分かりいただけますか?
この風景に、伊豆大島で見られるツバキについて記した、
柳宗民さんのこんな文章を思い出しました。
「(中略)船で行き大島が近づくとツバキの緑に覆われた島が見えてくる。
時にその緑が輝いているように見えることがある。
ツバキの葉は幅広の革質な葉で濃緑色だが表面に艶がある。
この艶が遠目に輝いて見えるのだ。
艶のある葉、艶葉・・・。
これがつまってツバキと名が付けられたという。(後略)」
柳宗民『日本の花』より
本当に、葉が光っているのです。
こういう文章を読むと、昔の人には、
うんとたくさんのものが見えていたのだなぁと思います。
さて、五島列島。
一番のテーマは教会めぐりです。
歴史をおさらいしておきましょう。
1587年、秀吉の伴天連追放令。
1597年、宣教師ら26人が長崎で十字架にかけられた二十六聖人殉教。
1614年、家康による禁教令。
1636年、家光により鎖国体制の完成。
そして1637年、島原天草の乱が勃発。
鎖国時代、世界への唯一の窓口であった長崎の出島には
全国から商人が集まり、長崎の町は賑わいを見せますが、
一方で教会は破壊され、キリスト像を踏ませる「絵踏み」なども始まり、
キリシタンは次第に姿を消していきます。
そうしたなか、多くの潜伏キリシタンがいたのが長崎県の外海(そとめ)地方でした。
眼の前に海が迫る山がちな土地での苦しい生活がつづくなか、
江戸時代の後期、1797年に、五島藩が荒地開墾のために、
大村藩に農民の移住を要請したところ、
外海から約3,000人が五島に渡ります。
五島での生活も貧しくはありましたが、当時は取り締まりは緩やかで
わずかな心の自由を得た信徒たちにより、集落ごとに教会が建てられたのでした。
中ノ浦教会堂
この地で「五島崩れ」と呼ばれるもっとも厳しいキリシタン迫害が行なわれたのは、
明治に入ってから。
潜伏キリシタンが信仰の自由を得るには、
禁教令が撤廃される1873年(明治6年)を待たねばなりませんでした。
だから、祈りの場である教会には、
こんなにも光があふれているのだと思います。
青砂ケ浦天主堂のステンドグラス
光といえばもうひとつ、
上五島の丘から望んだ、海から昇り、海へと落ちる太陽。
これこそ光の奇跡と、思わず手を合わせていたのでした。
(2017年2/14~2/16 椿咲く祈りの島、五島列島)
*******************************
さて、突然ですが、
銀のステッキでは、スタッフを募集します。
当社のホームページをご覧の上、
業務内容にご興味を持っていただいた方は、ぜひ、お問い合わせください。
詳細は、面談にてじっくりお話させていただきます。
「旅が好き」「やる気がある」「見聞欲旺盛」「創作力がある」方、歓迎!
でも、本当は、今、当社に足りない力を求めます!
それが何かは、わかりません。
*******************************
早春ウォークを始めましょう!
サロンウォーク、今年第3回は・・・
「樹齢150年のヤブツバキ」
日時:3月1日(水)
集合:阪急甲陽園駅・改札口10:00集合
料金:500円
約2.5㎞、2時間
今年は日常にウォーキングを取り入れて、
皆さんで、楽しく元気に歩きましょう!
*********************************
バス旅行、オーダメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日9:00~17:00)
■銀のステッキは会員制の「旅サロン」を主催しています。
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com
*********************************