銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

スペインから戻りました🇪🇸

2018年09月03日 | 見かけだおしNのつぶやき

あら、不思議。

怒りは人の無いなりの能力を引き出すのね。

 

NYを思い出していました。

20歳の夏、図書館で手にした藤原新也の「アメリカ」。

今行くべきと、なにやらが私に降りてきて、

そこからは、百貨店の売り子を転々として、日銭を稼ぎました。

 

大学生の、ある意味むやみに長い夏期休暇を利用して、アメリカへ。

西から東への旅の最終地がNYでした。

 

その、NYを去る、国際空港での出来事。

当時も大して英語力があったわけでもありませんが、

それでも長旅のおかげか、空港で、何故か私の名前が呼び出されるのが、

聞き取れました。

 

で、航空会社のカウンターで、発せられた言葉。

「あなたのフライトは、成田ー伊丹間が取れていません」

 

学生時代から、いえ幼少期から、仕切り屋。

小学校の通信簿には、必ず

「Hちゃん、人の話を聞きましょうね」と、

多分6年間、学習することなく書かれたように記憶します。

そんな私が、廊下で散々喋り倒しながら、

英語の授業が始まった途端、借りてきた猫状態。

英国人の鼻高先生と目を合わせないことが、授業中の大事な仕事でした。

 

今回、スペインの旅の最終に、トラブルが起きました。

バルセロナからパリ、パリから乗り継ぎで大阪へ戻るはずでした、が。

どうやら航空会社のシステムエラーで、バルセロナで長時間の待ちぼうけ。

Parisへとなんとか飛んだものの、大阪便はすでに離陸したあと。

げっ。

それでも、そりゃそうでしょうね、と、ここまでは許容範囲でした。

まあ、それからでした。

Parisで、長時間のたらい回しの刑にかけられ、、、

車椅子でご参加いただいたお客様は、疲労困憊の様子。

 

その、パリの空港カウンターで、もはや四捨五入で30年前にもなる日を

ありありと、思い出したのです。

 

大阪便が、飛んでしまったので、羽田経由で帰ることに。

「ところで羽田ー伊丹間のチケットは?」と尋ねたところ、

「ご自身でお買い求めください」なる無情の返事が。

 

英語力が、恐ろしく衰退の一途の私。

いつもなら、えへらえへら、となるところが、不思議なことに、

あの日、NYと同じ20歳だった私にフラッシュバック、何かが降りてきました。

 

カウンター越しに、ものすごい剣幕で、言い放ったのです。

「それ、おかしいやん!」

赤い唇が悩ましくも美しいパリジェンヌのスタッフに。

 

そうだ、このシーン、どこかでもあったなぁ、、、

で、思い出したのです。

NYでも、オーバーブッキングだった席をもぎ取ったことを。

怒りは、能力のキャパを超えさせる、ってことを。

諦めたもん負け、ってことを。

 

おかげで、各所での長時間の待機は我慢せざる得ませんでしたが、

羽田空港では、万事うまく事が運びました。

 

今回の教訓:

たとえ英語力が不毛でも、

あかんことはアカン!といえる勇気?

違うな、やっぱり、正論は曲げたらあかんのです。

なぜか、文句いう時だけ、英語があふれてくる自分も怖い。

 

さて、スペイン旅行を終えて、、、改めての確信。

次のNYもハッタリで行けそうやな。

「Hちゃん、、、」

小学校の先生のやさしく諭す声が聞こえてきそうです、が

聞こえないフリして、まもなくN Yへ出発です。

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